トン・キホーテは大好きなディスカウントショップであり、前々から著者の安田氏に関しては、さまざまな面白い逸話を、さまざまなところで読ませていただいていたので、私にとって全く新しい情報は皆無に等しかった。そうした驚きはなかったにしても、好きな人物に関する面白い逸話は、別の人の口を通してきかされても面白いものである。そのような楽しみがある本である。読めば読むほど、安田氏への好感度は増すばかりである。
一つだけ、著者の思い込みに近い信念がとても気になったが、それは「すべての人の運は平均するとみな同じようなもの」で、「その運をいかにうまくいかすかでその人の成功などが左右される」といった内容のものであった。これは、麻雀の師匠と言える色川武大氏の考え方に強く影響されたものであろうが、私はこの考えは正しくなく、心理的に正しいと思わせる要素を持っているだけであると思う。それは簡単な思考実験をしてみれば分かることで、終戦間近の広島で母親の背中に負ぶさった状態で、原爆投下にあって死亡した幼児は、その他の人々と運が同じであるとは到底言えないと思う。現時点のコンゴで生まれ育ち、犯罪に巻き込まれて早く命を落としてしまう子供達も運が同じであるとは到底言えないと思う。この安田氏の信念の中に、自分の人生を肯定したいという『エゴ』を感じてしまう。このことを除外すると、この本は、とても楽しめる内容で満ちていると思う。
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安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 (文春新書) 単行本 – 2015/11/20
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26期連続増収増益という前代未聞の偉業を成し遂げたドン・キホーテ。だが、創業者、安田隆夫の人生はまさに失敗と苦難の連続だった。「逆張り」「権限委譲」「夜の市場」をキーワードにのし上がった男の波乱万丈の一代記!
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2015/11/20
- 寸法11 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-10416661052X
- ISBN-13978-4166610525
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
驚異の「26期連続増収増益」ドンキホーテはいかにして生まれたか?
創業以来26年間連続で増収増益という前代未聞の偉業を達成。今年6月期には売上高約6840億円となったドン・キホーテ。創業者の安田隆夫・前会長は、普通の企業人とは異なるユニークな経営哲学の持ち主だ。
若い頃、安田氏は麻雀やパチンコで食いつなぎながら、悶々とした日々を送っていた。29歳の時、ディスカウント店「泥棒市場」を始めるが、商品は売れず、仕入先には騙され、たった1人で思い悩む日々……。
ある晩、遅くまで商品を荷解きしていると、飲み会帰りのサラリーマンが「それ、買える?」と声をかけてきた。よくよく観察していると、深夜にこそ売るチャンスが転がっていることに気づいた。それがドンキ飛躍のカギとなる「夜の市場」の発見だ。
だが、油断すると売り上げはたちまち落ちてしまう。社内管理を強化したが、それでも衰退は止まらない。そこで安田氏は思いきった策に出る。
1現場にすべて権限を委譲。仕入れから値付けまで現場にやらせ、上は口を出せない。
2営業目標は各個人に立てさせる。徹底的な成果主義。
大手小売業は司令塔(本部)が徹底的な管理をおこなう「チェーンストアモデル」を採用しているが、これらは完全な逆張りだ。だが、これが大成功する。社内に活気がみなぎり、売り上げも上昇を続けた。
その後もドンキは幾多の困難に見舞われたが、安田氏はそのたびに徹底的に自らを追い込んで苦悶しながら考え続け、「逆張り」の視点で災いを福に転じてきた。本人の言葉でいえば「はらわたで考えなければ、真のブレークスルーは生まれない」。
はらたわで考えるとはどんなことなのか? また、逆張りで勝つための方法論とは?
