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安全保障入門 (星海社新書) 新書 – 2016/8/26
石動 竜仁
(著)
購入を強化する
なぜ、「教養としての安全保障」が必要なのか?
安全保障に関する議論には、政治的立場の違いによる対立がつきものです。そして、関連する事象が報じられるたびに、識者それぞれが異なる見解を表明している現状は、安全保障を一層わかりにくいものにしてしまっています。そこで本書では、それぞれの立場がいかなる論理で安全保障概念を形づくっているのかという基礎知識――いわば「教養としての安全保障」を提供したいと考えます。安全保障は「酸素」にたとえられます。つまり、機能している間はその存在を意識することはないものなのです。テロや武力紛争が相次ぎ、世界から「酸素」が失われつつある今だからこそ、「教養としての安全保障」を身につけることが必要なのではないでしょうか。
安全保障に関する議論には、政治的立場の違いによる対立がつきものです。そして、関連する事象が報じられるたびに、識者それぞれが異なる見解を表明している現状は、安全保障を一層わかりにくいものにしてしまっています。そこで本書では、それぞれの立場がいかなる論理で安全保障概念を形づくっているのかという基礎知識――いわば「教養としての安全保障」を提供したいと考えます。安全保障は「酸素」にたとえられます。つまり、機能している間はその存在を意識することはないものなのです。テロや武力紛争が相次ぎ、世界から「酸素」が失われつつある今だからこそ、「教養としての安全保障」を身につけることが必要なのではないでしょうか。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社星海社
- 発売日2016/8/26
- 寸法10.7 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-10406138595X
- ISBN-13978-4061385955
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
紛争、テロ、安保法制問題…いまこそ、教養としての安全保障が必要だ―!人気軍事ブロガー・dragoner初の単著!
著者について
石動 竜仁
軍事ブロガー
1983年、ニューヨーク生まれ。大学卒業後、IT系企業に勤めるかたわら、2008年に「dragoner」名義で軍事関連ブログを開設する。その後、2010年にTwitter(@dragoner_JP)を開始し、多くのフォロワーを持つ人気アカウントとなった。2013年から本格的にライターとしての活動を開始する。現在は、個人ブログ「dragoner.ねっと」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/)だけでなく、「Yahoo!ニュース 個人」や「ジセダイ総研」などにも、軍事問題の時事解説を中心に寄稿している。本書が初の単著となる。
軍事ブロガー
1983年、ニューヨーク生まれ。大学卒業後、IT系企業に勤めるかたわら、2008年に「dragoner」名義で軍事関連ブログを開設する。その後、2010年にTwitter(@dragoner_JP)を開始し、多くのフォロワーを持つ人気アカウントとなった。2013年から本格的にライターとしての活動を開始する。現在は、個人ブログ「dragoner.ねっと」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/)だけでなく、「Yahoo!ニュース 個人」や「ジセダイ総研」などにも、軍事問題の時事解説を中心に寄稿している。本書が初の単著となる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石動/竜仁
