特装版の感想になります。
便利なため電子書籍は買ったけど、周囲の評判が良いため紙の特装版も買いました。
本物の博物誌みたいに読み応えがあり、漫画のようなユーモアもあり、
とにかく素晴らしいです。何度も読みました。
装丁が美しく、こういう本を出せるのは市川先生だけでしょう。
内容ですがこれが本当に凄い。
奇抜なデザインは全て意図されています。(な、なんだと…)
ストーリーだけでなく、登場する物品全て考えて連載を始めたのではないか。
通常の漫画家とは視点が大分異なっていて大変興味深いです。
突出しているのは、宝石たちをどうやって月人達の世界に受け入れさせるか。
全てに工夫を凝らしていて、市川先生のデザインセンスが光る。
居住区、食事、衣服、果ては遊園地まで設計し、互いに受け入れやすくさせる。
その工夫と思いやりがあったからこそ宝石たちが馴染んだのだ、と納得する。
多分人間では異種族にこれ程優しくすることは出来ないだろう。元が同じだったとしても。
他人と違う人間を排斥し続けたのが人間の歴史。
その反省の遥か上に築かれた未来の社会であり、現代文明より人の心もずっと進んでいる。
それを考えると、本編で不幸を負ってしまったフォスにも救いが残されていると思いたい。
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宝石の国(11)特装版 (プレミアムKC) コミック – 2020/7/20
市川 春子
(著)
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100P超小冊子付き! 『宝石の国』の世界を図説で網羅した、豪華上製箱入りの特装版!
宝石たちは、フォスに誘われて月に向かった者たちと、地上に残り、金剛先生と新たな関係を築こうとする者たちにわかれていた。地上の宝石に砕かれて二百二十年後、金剛先生によって復元されたフォスは、金剛に再度祈るように迫るも、地上の宝石に気づかれて追われる身となった。ルチルに見つかり絶体絶命のところに月より現れたのは、「あの」宝石だったーー。
宝石たちは、フォスに誘われて月に向かった者たちと、地上に残り、金剛先生と新たな関係を築こうとする者たちにわかれていた。地上の宝石に砕かれて二百二十年後、金剛先生によって復元されたフォスは、金剛に再度祈るように迫るも、地上の宝石に気づかれて追われる身となった。ルチルに見つかり絶体絶命のところに月より現れたのは、「あの」宝石だったーー。
- 本の長さ196ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2020/7/20
- 寸法13 x 2.8 x 18.3 cm
- ISBN-10406520223X
- ISBN-13978-4065202234
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2020/7/20)
- 発売日 : 2020/7/20
- 言語 : 日本語
- コミック : 196ページ
- ISBN-10 : 406520223X
- ISBN-13 : 978-4065202234
- 寸法 : 13 x 2.8 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 229,585位コミック
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- 2022年3月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入本当は続刊で書きたかったのですが、休載から一年経ち、このモヤモヤを吐き出す場所が他にないのでやむなくここに。
読者の誰もが胸糞悪い、辛いという最近(?)の展開、なんで作者はこんな話を描くのだろうと考えたり忘れたりし、
結局この物語の生き物すべてに『信仰心』がないからではと思い至りました。
エクメアは金剛に祈らせる存在として人間を作ることを考え、その適任者にフォスを選びました。
言葉では『人間』と言うけれど、その役割は『救世主』と同義です。
フォスは救世主。膠着した現状を打破する存在。
その比喩が似合わないのは、月人や宝石達の誰一人も彼を敬わないから。
そこに敬愛や尊び、信仰心の元となる感情が皆無なのです。
ついでに言うと、フォス自身にも救世主に見合う能力やカリスマ性といった素養がありません。
