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子どもの脳を傷つける親たち NHK出版新書 Kindle版
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言語日本語
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出版社NHK出版
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発売日2017/8/10
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ファイルサイズ10717 KB
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
一生懸命な親ほど子どもを傷つけてしまう行為「マルトリートメント」とは?
暴言や体罰など、明らかな虐待のみならず、日常、どの家庭にも存在する子どもを傷つける行為が、強度と頻度を増したとき、子どもの脳は物理的なダメージを負うのだという。「マルトリートメント(不適切な養育)」と呼ばれる振る舞いの恐ろしさに、静かに警鐘を鳴らした新書が話題だ。
「『脳科学の視点から子どもの健全な発達を見つめ直す』という研究を紹介していますが、高校生でも読める内容になっています。子育てに対する一生懸命さが空回りして、マルトリートメントをしてしまう可能性は、どんな親にでもあります。ですから本書では、ひとりの母親として、読者と同じ目線に立って書いてくださるよう、著者にお願いしました」(担当編集者)
親子関係をテーマにした本の読者は通常女性が中心だそう。しかし本書は男性読者にもリーチしている。
「NHK出版新書のメインターゲットは40代から60代の男性です。『マルトリートメントで傷つく子どもをなくしたい』という著者のメッセージを、女性だけでなく男性にも届けるべく、あえて新書として刊行しました。親御さんだけでなく、児童福祉や医療に関係する職業の方からも予想以上の反響をいただいています」(担当編集者)
マルトリートメントは親だけの問題ではなく、広く社会で考えられるべき。そんな本書の視点が、多くの読者に響くのかもしれない。
評者:前田久
(週刊文春 2018年04月26日号掲載)脳が変形していく
『子どもの脳を傷つける親たち』を著した友田明美は、子どもの発達に関する臨床研究を30年近くつづけてきた小児精神科医。彼女によれば、日本語で「不適切な養育」と訳される「マルトリートメント」によって、子どもの脳が物理的に変形することが明らかになったらしい。添付された何枚もの脳の写真が、その悲惨な研究成果を証明している。
問題となるマルトリートメントには、暴力的な虐待だけでなく、無視、放置、言葉による脅し、威嚇、罵倒、そして子どもの前で行われる夫婦喧嘩も含まれると友田は指摘する。これらは子どもがいる家庭ならあってもおかしくないが、強度や頻度が増したとき、子どものこころは確実に傷つく。こころとは脳のことである。脳はマルトリートメントによるストレスを回避しようとし、その結果、変形していくのだ。
傷ついた脳はその後、学習意欲の低下や非行、うつや統合失調症などを引きおこす。大人ですら過度なストレスは脳に大きな影響を与えるのだから、発達過程(乳幼児期、思春期)でマルトリートメントに晒された脳がどうなるか、素人でも理解できる。
では、どう予防すればいいのか、傷ついた脳を回復させる方法はあるのか、脳が傷ついたまま親になっている場合はどう救うのか。友田は愛着形成の重要性を説きつつ、具体的な対策を紹介する。ケーススタディも豊富で、多くの人の参考になるだろう。
〈子どもに必要なのは、安心して成長できる場所です。それを与えることができるのは、われわれ大人だけです〉
この本を読んでいる間、私は何度も亡き両親に感謝した。
評者:長薗安浩
(週刊朝日 掲載) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。内容(「BOOK」データベースより)
著者について
1987年、熊本大学医学部医学研究科修了。医学博士。
同大学大学院小児発達学分野准教授を経て、 2011年6月より福井大学子どものこころの発達研究センター教授。 同大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長兼任。2009~2011年、および2017年4月より 日米科学技術協力事業「脳研究」分野グループ共同研究 日本側代表者を務める。著書に『新版 いやされない傷─ 児童虐待と傷ついていく脳』など。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1987年、熊本大学医学部医学研究科修了。医学博士。同大学大学院小児発達学分野准教授を経て、2011年6月より福井大学子どものこころの発達研究センター教授。同大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長兼任。2009~2011年、および2017年4月より日米科学技術協力事業「脳研究」分野グループ共同研究日本側代表者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B074SSV674
