『説得』『消えたマンガ家』の著者である大泉実成氏の待望の新刊であり、題材も宮崎駿の評伝という興味深いテーマなのだが、読んで物足らない感じが強く残った。
宮崎駿の人生と作品を母子関係から読み解くというのは、興味深いアプローチなのだが、いかんせん周辺取材が足らない。
宮崎駿のさまざまな著書やインタビューが資料としてちりばめられており、新規取材はほとんど駿の兄・新氏のインタビュー・FAXのみに限られている。評伝では、いかに多くの資料と証言から重層的に対象を描いていくかが腕の見せ所になると思うのだが、さらりと流しすぎた感じを受けた。
宮崎が生まれ育った(第一の)家庭についての証言は兄・新氏から得られており、興味深い知見も多い。しかし、宮崎が結婚して作った(第二の)家庭について、宮崎の妻や子から直接証言を得られなかったのは残念だ。
著者の大泉氏の当初の目的は「できるだけ簡素な宮崎駿伝」ということだが、取材不足は著者も自覚しているようで、「今後、さらに多くの証言者の話を聞き、万が一増刷などという事態になったら、原稿に手を入れたいと思う」とエピローグに書かれている。
この書籍は、単行本としては不十分な内容のように思う。著者にダメだしをして、出版を延期しても追加取材を要求するのが、編集者の仕事だと思うのだが。
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宮崎駿の原点―母と子の物語 単行本 – 2002/10/1
大泉 実成
(著)
- 本の長さ181ページ
- 言語日本語
- 出版社潮出版社
- 発売日2002/10/1
- ISBN-104267016534
- ISBN-13978-4267016530
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
初めて明かされた子供時代のエピソード。作品の底に隠された母への想い。ファン必読のノンフィクション。
内容(「MARC」データベースより)
助けを求める親子を救えなかったという幼き日の空襲体験、母の病、アニメーションを志した学生時代、失恋秘話、スタジオジブリ設立の決意など、宮崎駿の人生をたどる。数々の名作の深層に隠された根源的テーマを解き明かす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大泉/実成
ノンフィクションライター。1961年生まれ。中央大学大学院文学研究科哲学専攻修了。夢や深層心理、少数民族、人物ルポなど幅広いテーマで執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ノンフィクションライター。1961年生まれ。中央大学大学院文学研究科哲学専攻修了。夢や深層心理、少数民族、人物ルポなど幅広いテーマで執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 潮出版社 (2002/10/1)
- 発売日 : 2002/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 181ページ
- ISBN-10 : 4267016534
- ISBN-13 : 978-4267016530
- Amazon 売れ筋ランキング: - 905,024位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,239位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 13,665位演劇・舞台 (本)
- - 115,227位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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