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小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫) 文庫 – 2003/3

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商品の説明

内容紹介

病死した最愛の妻が残した小さき子らに、歴史の未来をたくそうとする慈愛に満ちた「小さき者へ」に「生れ出づる悩み」を併録する。


登録情報

  • 文庫: 160ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2003/03)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101042047
  • ISBN-13: 978-4101042046
  • 発売日: 2003/03
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 19件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
高校生のころ部室に
「前途は遠い、そして暗い。しかしおそれてはならぬ、恐れぬものの前に道は開ける。行け、勇んで、小さきものよ」
と貼ってあったのが高校の頃すごく印象的でした。
幾度この言葉に勇気付けれらたことか、数えることは出来ません。
「小さき者」と自分を認識することで自分を過大に評価しすぎなかったことが出来ていると思います。
常にこの小説をバックの中にしまっています。
まだ十代だし、人生を語るには余りにも若輩ですけれども、
人生を生きる為の助言として頭の片隅にとどめておきながら生きています。
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投稿者 ninetails 投稿日 2006/11/25
形式: 文庫
 深く生きることについて考えさせられた作品。
 表題作二編は息子と、画家を志す友人へのメッセージとなっています。両作品の最後、
 行け。勇んで。小さき者よ。と、
君よ!と、強く訴えかける部分はこうしてレビューを書きながら読み返してみても深く感動させられます。
 これから強く歩んでいかなければならない息子たちに、画家を志すにも周囲の環境がなかなか許さない友人に、強く、 夢をあきらめずに進んでいってほしい。その思いが文章の中に溢れ出ています。
 今、メディアなどで学生の自殺の問題が大きく取り上げられていますが、この作品はそれらの人生に悲観している人たちを勇気づけるのに十分ですし、こんなことが言えるのか分かりませんが、生きる事の素晴らしさを感じさせてくれます。
 読んで損は無いです。というか、是非読んでいただきたいと思っています。
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形式: 文庫
佳品『小さき者へ』もよいが、『生まれ出づる悩み』の文章の素晴らしさ!!

こういうのを小説と言うのですな。

有島武郎には、最高傑作であり近代文学の大金字塔である『或る女』が聳え立っており、本書の2編はそれこそ「小さき者」ではあろうが、愛惜措く価わざる佳篇である。こういうのを読み直してみると、最近の多くの作家の短篇がただの作文に思えてくる。

有島のような文章が書けるのであれば、『生まれ出づる悩み』の藝術家的懊悩もまた味わってみたい・・・と思わせる。行け。勇んで。小さき者よ。
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形式: 文庫
初読は新学社文庫、再読は岩波文庫、3回目は新潮文庫。

『小さき者へ』は妻を亡くした武郎が、愛おしい子供たちに語りかけるように書いた掌編。武郎は「子を思う親の心は日の光世より世を照る大きさに似て」と詠じた妻へどのような思いをよせていたのか。想像することは決して無駄にはならないと思った。

何度も読んだ『生まれ出づる悩み』は、武郎と木本の出会いと再開が北海道という厳しい自然の風景描写とともに書かれる。後半は、漁師として労働しながら、絵を描きつづける木本への温かいメッセージで溢れていることを感じた。

武郎が信仰を持ちながら、キリスト教の「愛」を理解せずに信仰を捨てたことには疑問を抱いた。内村鑑三を驚愕させたことは事実なのであろう。コリントの信徒への手紙1・13章に「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。」というパウロの言葉がある。

武郎はなぜ不義をしたのか。何度も読むほどに武郎に、胸中に問いかけたくなる。
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形式: 文庫
明治中期~大正までを生きた、有島武郎の短編私小説2編。「小さき者へ」は妻を病気で亡くした
直後に、幼い3人の我が子に向けたメッセージで、「生れ出づる悩み」は、漁師の家柄ながら
画家を目指した少年との実体験から創作した小説。最後は女性と心中した人間らしく、全体的に
陰鬱ながら、大変鋭い現実世界に対する描写が続く。

テーマ自体は到ってシンプルだと思うが、後半の「生れ出づる悩み」は、とてもクセのある
擬人法・比喩法を用いた情景描写が延々と続き、思った以上に読むのに時間がかかった。
120ページ程度の薄い本だが、なかなかサクッとは読ませてくれない難解な作品。
時代が進んで読むのが難しくなったというだけでは、決してないと思う。色々と考えさせられる
メッセージ性もあったと思うが、物事を多様な言葉を用いて描写する、作家としての表現力の方が、
より参考になったという印象の作品だった。
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