- 出版社 : NHK出版 (2017/8/10)
- 発売日 : 2017/8/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 10717 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 169ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 19,642位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 518位医学・薬学
- - 1,594位科学・テクノロジー (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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こちらの本を読んで、””学力・気力の低下・発達障害傾向”は母の暴言による、脳の変形なり委縮の可能性があると気が付きました。
中学校3年のある時を境に、極端に全くやる気がなくなり、何も覚えられなくなり、眠くてしかたたない。どうしたらよいかわからない。相談する人もいない。本も読めななくなり、読字障害のような感覚を経験しました。
それまでは、学年で必ず10位以内の成績でした。
理由は、小学校3年生の担任の先生の私に対しての接し方にさかのぼります。小学1、2年のころは、ぼーっとしていて勉強など何もしないこどもでした。
しかし、小学校3年生の担任の先生が”優秀ね!””よくできるわね!”と褒めてくれたのです。こころのやる気スイッチが入り勉強に興味が出て、成績優秀生徒になりました。
そのまま中学にあがりましたが、私に対して母が行った行為は、「監視」です。
そーっと階段を上り、私にばれないように部屋をのぞき、勉強をしていなかったら、こっぴどくたたかれました。それが中学から高校時代の日常でした。
急な学力低下と意欲喪失に苦しみましたが、当時、私は”自分がなまけものだから”と自分を責めました。
高校に上がってからは、ダルくて眠くて仕方なく、高校から帰宅後寝ていると、布団の上から「お前何やってんだよ!!オラ!オラ!」と脚で踏みつけられ、母は包丁を持ち出し、私の前で振りかざしました。
日常茶飯事でした・・。
小学校のころは、買ってもらった服を着ていると、「お前なんでこんなの着てんだよ!」と罵声を浴びせられました
部活をやっていたのですが、みんなが帰ってしまった部室で、ひとり泣いていたのは今でも忘れられません。
当時は、だれにも相談できませんでした。
将来の夢はデザイナーでしたが、”そんなのやめたほうがいいよ。近所にいるかどうまくいってない”と否定され、
携帯のない当時、男の子から電話がかかってこれば、父が相手に聞こえるように後ろで、”こいつはだめなやつだ”と嫌味を言う。
辛く、苦しかったです。
大学に入り、親が嫌で一人暮らしをしましたが、彼氏の家に出かかて戻ると、”いやらしい””どこにいっているんだ”と張り紙が部屋中に貼られていました。
当時は、今のように、体罰が悪いことと認識されていなかった時代・・。
社会人になっても、だるい眠いは変わらず仕事はうまく行かず、でした。母は少し不幸な私を助けることで自尊心を保っているようでしたが、”母の言うことを聞かないと罵倒される、怒鳴られる(発狂して止まらない)”という恐怖から、母のゆるしを得ないと、新しいことを始められない、旅行なども許可を得ないといけない状態でした。
社会になじめない理由もあり、リストラを繰り返しましたが、努力して起業し、自分でお金を稼ぐことができるようになり、なぜか「勉強に意欲がわく」「本が読みたくなる」といった意欲が回復してきました。
しかし、空白の20年は失われ、自発的に勉強をする意欲があり、自分で人生を決められる10代、20代をすごしていたら・・・と思うと、本当に悔しいです。
このような本があり、もう少し教育について親が理解しており、暴言、暴力、罵倒などを受けていなかったなら・・・。
多くの方に読んでいただきたい本。
両親は私の事は、口癖で(産むべき子ではなかった)と目の前で何度も言われ、酷い虐待をうけ何度も入退院を繰り返し、小学校、中学校は殆ど行っていません。
私は、父から強く頭を殴る蹴るを頻繁に受けていたせいか?突然、記憶喪失になり、 頭がぼんやりし生きているのか?現実世界に存在しているのか?気付いたら過去望む出来事は記憶喪失過記になり思い出せなく成って、思考能力も全くなくなってしまいました。
