素晴らしい！
まず、沙羅さんの絵が。
そして、明大さんの言葉のなんと品格のある文章ったら！
花や草などが大好きな母と本屋で一緒に選んだ本。認知症だが字もまだ読めるし、字も書ける。施設にいるから、いつの間にか絵のページはほとんど切りとられていたことに気づかなかった。母は、綺麗なものを自分の身につけていたかったようだ。本の中身を私が読んだのは、母が施設へ入って６年も経って、介護度が５になってからだった。
車椅子生活になり、外には連れ出せなくなったとき、母の部屋にある本を声を出して読んであげようとしたら、母も字を読んで声を合わせて一緒に読んた。暮れには『南天の灯し火』のところを、年が明けたら『福寿草…』『春の七草…』
そして『余寒の梅』
読みながら、母も私もへえ～と知らなかったことが書いてあって感心しながら楽しんだ。読んであげるはずが、母と私は対等にこの本を楽しんでいた。絵のページもないのに‼️
切り取られた絵はどんなのか、どうしても知りたくて自分用に買ったこの本の絵が全部版画で、ページいっぱいの大きな美しい草花が描かれているのを知って、本当に驚き嬉しかった 。
大事にします、この本。
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