軍事ブロガー。1983年、ニューヨーク生まれ。大学卒業後、IT系企業に勤めるかたわら、2008年に「dragoner」名義で軍事関連ブログを開設する。2013年から本格的にライターとしての活動を開始する。現在は、個人ブログ「dragoner.ねっと」だけでなく、「Yahoo!ニュース個人」や「ジセダイ総研」などにも、軍事問題の時事解説を中心に寄稿している。『安全保障入門』が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
軍事ブロガー。1983年、ニューヨーク生まれ。大学卒業後、IT系企業に勤めるかたわら、2008年に「dragoner」名義で軍事関連ブログを開設する。2013年から本格的にライターとしての活動を開始する。現在は、個人ブログ「dragoner.ねっと」だけでなく、「Yahoo!ニュース個人」や「ジセダイ総研」などにも、軍事問題の時事解説を中心に寄稿している。『安全保障入門』が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0
星5つ中の4
8 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年9月18日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
"入門"とある通り、わかりやすい内容。構成、文章共に読み難いところはなかった。
役に立った
2016年9月3日に日本でレビュー済み
冒頭の「はじめに」からの妙にフワフワした、エクスキューズ満載の記述に違和感を感じつつ読み進めたが、第1章の最初の添付図「第一次世界大戦『前』のヨーロッパ勢力図」でその違和感は明確なものになった。
この図は第一次世界大戦『時』ならともかく、『前』ならルーマニアは同盟側だし、ギリシャはややこしいがまあ中立とすべきだろう。それ以前にフランスとドイツの国境線が明らかにおかしい(アルザス・ロレーヌ)。
いくら添付図とはいえ、著者(および編集担当)はその程度のことすら気付かないのか?と愕然としつつページをめくると、次は「PKOは安保理決議なしで派遣できる」的な記述が目に飛び込んでくる。
ミスリードを誘う書き方としか言いようがない。PKO活動の意思決定の中心はあくまで安保理であり、現状でもたしか全てのPKOが安保理決議を経ているはずだ。
その次のページでも、まるで「ABMの制限によってMAD=相互確証破壊の体制が完成した」とも受け取れる書き方。これも誤解を誘うこと疑いなし。少し推敲すれば防げただろうし、序章に当たるここではABMに触れる必要性が薄い。
この3連コンボで違和感は確信に変わったが、せっかくお金を払って買ったのだし、なんとか最後まで我慢して読み進めた。
結論を言うと、やはり第1章で読むのをやめておくべきだった。しかもこの第1章はwebで無料公開されていると後で知った。今は後悔の念しかない。この無料公開部分だけでも他にも怪しい記述はいくつもある。興味のある方は買う前に必ず確認すべき。
第2章以降もこういうフワフワした怪しい記述が相当数ある。ここでいちいち書くと書評というより一大論文になってしまう。「あれ?これって正しかったっけ?」と疑いつつ読むので、その度に思考が遮られてしまい、読み進めるのが大変に苦痛だった。
総じて、「簡便に説明すべきだし、それが可能な部分」で無用なサブイシューを妙な形で加えて話をややこしくするどころか誤解すら生み、逆にしっかり説明すべき部分は極度に単純化して肝心な部分を切り捨ててしまいこれまた誤解の元となる、的な記述が非常が多い。
以上、この本は、帯にあるキャッチフレーズ『教養としての安全保障』の名には値しない。
この図は第一次世界大戦『時』ならともかく、『前』ならルーマニアは同盟側だし、ギリシャはややこしいがまあ中立とすべきだろう。それ以前にフランスとドイツの国境線が明らかにおかしい(アルザス・ロレーヌ)。
いくら添付図とはいえ、著者(および編集担当)はその程度のことすら気付かないのか?と愕然としつつページをめくると、次は「PKOは安保理決議なしで派遣できる」的な記述が目に飛び込んでくる。
ミスリードを誘う書き方としか言いようがない。PKO活動の意思決定の中心はあくまで安保理であり、現状でもたしか全てのPKOが安保理決議を経ているはずだ。