それでも無理矢理周囲を巻き込み、誰かが痛めつけられても前進をやめないから、次第に皆離れていく。
作中でも「救世主」のタイトルがついた72話以降、この傾向は顕著になっていきます。
そんな彼を救世主に仕立て上げるため、エクメアは『変化』を与え続けて成長を促す。
フォスにとっては『試練』の連続ですが、当のエクメアにも信仰心はないから、その間カンゴームとイチャラブしたり優雅にお茶なんか飲んでいる。
まるで利用しているかのように思いやりがありません。
地球の宝石達も同様。対話もせず打ち砕いたフォスを放置し、自分達は無為に過ごし続ける二百年。
月の宝石も月人達も、フォスが失敗したと聞いても誰も助けに行きません。
もっとも当人の知らないところで、その他大勢が深刻に悩んだり信じ続けても『救世主』の役には立たないのだから、ある意味彼らは冷静で賢い。
でも主人公に感情移入してその有様を延々見続ける読者には、ひたすら胸糞悪い感情が積もり積もるわけです。
この『救世主』と『敬わない被救済者』の関係、実は金剛先生の頃から続いています。
月人達は、無に帰るために金剛先生に祈ってほしくて様々な方法を試みてきました。
その最終型は、金剛が大事にしている宝石達をさらうこと。月に連れ去って粉にして、月の表面に散布する。
そんな真似をされたら望みなんて叶えるわけないと普通は考えるのですが、
月人には信仰心がないから「金剛に刺激を与える」というやり方しか思いつかない。
そして刺激の最上級は苦痛です。
ちなみに金剛先生にも信仰心はありません。
愛とか壊れたとか色々言ってるけど、金剛先生は「数多の宝石に魅入られて祈ることが出来なくなった僧人」です。
言葉のまま解釈すれば、世俗に堕ちて信心を失くした生臭坊主で、「壊れた」というより「救済の力をなくした」方が近いかも。
フォスはと言うと、
〈最初〉無能だが、根拠のない自信で300年生き続ける。
〈合金の腕後〉自分のせいで仲間を失い、一時自信を無くすが立ち直る。
〈ラピスの頭後〉知恵を得て承認欲求に飲まれる。
〈ボロボロ河童〉自分を認めてくれなかった宝石達をすべて破壊する。
……と、数百年の間に様々な変容を遂げますが、彼が信じているもの、周りに認めてほしいものは一貫して『自分自身』です。
作者さんは仏教系の学校出身だそうなので、こうした図式は意図して描かれてるのだろうと思います。
でも伝え聞く短編集の嗜好から「主人公を痛めつけたいだけの加虐趣味な漫画」だったら嫌だなと思う今日この頃。
これは再開してくれないとわからないですね。
- 2020年7月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入フォスが行き着く地点まで行ってしまいました
主人公に肩入れしている分読み手は酷く憂鬱な気分になるのですが、フォス以外の登場人物たちはそれなりに楽しそうに昇華した生活をしているように見えます
このシリアスとほのぼのがうまく絡み合った世界観が未だに続いているのが非常に面白いです
イエローとルチルを鑑みても、宝石達は皆どこか人間の感情を持ちだしたのかと思いました
現在正反対の道を辿っているシンシャですが、フォスを少しでも救ってくれることを願います
先生にもどうか救済が欲しいですね
- 2021年1月28日に日本でレビュー済みAmazonで購入正月休み暇で電子書籍で一巻を試し読みしてドはまりしました。
アニメは見ていて面白いのは知っていたのですが、アニメ以降のフォスが・・・というのを聞いて原作は食わず嫌い。
いやぁ勿体なかったです。
全巻思わずまとめ買いしてしまいましたが、正直電子書籍ではなく書籍で買えばよかった・・・それくらいの価値はあると私は思いました。
最新刊からは紙で買って、残りの巻数もぼちぼち揃えていこうかな。
- 2020年11月28日に日本でレビュー済みAmazonで購入クライマックスを迎えて憎悪と絶望に満ちた物語となった今巻、読後感の悪さが集中する作品となっている
宝石達の冷酷さと排他性が強く描かれていて、月人は狡猾で余裕がなく、主人公に救いがない
宝石達の行動原理に首をかしげるが、これはきっと元よりそういうものなのだ
未来永劫変わることなく、永遠に続く命を生きるものとして生まれた宝石達は、我ら人間は元より、人間と同じように世代を重ねて命をつないでいくアドミラビリスや、嘗て人であった記憶を持ち続ける月人達とも決定的に違うものがある
彼らは愛を知らないのだ
