奥田先生の前書きにある通り、子育てをされていない人(特に男性)は、子育てがわからないだろうと思っていました。口先だけ、当たり前のことだけのアドバイスをする人達が多い中、奥田先生が書かれていることは、私にとって府に落ちるところが多く、確かに子育てがわからないなんて決めつけてはいけなかったと反省しました。
ASDの子の母親として、色々な壁にぶちあたり、心折れそうな日々が続いていますが、本書を含め著者のテクニックと事例を見て、ハッとさせられまいした。もちろん個々のケースが読者のケースにそのまま有効に使えるわけではなく、それは著者も意識されています。でも、全体から見えてくる、信念というか、ベースをしっかり持っておきなさい、目の前の利益より、長期の子供の利益を考えて、行動しなさい、という姿勢には、改めて反省させられました。
生まれた瞬間、多くの母親は赤ちゃんと一心同体になります。赤ちゃんの生死は両親の手に完全に委ねられ、なんでもやってあげないといけない時期が数年続きます。「あばばわわー」と子供が言えば、「お腹すいたのね?」「これが欲しいの?」と瞬時にわかるなど、未知の言語まで習得します。
そしてちゃんと意識していないと、いつ子供が「リス組さん」入りしているのか、見逃してしまうのだと思います。そして過干渉が続き、子供に振り回され、そのツケが小学生、中学生と年齢が上がるとエスカレートしてしまうのでしょうね。本当は、少しずつ一心同体→命綱のつながった運命共同体→別の人間へと離れなければならないのに。
子供の個性によって、また親の個性によって、家庭により難しいケースと、特になにも意識しなくてもうまくいってしまうケースもありそうですが、子供の行動における「問題児」への道の入り口を、親が早期に見抜けるように、奥田先生の本が広まったらいいな、と思います。(身近な友人には推薦します)
ありがとうございました。
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