その次のページでも、まるで「ABMの制限によってMAD=相互確証破壊の体制が完成した」とも受け取れる書き方。これも誤解を誘うこと疑いなし。少し推敲すれば防げただろうし、序章に当たるここではABMに触れる必要性が薄い。
この3連コンボで違和感は確信に変わったが、せっかくお金を払って買ったのだし、なんとか最後まで我慢して読み進めた。
結論を言うと、やはり第1章で読むのをやめておくべきだった。しかもこの第1章はwebで無料公開されていると後で知った。今は後悔の念しかない。この無料公開部分だけでも他にも怪しい記述はいくつもある。興味のある方は買う前に必ず確認すべき。
第2章以降もこういうフワフワした怪しい記述が相当数ある。ここでいちいち書くと書評というより一大論文になってしまう。「あれ?これって正しかったっけ?」と疑いつつ読むので、その度に思考が遮られてしまい、読み進めるのが大変に苦痛だった。
総じて、「簡便に説明すべきだし、それが可能な部分」で無用なサブイシューを妙な形で加えて話をややこしくするどころか誤解すら生み、逆にしっかり説明すべき部分は極度に単純化して肝心な部分を切り捨ててしまいこれまた誤解の元となる、的な記述が非常が多い。
以上、この本は、帯にあるキャッチフレーズ『教養としての安全保障』の名には値しない。
2016年9月1日に日本でレビュー済み
入門書の体を成しておらず、出来の悪い用語辞典と評価すべき本です。以下に理由を記載します。
第一、入門書はその分野の基礎知識を学ぶ本ですが、本書は基礎がおざなり。
例えば二章、軍事組織の解説は中世の傭兵から現代の国軍への変遷の歴史を述べる一方、現代にある物だけでも多種多様な軍事組織は
国軍と民間軍事会社しか言及されない構成となっています。
例えると「包丁のページを開いたら種類や使い方の解説が殆ど無く、歴史ばかり詳しく書いてある」料理本のようなもので、
このような蛇足が主を成す構成が多々見られます。
第二、入門書は分り易く読み易くあるべきですが、本書はとても読み難い。
序文にて「筆者の理解を示す構成をとらない」とある通り、本書の内容は著者が読んだ本の切り貼りで、加えて名前や所属の省略が無いため、
それがノイズとなり「事例AについてBに属するCはこう考えているが、それに対してDに属するEはこう述べている」という文章になっている箇所が
非常に多くなっているためです。
簡潔な文に注を付けて章ごとの末尾に引用元がどの本の何ページかなど載せておけば避けられた事態で、このため入門書として駄目なだけではなく、
用語辞典としても使い難い構成となっています。
率直に言って、Wikipediaの「安全保障」の方が著者の言うバイアスはあっても概要としては分かり易いです。
本書はWeb上で試し読みができますので、私の評価に疑問を保たれる方はご覧ください。
公開されているのは序文から一章までですが、それで十分に評価の根拠をご理解いただけます。
第一、入門書はその分野の基礎知識を学ぶ本ですが、本書は基礎がおざなり。
例えば二章、軍事組織の解説は中世の傭兵から現代の国軍への変遷の歴史を述べる一方、現代にある物だけでも多種多様な軍事組織は
国軍と民間軍事会社しか言及されない構成となっています。
例えると「包丁のページを開いたら種類や使い方の解説が殆ど無く、歴史ばかり詳しく書いてある」料理本のようなもので、
このような蛇足が主を成す構成が多々見られます。
第二、入門書は分り易く読み易くあるべきですが、本書はとても読み難い。
序文にて「筆者の理解を示す構成をとらない」とある通り、本書の内容は著者が読んだ本の切り貼りで、加えて名前や所属の省略が無いため、
それがノイズとなり「事例AについてBに属するCはこう考えているが、それに対してDに属するEはこう述べている」という文章になっている箇所が
非常に多くなっているためです。
簡潔な文に注を付けて章ごとの末尾に引用元がどの本の何ページかなど載せておけば避けられた事態で、このため入門書として駄目なだけではなく、
用語辞典としても使い難い構成となっています。
率直に言って、Wikipediaの「安全保障」の方が著者の言うバイアスはあっても概要としては分かり易いです。
本書はWeb上で試し読みができますので、私の評価に疑問を保たれる方はご覧ください。
