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小さいおうち (文春文庫) 文庫 – 2012/12/4

5つ星のうち 4.4 157件のカスタマーレビュー

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商品の説明

受賞歴

第143回(平成22年度上半期) 直木賞受賞 --このテキストは、ハードカバー版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきて―。晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれてゆく最終章が深い余韻を残す傑作。著者と船曳由美の対談を巻末収録。

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 文庫: 348ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 第十版 (2012/12/4)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4167849011
  • ISBN-13: 978-4167849016
  • 発売日: 2012/12/4
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 157件のカスタマーレビュー
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形式: 文庫 Amazonで購入
配役が本と映画ではイメージが違っていました。ないようは面白かったです。
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形式: 文庫
映画をテレビで見てから、小説を読みました。
不倫もののお話かと思っていたのですが、どちらかというと反戦ものという印象です。
戦争で人間関係も文化も精神もぐちゃぐちゃになるということがテーマだなと思いました。

タキちゃんは、時子さんの手紙を板倉さんに渡さなかったのですが、タキちゃん、私はそれでよかったと思うよ。
渡しても渡さなくても、タキちゃんは何か後悔していたと思う。渡していたら、恭一ぼっちゃんにそのしわ寄せが行ったかもしれない。
時子さんにも板倉さんにも幻滅していたかもしれない。タキちゃんにとってそれが一番つらいことじゃなかったかな。
戦争を肯定するわけでは絶対ないけれど、後悔を一生抱えながら戦争を生き延びたタキちゃんがまぶしい。
映画でははしょられていた、東京へ学童疎開の子供たちを送るときにタキちゃんと時子さんが再会するシーンがとてもうれしかった。
板倉さんが紙芝居の円の中に人生の宝物を閉じ込めて大切に生きたことや、タキちゃんが小さいおうちに奉公していた思い出を一生の宝にしたことが羨ましくなった。戦争で宝が宝のまま永遠に封印されたとまで言うと語弊があるかもしれないけど、そういうふうに考えてもいいんじゃないかな、タキちゃん。
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投稿者 metronome 投稿日 2015/7/24
形式: 文庫
女中のタキの昔語りで始まるこの小説は、タキの飄々とした人柄、語り口がおもしろくて、のめりこむようにして読んだ。最初に読んだのは単行本だが、文庫が出てからまた買って時々ところどころ拾い読みしています。
第二次世界大戦の前後の東京の風景や風俗がありありと目に浮かぶ。山手の若奥様の時子の服装や言葉遣い、タキが食卓にのせる料理、こぢんまりとした赤い三角屋根の洋館……東京モダンというのでしょうか。登場人物たちも、それぞれ個性が際立って、すごく魅力的です。
しかし、何と言っても構成が見事で、タキの昔語りの聞き手である甥の次男坊・健史が長い年月を経た後で、時子とタキの間にあったささやかな秘密を解き明かすエンディングには、あっと驚かされた。タキの一筋縄ではいかない聡明さ、時子への愛情に胸を突かれる思いがしました。
これからも、この小説は、私にとって終戦記念日が近づくたびに読み返す本であり続けるでしょう。
中島京子さんの『女中譚』という短編集とあわせて読むと、これまた味わいがあります。
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形式: ハードカバー Amazonで購入
淡々とした人物描写、それを含めて時代描写がリアルな物語です。

他の方のレビューで、あまりにも人物が描けていないという指摘がありましたが
私は逆に、あの時代の女性(しかも深窓の令嬢)は、あれが普通だったのではないかと
思います。
(時代がさらにさかのぼりますが「梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 」
などの、超お嬢様のリアルな日記を読むと、やはり時子奥様と似たりよったりの
"大切に育てられたうえの、ふわふわした感じ"は持っているなと感じます)

ネタバレの最終章のネタは、途中の伏線で確かに読めています。しかし、最後に
「小さな秘密」を仕込むという体裁をとっているだけで、「秘密」はたいしてこの本では
重要ではない気がします。

対比の恐怖。それが主題な気がしてなりません。あれほどまでにふわふわと生活していらした
奥様と戦争、また芸術家肌で少年のようだった板倉さんと出征先での人間性すら脅かされる
経験、戦争というものの悲惨さが恐怖です。また、それなりに幸せに生きてきたという
主人公タキさんの晩年の後悔。全てが対比。怖い話です。

この本に感動できるのは、もしかしたら女性かもしれません。男性は今
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投稿者 Lotus VINE メンバー 投稿日 2010/7/28
形式: ハードカバー
戦前のある中産階級家庭で
住み込みの“女中”として働いていたタキという老女の回想という形で
物語は進んでいく。

再婚の“奥様”とともに、
新しい家に仕えるようになるタキ。

赤い屋根の洋風の新築の家には
小さいけれど、タキだけの部屋もあり、
この家を“終の住処”にするつもりで奉公に励んでいる。

戦前から戦争に向かう頃の東京の生活が、
戦争が激しくなって
タキが郷里へ帰ることになるまで、
テンポよく軽やかに、
心地よい流れで語られていく。

終盤、
「小さいおうち」というタイトルの意味が明かされ、
また、
最後までタキの口からは語られることのなかったある事実を
読者は別の語り手によって知ることになる。

地味な題材にもかかわらず、
読後に強い印象を残す作品。
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