私はもともと日記が好きだ。自分でも長らく書いているし、日記書籍を読むのも好きだ。
たから、という部分を割り引いても、この本はよく書けていると思う。
あの小保方さん。是か非かで言えば、彼女の生き方、考え方に対しては非だ。
でも、今でもちょっと気になる存在だ。
例の記者会見はインパクトがあった。主張を曲げない強靭な精神と可愛い顔が私の記憶に今も残っている。
日記好きに加えて、あの小保方さんの日記。
興味本位で手に取ったが、一気読みできてしまった。
本当に、日記なんだと思った。
日常と感情のみの内容。
なのに引き込まれた。
この人の、自己陶酔と自己弁護能力は凄いものがある。
全責任があるとは言わないが、やはり多大な責任はあるはずなのに、微塵もそうは思っていない。
その、あまりにも突き抜け感が得体のしれない熱となってハマってしまった。
この人の人間性を肯定するつもりはない。
ただ、この日記を書ける文章力は本物かもしれないな、と思った。
瀬戸内寂聴から作家になりなさいとすすめられているそうだが、納得だ。
さらに、今は小説を書いているとのこと。
読み物として、それも発行されれば読んでみたい。
この人をバッシングするのは簡単だ。
私の気持ち的にもそういう感情はある。
ただ悔しいかな、そういう感情を持ってしても、この日記は日記文学としてよく書けていると思う。文才があるんだなと思う。
これほどの妄想力があるのなら、突き抜けた小説が出来上がるかもしれない。
作家には、そういう部分はプラスになるかもしれない。
日記の完成度としては星5でも良いかなと思うが、笹井氏の事を考えると5は付けられない、付けたくないかな。
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