公開されているのは序文から一章までですが、それで十分に評価の根拠をご理解いただけます。
2016年9月9日に日本でレビュー済み
入門書という体で冒頭から(他の方も書いているが)言い訳と弁解から入り、更にこういった入門書では(例え建前であっても)必要不可欠な中立性の確保、そしてバイアスの排除を著者自身が「不可能だ」として放棄している時点で、特定の購買層に向けたリップサービス本としか評価できないものであった。
入門書というのは確かに基礎知識がない層にむけて平易に書くということで専門的な事柄を噛み砕いた文章にすることはあるが、この内容はかみ砕いているのではなくそもそも欠けているだけである。
途中の第一次大戦の勢力図や第二章の傭兵と軍事の移り変わりなども勉強と分析をしっかりしたとは思えないお粗末な内容が多い。
また本全体の構成が本としての体裁と(教養としてのという題目であるにもかかわらず)読者への理解を促していない。
参考や取材内容をただ羅列し、己の頭の中の内容に沿って切り貼りをしているだけで読み手のことを考えていない。
(また理解を促す為の注釈や引用元、個々の解説なども放棄しているのでなおさらである)
その為、意識してか純粋に力量不足なのかは分からないが結果的にミスリードをかなり誘う内容になっている。
一々文章を読み込むごとに考えて文章の真意を探らなければならず、入門書とはとても言えない読んでいて苦痛な本であった。
この本を買う前に無料で読める第一章を読んでよく考えてからの購入をお勧めする。
著者は軍事ブロガーとして注目を浴びてきたということで過去の記事内容を見てみたが、なるほど恣意的な内容の記事を書き続け、特定層に持ち上げられていればこういう文を書くようになるだろうと理解できるものであった。
入門書というのは確かに基礎知識がない層にむけて平易に書くということで専門的な事柄を噛み砕いた文章にすることはあるが、この内容はかみ砕いているのではなくそもそも欠けているだけである。
途中の第一次大戦の勢力図や第二章の傭兵と軍事の移り変わりなども勉強と分析をしっかりしたとは思えないお粗末な内容が多い。
また本全体の構成が本としての体裁と(教養としてのという題目であるにもかかわらず)読者への理解を促していない。
参考や取材内容をただ羅列し、己の頭の中の内容に沿って切り貼りをしているだけで読み手のことを考えていない。
(また理解を促す為の注釈や引用元、個々の解説なども放棄しているのでなおさらである)
その為、意識してか純粋に力量不足なのかは分からないが結果的にミスリードをかなり誘う内容になっている。
一々文章を読み込むごとに考えて文章の真意を探らなければならず、入門書とはとても言えない読んでいて苦痛な本であった。
この本を買う前に無料で読める第一章を読んでよく考えてからの購入をお勧めする。
著者は軍事ブロガーとして注目を浴びてきたということで過去の記事内容を見てみたが、なるほど恣意的な内容の記事を書き続け、特定層に持ち上げられていればこういう文を書くようになるだろうと理解できるものであった。
2016年8月26日に日本でレビュー済み
本書を読む前に、不安に思っていた点が2つありました。まずひとつめは、この本が石動竜仁氏こと軍事ブロガーのdragoner氏が、ブログで披露している記事をそのまま活字化したものなのではないか?という懸念。
氏のブログにある、テルアビブでの乱射事件と、帝国陸海軍の特攻隊を「自殺攻撃」というキーワードのみで結び付けて論ずるような、いささか性急な話題の展開や飛躍がそのまま活字になってしまうのか?という危惧です。
ブログであれば、まあ「アリ」なのでしょう。むしろスピードと閲覧数重視のブログ用の文章ならば、炎上すれすれのこの荒っぽさは必須の条件なのかもしれません。しかし旬の話題を急いで掴まえ、飽きられぬうちに素早く解説の上、読者に披露し、アクセス数を稼ぐブログと、映画などと同じく「先払い」で読者からお金をいただいてしまう活字の本では、適したやり方が異なります。文章の書き方や構成もいちから考えなおさねばならないでしょう。それができているのでしょうか。