抜群に面白い波乱万丈の人生物語と、ビジネスの世界に新風を吹き込む独自の経営哲学……こんなにユニークな作品はない。
創業以来26年間連続で増収増益という前代未聞の偉業を達成。今年6月期には売上高約6840億円となったドン・キホーテ。創業者の安田隆夫・前会長は、普通の企業人とは異なるユニークな経営哲学の持ち主だ。
若い頃、安田氏は麻雀やパチンコで食いつなぎながら、悶々とした日々を送っていた。29歳の時、ディスカウント店「泥棒市場」を始めるが、商品は売れず、仕入先には騙され、たった1人で思い悩む日々……。
ある晩、遅くまで商品を荷解きしていると、飲み会帰りのサラリーマンが「それ、買える?」と声をかけてきた。よくよく観察していると、深夜にこそ売るチャンスが転がっていることに気づいた。それがドンキ飛躍のカギとなる「夜の市場」の発見だ。
だが、油断すると売り上げはたちまち落ちてしまう。社内管理を強化したが、それでも衰退は止まらない。そこで安田氏は思いきった策に出る。
1現場にすべて権限を委譲。仕入れから値付けまで現場にやらせ、上は口を出せない。
2営業目標は各個人に立てさせる。徹底的な成果主義。
大手小売業は司令塔(本部)が徹底的な管理をおこなう「チェーンストアモデル」を採用しているが、これらは完全な逆張りだ。だが、これが大成功する。社内に活気がみなぎり、売り上げも上昇を続けた。
その後もドンキは幾多の困難に見舞われたが、安田氏はそのたびに徹底的に自らを追い込んで苦悶しながら考え続け、「逆張り」の視点で災いを福に転じてきた。本人の言葉でいえば「はらわたで考えなければ、真のブレークスルーは生まれない」。
はらたわで考えるとはどんなことなのか? また、逆張りで勝つための方法論とは?
抜群に面白い波乱万丈の人生物語と、ビジネスの世界に新風を吹き込む独自の経営哲学……こんなにユニークな作品はない。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
安田/隆夫
1949年岐阜県大垣市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、不動産会社に就職するも入社10カ月後に倒産。以降、長い無頼と放浪の時代を過ごす。78年、東京・杉並区にわずか18坪のディスカウントショップ「泥棒市場」を開店。深夜営業でヒットし成功を収めるが、5年で売却し、バッタ屋「リーダー」を設立。これも大きな利益を上げるが、小売業への再参入を決意し、89年に「ドン・キホーテ」1号店を東京・府中に開店。幾多の失敗や苦難を乗り越えながら急成長を続け、96年に株式店頭公開、98年東証2部上場、2000年東証1部上場。2015年6月にドンキホーテホールディングス代表取締役会長兼CEOを退任。現在は、ドン・キホーテグループ創業会長兼最高顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1949年岐阜県大垣市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、不動産会社に就職するも入社10カ月後に倒産。以降、長い無頼と放浪の時代を過ごす。78年、東京・杉並区にわずか18坪のディスカウントショップ「泥棒市場」を開店。深夜営業でヒットし成功を収めるが、5年で売却し、バッタ屋「リーダー」を設立。これも大きな利益を上げるが、小売業への再参入を決意し、89年に「ドン・キホーテ」1号店を東京・府中に開店。幾多の失敗や苦難を乗り越えながら急成長を続け、96年に株式店頭公開、98年東証2部上場、2000年東証1部上場。2015年6月にドンキホーテホールディングス代表取締役会長兼CEOを退任。現在は、ドン・キホーテグループ創業会長兼最高顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2015/11/20)
- 発売日 : 2015/11/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 239ページ
- ISBN-10 : 416661052X
- ISBN-13 : 978-4166610525
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 848位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1位文春新書
- - 135位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2018年8月31日に日本でレビュー済み
