寡作な古賀先生の作品がまた終わってしまいました。これで2019年8月時点で連載は「ゲノム」のみでしょうか。
さて最終巻の評価なのですが、他の方の指摘にもありますが、最近の先生の作品はセリフで笑わせようとする場面が多く、ギャグなのに「説明過多」になり過ぎている気がします。ギャグ漫画は気楽に読みたいものですが、あまり「笑い」をセリフによる説明に頼ってしまうと、どうしてもちゃんとセリフを読んで状況や言葉遊びの意図を理解しないと笑えなくなりますし、何より読んでいて疲れます(ほとんどのコマでセリフの画面比率が半分近くあるし、ひどいと画面の三分の二がふきだしに文章がびっしり)。
またそれに加え、同じくらい「絵」の情報量が多く、どのコマも、背景・キャラ・効果音・効果線などが同じ熱量・密度で描き込まれているので、読んでいると返って視点が定まらずあちこち散ってしまい、結果、笑わせたい(見せたい)ポイントが多くの情報の中に埋もれてしまって、描き込み量ほどの効果を上げていないように感じます。
またギャグのセンス自体は基本的に変わらないのですが、この作品は全体的に暴走キャラが多く、終始キャラが好き勝手にボケっ放しているだけと言う乱暴さを感じます。その暴走が各キャラの役割や個性を確立していくものなら良いのですが、残念ながら今作はただ個々人が「悪ふざけ」しているレベルに留まっているだけのように思えます。何気にミーティアとかぐやもそういう暴走タイプなので、ほぼ全員がずっと同じハイテンションのままです。リセット役としてのツッコミもほとんど機能していないので、「シノブ伝」や「ゲノム」の頃のようにストーリー展開に緩急が無いのも疲れる要因かと思います。
プロの方に対して不遜な物言いですが、セリフのおバカな言い回しや変顔絶叫などの「勢い」で暴走する作風も良いですが、やはり笑いのパターンがそれだけだと飽きやすいので、今後はもう少し原点に返って、シンプルな絵の表現や「捨てゴマ」による見せたいポイントの強調、「間」で笑わせるような緩急の切り替え、ストーリー性と笑いの両立などを考えて頂きたいです。
かなり批判的なレビューになってしまって恐縮ですが、長年のファンゆえに忌憚なく意見させて頂きました。こうした意見が少しでも作家さんの創作活動にとって何らかの参考にでもなればとの思いからですので、「こんな意見の読者もいるんだな」とご了承ください。次回作の新連載がいつになるかは分かりませんが楽しみにしています。
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言語日本語
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出版社KADOKAWA
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発売日2019/8/26
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ファイルサイズ74385 KB
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カスタマーレビュー
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ベスト1000レビュアー
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12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年8月28日に日本でレビュー済み
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全四巻楽しく読ませていただきました。
その上で個人的な感想を言わせていただくと、「ゲノム」シリーズもそうですけど本作は1ページ当たりの内容が濃すぎるように感じます。
どのページもみっしりと台詞が描きこまれていますよね。
ここまで濃いと読むのにかなりの集中力とエネルギーが必要で、面白いのに疲れるのであまり気楽に読み返せないという現象が発生します。
ひょっとしたら古賀先生はこのくらいの密度の方が描きやすいのかもしれませんが、個人的には「シノブ伝」や「テンジカーズ」くらいの方が読みやすくて良いと思います。
古賀作品恒例の「同じ外見の男達」も「シノブ伝」のサスケ達がデザイン的にもキャラ的にも完成されすぎていてそれ以降はあまり(個人的には)しっくりこないですね。
同じく恒例の珍マスコット役としてもプロキオンは普通に可愛い小動物なのでちょっと物足りなかったです。
不満のような事を言いましたが次回作も楽しみです。
その上で個人的な感想を言わせていただくと、「ゲノム」シリーズもそうですけど本作は1ページ当たりの内容が濃すぎるように感じます。
どのページもみっしりと台詞が描きこまれていますよね。
ここまで濃いと読むのにかなりの集中力とエネルギーが必要で、面白いのに疲れるのであまり気楽に読み返せないという現象が発生します。
ひょっとしたら古賀先生はこのくらいの密度の方が描きやすいのかもしれませんが、個人的には「シノブ伝」や「テンジカーズ」くらいの方が読みやすくて良いと思います。
古賀作品恒例の「同じ外見の男達」も「シノブ伝」のサスケ達がデザイン的にもキャラ的にも完成されすぎていてそれ以降はあまり(個人的には)しっくりこないですね。
同じく恒例の珍マスコット役としてもプロキオンは普通に可愛い小動物なのでちょっと物足りなかったです。
不満のような事を言いましたが次回作も楽しみです。
2020年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古賀亮一先生のマンガを読んでたらいつのまにか20年…。決してメジャーにならないがマンガ界に確固たる立ち位置を築き、今日まで執筆活動を続けていることがすごい。マンガ内容は安定の古賀ワールドなのでレビューの必要はない。
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