NHKラジオ、宗教の時間の聞き逃しで聞きました。選「私が出会った寅さんとイエス」ドミニコ会司祭・清泉女子大学 元教授…米田彰男さん、という番組。興味を持ってその本を購入しました。寅さんは大好きで1回は全作品を続けて観たことがあります。渥美清さんが亡くなってしばらくしてからだったと思いますが、味があります、ペーソス(哀しみ)があります、笑いがあります。上映される映画館の客層で笑いのツボが違うという話も聞いたことがありました。自分が子供のころは正月とお盆の二回上映されていたと思います。そして、田所康夫さんの葬儀から家族葬というのが一般的になってきた気がします。
さて、キリスト教の神の沈黙の部分がとても勉強になりました。人間の自由意志との引き換えなのですね。そして、人間が良いことをしたり、善いことをするのは気持ちがいいことだと我々が感じるのは、まさに神がいるからなのです。それにして、神の不在(物理的に何も現れない)を知りつつ祈れ、というのはすごいです。また、自分の宗派である親鸞の悪人正機についても改めて気づきました。善人とは自力の人なのですね、ゆえに自力の人ですら救われる、悪人である我々、他力の人はなおのことである、、、、と。
著者はイギリス語、ラテン語にも造詣が深く、原語からの翻訳、推理には感心しました。仏教学者である植木正俊さんもサンスクリット語から法華経を読み解いています。どちらも原典から解明しているので迫力があります。
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