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ダイソーと並んで20世紀終盤から新しい業態を成立させた安田氏の回想録。
出版するに当たりもちろん編集者の貢献があったと思いますが、安田氏本人の
語彙力の高さや、類まれなるインテリジェンスが垣間見られる良書です。
読了後思ったことはジョブスが言ったとおり「点と点がいつしか繋がり、一本の線になった」ということ。
特に東京に出てきて周りの慶應大学生に強烈な劣等感を感じながら、麻雀に明け暮れていた日々が
結果として「勝負師」としての、類まれなる勘を磨いたということ。
「泥棒市場」設立から「逆張り」を行うことで、奇しくも新しい業態を成立せたということ。
「業界の常識」を知らなかったこそ成し得た、数々の成功の影に「勝負師としての勘」があり
「逆張り」があったことを学びました。
安田氏いわく「絶体絶命のピンチ」が何度も訪れたが「ハラワタで物事を考え悩み抜いた末に、打開策が生まれた」と
ありますが、同じことが自分自身に起きたら、安田氏と同じように切り抜けられたとは思いません。
やはり読書による大量のインプットと、とことん考え抜く地頭があったからゆえの成功なのです。
一時代を築いた、類まれな経営者「安田隆夫」のすべてが分かります。
出版するに当たりもちろん編集者の貢献があったと思いますが、安田氏本人の
語彙力の高さや、類まれなるインテリジェンスが垣間見られる良書です。
読了後思ったことはジョブスが言ったとおり「点と点がいつしか繋がり、一本の線になった」ということ。
特に東京に出てきて周りの慶應大学生に強烈な劣等感を感じながら、麻雀に明け暮れていた日々が
結果として「勝負師」としての、類まれなる勘を磨いたということ。
「泥棒市場」設立から「逆張り」を行うことで、奇しくも新しい業態を成立せたということ。
「業界の常識」を知らなかったこそ成し得た、数々の成功の影に「勝負師としての勘」があり
「逆張り」があったことを学びました。
安田氏いわく「絶体絶命のピンチ」が何度も訪れたが「ハラワタで物事を考え悩み抜いた末に、打開策が生まれた」と
ありますが、同じことが自分自身に起きたら、安田氏と同じように切り抜けられたとは思いません。
やはり読書による大量のインプットと、とことん考え抜く地頭があったからゆえの成功なのです。
一時代を築いた、類まれな経営者「安田隆夫」のすべてが分かります。
2016年11月7日に日本でレビュー済み
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確かに、セブンイレブンの鈴木氏みたいに真似のできないユニークさがあるが、ドンキーに行くとバッタモンではなく、品質の良いものが多くてアレって思う。店は怪しげにしているが、ひな揃えはしっかりしている。やはり商売の基本は、外していない。
商売の基本はしっかりまもり、経営手法がユニークなんだろうな。
若い頃の、プー太郎生活と、麻雀などのギャンブルで鍛えられた勝負感が、この人の財産みたい。
生鮮食料品も悪くないし、結構若い人が多くて、雇用の面でもいいんじゃない。なんとなく、胡散臭い人物かと想像していたが、素人を自称しているが、どうしてどうして結構な天才肌で、長島茂雄さんを彷彿させる。
泥臭いけれども、そこが強みで、あまりマスコミ受けしないところなのだろう。
あまり自分をよく見せようとしていないで、等身大で自身を語っているので、読んでいてなるほどと感じるところがおおい。
読んでよかったと感じた。
商売の基本はしっかりまもり、経営手法がユニークなんだろうな。
若い頃の、プー太郎生活と、麻雀などのギャンブルで鍛えられた勝負感が、この人の財産みたい。
生鮮食料品も悪くないし、結構若い人が多くて、雇用の面でもいいんじゃない。なんとなく、胡散臭い人物かと想像していたが、素人を自称しているが、どうしてどうして結構な天才肌で、長島茂雄さんを彷彿させる。
泥臭いけれども、そこが強みで、あまりマスコミ受けしないところなのだろう。
あまり自分をよく見せようとしていないで、等身大で自身を語っているので、読んでいてなるほどと感じるところがおおい。
読んでよかったと感じた。
2020年8月22日に日本でレビュー済み
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メディアに出ない創業者の話で面白かった
常に新しいアイデアを出し戦い続けているので話に疾走感があり、引き込まれていく。経歴はユニークだが、独創性を持ちながら権限を部下にどんどん委譲していき、バランスの取れた方なんだろうと感じられた
常に新しいアイデアを出し戦い続けているので話に疾走感があり、引き込まれていく。経歴はユニークだが、独創性を持ちながら権限を部下にどんどん委譲していき、バランスの取れた方なんだろうと感じられた






