いいですね。3曲入りのマキシシングルですが、どの曲もA面にできるほどのクオリティです。全体的に明るめのトーンでまとめられているのも特徴的です。
表題曲の「小さな鞄」、2曲目の「海の唄が聴こえる」はHands two handsの長谷川さんとのコラボで、二人の声質がよく似ていることもあって違和感なく調和しています。伴奏はピアノだけなのに、実に安定した歌声が重なりあい、今までの池田さんの曲とはまた違った奥行きとスケール感を味わえます。いつもながら日本語の良さにこだわった歌詞作りになっており、かといって重たくもなっておらず、気持ちよく聴けるところが素晴らしい。
ただ、池田さんソロである3曲目の「大切な君へ」はややありきたりな曲という印象を受けてしまいましたが……。池田さんはやはりシンプルなアレンジの曲ほどその歌声が生きるのだと思います。
限定版に付いているブックレットは、CDサイズながら50ページもある池田さんの紀行録になっており、なかなかお得です。柔らかい文章から、池田さんの人柄が感じられます。
5月末には待望のニューアルバムが発表とのニュースもあり、楽しみですね。