好意を受けると都合がいいため気分が良くなり、悪意を向けられると破壊されたり環境が厳しくなるので社交性は身に付く
だが彼らは世代を重ねない
そのために性がなく、子孫を生むために異性を愛する必要がない
生まれついてそう出来ている
彼らの示す愛情は上っ面のもので、愛により心が揺さぶられ、悲しみ、突き動かされるということはない
その心が宝石のように冷たく、終焉を恐れず、時間に無頓着で、変化を嫌い排他的であるのは当然なのだ
フォスだけが生まれついて特別だったのだ
この漫画はその人とは違う生き物の、心の機微がとてもリアルだ
唯一人に近い感性を持つ主人公を介して、彼らと世界を描いている
- 2020年7月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入星5をつけたい気もするけれど、星4で。なぜなら私のおつむでは理解出来なさすぎて辛いから。なんかもうよくわからない。
シンシャが幸せそうでよかったと思う反面、あれ?シンシャ、今まで一人で暮らす必要なかったんじゃない?ってくらい普通にみんなと生活出来てるんですよね。今までのシンシャの孤独は何やったん・・・ってどうしても思ってしまう。
それと、エクメアがカンゴームを月に来る前からどうたらこうたらの理由があまり納得いかない。
- 2020年8月3日に日本でレビュー済みAmazonで購入9巻から特に読むのが辛くなり、10巻でそれをも超える絶望に立ち上がれなくなって本を閉じてからの11巻。更に更に地獄が更新されるか…と怯えながら一気に読み進めてしまいました。
私の場合、ものすごく面白かったです。
なんというか、「もう救いはない」と開き直れてバイオレンス作品?として読めたというか。フォスがあそこまで絶望に塗れさせられた理由が分かり気持ちが整理できた感じです。
あとはもう展開が精神的な落下から物理的な落下になった。ああこれで全てが壊れて無になってくれるのかと期待すら抱いてしまう。フォスの「絶望の底」に辿り着けたような虚無感が読み手として救いになったのかもしれません。
それでもまだ願わくは、先生が不幸になりませんように…と。
1巻から読み進めて大好きになった、永遠に続いてほしかった円満な先生と宝石たちの生活はもうありません。宝石を大切に思う先生に絶望が…宝石たちの全滅が訪れるところだけは見たくないと思っていますが、さてこの後も絶望はどんな形でどこまで描かれるのか。やはり辛くも目が離せない作品になりました。
- 2020年7月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入10巻を読んだときに「誰でもいいからフォスを救ってやってくれ」と心の底から願った。
11巻ではせめてもう少しは状況が好転しているはずと思ったが(半分は自分の願望)、まさか10巻以上に絶望が待っているとは思わなかった。
途中からあまりにしんどくて泣いてしまった。11巻はそんな内容です。
月へ向かった宝石たちが変わったように、地上に残った宝石たちも変わった。フォスが一番最初、心に抱えていたはずの願い(シンシャ)は、フォスがいなくなった途端に彼のあずかり知らないところで叶えられ、その次の心の底からの願い(アンターク)は自分自身で粉々にしてしまった。
一部例外はあれど、フォス以外の宝石たちは皆それぞれの環境や状況を受け入れて相応の幸福を手に入れている。
私は、というか読む側は人間なので、フォスに巻き込まれた宝石たちより、地上に残った宝石たちより、フォスに感情移入してしまう。カンゴームだって事情はあるのに、どうしてもいまだに「フォスの味方であってほしかった」とさえ思ってしまう。
ある意味、フォスの感情や思考を理解した上での味方はもう読者しかいないんだろうなと思った。
フォスが人間になってしまったから。
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Sarah2020年11月3日にアメリカ合衆国でレビュー済み5つ星のうち5.0 Great service
Amazonで購入This arrived earlier than expected and in great condition! The Japanese editions are slightly smaller than the English, but have a beautiful holographic cover.


