以前、保育園でリトミックの指導を行っていた祖母に薦められて手に取りました。
本書の魅力は、“保育園を活用した子育て”に焦点を当てているところだと思います。
私は現在、大学4年生で就職活動に取り組んでいます。
経済的に自立していたいため、結婚や出産を機に仕事を辞めるつもりはありません。
一方、もし子どもを持つのであれば、
しつけや教育などに最後まで責任を持って育てたいという理想があります。
母親が退職して一人っ子の私を手塩にかけて育ててくれたという感謝と尊敬の念もあり、
子どもを保育園に預けて働くことは無責任だと考えていました。
そのため、これからの人生において子どもを持つという選択肢はあり得ませんでした。
しかし、本書を読んで保育園を利用することは責任の放棄ではないと感じました。
「毎日あんなに泣かせてまで私仕事を続けるの?この先何年も――?」と
罪悪感を覚える母親に対して、
本書は「たとえお母さんが『いつも一緒に』いなくても、お母さんの『大好き』が伝わっていれば、
離れている時間も心穏やかに過ごすことができます」と答えてくれます。
また、保育士は若くても保育の専門家であり、
一緒に子どもの成長を見守ってくれるサポーターでもあります。
核家族化・少子化が進んだ時代、子どもが母親以外の人間と触れ合える機会をつくることは、
その後の価値観の形成にも良い影響を与えるだろうと思いました。
いまだ学生の私にとって子育ては未知の領域ですが、
「子どもを持たずに仕事を続ける」「仕事を辞めて子どもを持つ」という
二者択一ではなく、「子どもを預けて仕事を続ける」という道を
本書のおかげで肯定的に受け入れることができました。
性別役割分業の意識が変化し、自分の生き方を決められるようになった現代の女性に、
“保育園を活用した子育て”という選択肢を与えてくれる本だと思います。
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