もうひとつは「安全保障入門」という、あまりにも「大きく出た」タイトル。専門性をうたう書籍であるなら、子ども向けの解説本でも、一般向けの入門書でも、本気で初心者に向けて制作しようと思ったら、新人ではなく、むしろその道の一流の専門家に執筆や監修をお願いするものです。間違いや嘘を子どもや初心者にすりこんではなりません。心ある出版社であれば、その点は慎重すぎるほど慎重になるものです。
活字業界の片隅に暮らして、各分野の一流のプロの方々が「入門書」「解説書」の執筆や監修の依頼を受け「荷が重い」と逃げ回るのを実際に目にしてきた身としては、初の単著で「入門」の名乗りを挙げるのは、これはもう、あやういとしか思えませんでした。「大丈夫だろうか?」
結論から言いましょう。まったくの杞憂に終わりました。
筆者が冒頭に述べている「特定の事象に対する筆者の理解を示すという構成はとらない」「現在進行形で起きている紛争に対するニュースや、安全保障に関する議論について、バイアスを除去し、自分で考えるために必要な、基礎的な情報に焦点を当てて」いる。この姿勢は、最初から終わりまできっちり貫かれています。
むしろ筆者は(ブログ記事のようにいろいろと考証し語りたいこともきっとあったでしょうに)この一冊では、あくまでも安全保障とそれにまつわる用語や歴史的事実、識者や研究機関の論考を紹介し、解説のみをするいわば完璧な「黒子」役に徹しています。
その理性的で抑制を効かせた語り口は見事なものです(この「抑制」に関しては、初の単著執筆に挑む筆者への、編集担当の方のかじ取りが巧みだったのかもしれません)。「入門」のタイトルに恥じないものとなっています。専門書を読んでいて一気に興ざめする誤字脱字のたぐいもほとんど見当たりません。実に丁寧な作りです。
この手の新書本、とくに軍事関連の書籍にありがちな「筆者だけが耳打ちされた秘密の話」「『ここだけの話』という枕詞のついた魅力的な内緒話」といったうさんくさい内容も、この本の中にはかけらもありません。誰もが調べようと思えば手が届く、信頼性充分の文献、公開情報を巧みに組み合わせて、説得力のある内容に仕上げています。巻末の参考とした資料名の列挙は、もはやくどいくらいです。
あまり褒めすぎるのもなんですが、全国の高校や中学の図書室に置かれていてもおかしくない、教育的な良書と言えるのではないでしょうか。
唯一、希望を言うとすれば、参考資料一覧も大切ですが、入門と銘打ったからには初心者向けに、人名や横文字、略語などに関する索引を巻末につけてもらえれば、さらにありがたい一冊になると思われます。今後、増補版の発行などの企画があればぜひご一考願いたいところです。
筆者はこの初の単著で、ネット上での名前だけでなく、著述業、評論家という新しい肩書を手に入れました。すべてはここからです。この一冊を名刺代わりとして、今まで目にすることのできなかったものを見、会えなかった方々に会い、どんどん世界は広がっていくことでしょう。
おそらくは、広がった世界を見渡してさらに考えを深め、知識を蓄え、表現方法を磨き、今度は、ご自分の論考や考証を根元に据えた「次の一冊」をわれわれに読ませてくれるに違いありません。
それを楽しみにしています。そうであろうと信じています。
氏のブログにある、テルアビブでの乱射事件と、帝国陸海軍の特攻隊を「自殺攻撃」というキーワードのみで結び付けて論ずるような、いささか性急な話題の展開や飛躍がそのまま活字になってしまうのか?という危惧です。
ブログであれば、まあ「アリ」なのでしょう。むしろスピードと閲覧数重視のブログ用の文章ならば、炎上すれすれのこの荒っぽさは必須の条件なのかもしれません。しかし旬の話題を急いで掴まえ、飽きられぬうちに素早く解説の上、読者に披露し、アクセス数を稼ぐブログと、映画などと同じく「先払い」で読者からお金をいただいてしまう活字の本では、適したやり方が異なります。文章の書き方や構成もいちから考えなおさねばならないでしょう。それができているのでしょうか。
もうひとつは「安全保障入門」という、あまりにも「大きく出た」タイトル。専門性をうたう書籍であるなら、子ども向けの解説本でも、一般向けの入門書でも、本気で初心者に向けて制作しようと思ったら、新人ではなく、むしろその道の一流の専門家に執筆や監修をお願いするものです。間違いや嘘を子どもや初心者にすりこんではなりません。心ある出版社であれば、その点は慎重すぎるほど慎重になるものです。
活字業界の片隅に暮らして、各分野の一流のプロの方々が「入門書」「解説書」の執筆や監修の依頼を受け「荷が重い」と逃げ回るのを実際に目にしてきた身としては、初の単著で「入門」の名乗りを挙げるのは、これはもう、あやういとしか思えませんでした。「大丈夫だろうか?」
結論から言いましょう。まったくの杞憂に終わりました。
筆者が冒頭に述べている「特定の事象に対する筆者の理解を示すという構成はとらない」「現在進行形で起きている紛争に対するニュースや、安全保障に関する議論について、バイアスを除去し、自分で考えるために必要な、基礎的な情報に焦点を当てて」いる。この姿勢は、最初から終わりまできっちり貫かれています。
むしろ筆者は(ブログ記事のようにいろいろと考証し語りたいこともきっとあったでしょうに)この一冊では、あくまでも安全保障とそれにまつわる用語や歴史的事実、識者や研究機関の論考を紹介し、解説のみをするいわば完璧な「黒子」役に徹しています。
その理性的で抑制を効かせた語り口は見事なものです(この「抑制」に関しては、初の単著執筆に挑む筆者への、編集担当の方のかじ取りが巧みだったのかもしれません)。「入門」のタイトルに恥じないものとなっています。専門書を読んでいて一気に興ざめする誤字脱字のたぐいもほとんど見当たりません。実に丁寧な作りです。
この手の新書本、とくに軍事関連の書籍にありがちな「筆者だけが耳打ちされた秘密の話」「『ここだけの話』という枕詞のついた魅力的な内緒話」といったうさんくさい内容も、この本の中にはかけらもありません。誰もが調べようと思えば手が届く、信頼性充分の文献、公開情報を巧みに組み合わせて、説得力のある内容に仕上げています。巻末の参考とした資料名の列挙は、もはやくどいくらいです。
あまり褒めすぎるのもなんですが、全国の高校や中学の図書室に置かれていてもおかしくない、教育的な良書と言えるのではないでしょうか。
唯一、希望を言うとすれば、参考資料一覧も大切ですが、入門と銘打ったからには初心者向けに、人名や横文字、略語などに関する索引を巻末につけてもらえれば、さらにありがたい一冊になると思われます。今後、増補版の発行などの企画があればぜひご一考願いたいところです。
筆者はこの初の単著で、ネット上での名前だけでなく、著述業、評論家という新しい肩書を手に入れました。すべてはここからです。この一冊を名刺代わりとして、今まで目にすることのできなかったものを見、会えなかった方々に会い、どんどん世界は広がっていくことでしょう。
おそらくは、広がった世界を見渡してさらに考えを深め、知識を蓄え、表現方法を磨き、今度は、ご自分の論考や考証を根元に据えた「次の一冊」をわれわれに読ませてくれるに違いありません。
それを楽しみにしています。そうであろうと信じています。
2016年8月29日に日本でレビュー済み
本書は安全保障に関するさまざまなトピック、概念をひとつひとつ丁寧に解説した入門書です。「安全保障の論理」「戦争の論理」「平和の論理」「世界の諸問題」「日本の安全保障問題」に分け、さまざまなトピックや用語を幅広く解説するスタイルです。
安全保障に関連する国際政治や防衛のトピックについて、専門書を買って勉強するほどではないけど、何となく興味はあるし、ちゃんと知りたい、という人に好適です。本書のような、基本的なアイデアや用語を一つ一つ丁寧に書いた本を読み終えた人は、巷間に出回っているやたら恐怖や怒りを煽るような議論を、冷静に眺めることができるようになるでしょう。
多くの人に読まれてほしい本だと思います。
安全保障に関連する国際政治や防衛のトピックについて、専門書を買って勉強するほどではないけど、何となく興味はあるし、ちゃんと知りたい、という人に好適です。本書のような、基本的なアイデアや用語を一つ一つ丁寧に書いた本を読み終えた人は、巷間に出回っているやたら恐怖や怒りを煽るような議論を、冷静に眺めることができるようになるでしょう。
多くの人に読まれてほしい本だと思います。