この本を読んで、心が傷ついているのではなく、脳が傷ついて、脳低下が起き、自分らしく生きれなく成っている真実わ認める事ができました。
人生に不満わもつより、今は、小さい頃から受けた動物以下の虐待のせいで、私の脳が変形している事実が原因だった事を受け入れ認めて生きてみようと思いました。
心では無く、脳が傷ついている……
とても、分かりやすい本でしたが、
精神障害者は本を読むのに、凄く目もっと頭もっと疲れるので、もっと分かりやすく、DVDがでてくれるとありがたいです。
自分自身、反抗期に親とこじれたことが、トラウマになっていて。
一方で、生きにくさを感じていたため、生きにくさとトラウマを、関連付けて考えがちでした。
生きにくさの本質が何なのか、知りたい気持ちが、半世紀生きた時にも、心の隅にありました。
この本を手にする人の、一定数は、何等か問題を抱えている人だろうと思うのです。
そういう人が、この種類の本を手にする時、覚悟をしないと、また抜け出せない自省の泥沼にはまっていくと思います。
この本の内容自体は、興味深い部分があるのですが、それ以外のところを埋める、多くの事柄が必要な本だと思いました。
ただ、この本を読んで、強く印象に残ったのが、「復元力」「レジリエンス」という言葉でした。
不適切な養育を受けて育っても、社会的困難を抱えずに生きていける人がいる。
今までは、社会的困難を抱えてしまった人を対象に研究がおこなわれていて、社会的困難を抱えなかった「復元力」が高い人、「レジリエンス」が高い人についても、研究がなされるだろうと書かれていた。
そこが、一番、印象に残った。
そして、この本や、今の自分自身の状況から、自分自身の問題と、再び向かい始めたわけですが。
今度こそ、自分なりの答えに行きつけた気がしました。
その上でですが。
この本の著者に関しては、ちょっと思うところがありました。
まず、私よりも若い。
そして、私の目線からすると、比較的、現代っ子だと思った。
私や、私の母の世代の、田舎の暮らしは、間違っても知らないだろうなあと、思ってしまった。
しかも、全体的に、お行儀が良くて優等生。
一回だけ、ご自分のお子さんを置いて出かけられたことを、こんなにも反省されるのだから、恵まれた環境で育ち、ご自身も、申し分ない環境におられることは、想像がつく。
介護で、親と向き合いながらの時期だっただけに、余計に、そういうところが見えてしまった。
その私の親は、何度も、置いて出られたらしい。
怖いと思ったこともあったらしく。
近所のおばちゃんが、様子を見に来てくれたこともあったのだそうだ。
うちの親は、その反動でか、親や人の注目を浴びたいがために、ちょっとずるいところもあり、それでも、そこが見え見えなのが、うちの親で、子供時代は腹が立ったけれど、自分が良い年になってから見ると、その前向きさに、ちょっと笑えるようになった。
昔の農家は、そういうことは、普通だった。
それでも、育ってるんです。
今でいえば、不適切な養育。
それで育てなければ、貧しい時代に、人類は滅んでいると思う。
何なんだろうなあ、この、妙に引っかかる感じ。
そう思って、本を読んだ後にもずっと考えていました。
特に、このレビューで、不適切な養育を受けて育った自分と、温かい環境で育ったご主人を比べて、子供に良くない物しか伝えられないのではと、後ろ向きのレビューを書かれれている人を見て、どう考えたらいいのか、また、考え込んでしまいました。
考えるのが、癖な物で。
で、ようやく、結論に達しました。
全体的に、人生は、「間違えない」ように行くのが、本当は正しいんだというような、空気感を、感じてしまったのです。
著者を責めようとは思いませんが。
現代が、そもそも、そういう空気感が強い時代だと思います。
情報が出回っていて、それだけに、防げる間違いは防ぎたい。
正しいレールから外れることを、極端に恐れる。
私自身も、会社員時代に、そうでした。
レールから外れたら、もう元には戻れない。
実際そういう部分はありますが。
レールから外れたところには、また違った景色があって、それを目にしたら、人生が広がるかもしれない。
それもまた、本当だと思います。
人は間違いや失敗をする。
生まれ落ちた環境も、絶対に、恵まれてばかりはいない。
というか、どこにも何らかの偏りやズレは、あるもので。
恵まれていても、それが行き過ぎると、恵まれた場所以外には、適応できなくなる可能性もある。
困難な状況も、誰かの助けを借りないと、抜け出せない場合だってある。
先日読んでいた、ローマの格言にもありました。
「人生は人間に、大いなる苦労なしには、何も与えぬ」
というもので。
困難や苦労は、あるもので、それを日々乗り越えるのが、本来人間で。
一回、親に置いて出られたごときで、壊れ切ってしまうほど、人は弱くはないと思う。
それこそ、著者のお嬢さんにも、立派に「復元力」があり、泣いて絶望しても、お母さんに再び会えた感激は、きっと一入で、人生は信じるに足るものだと感じられたのではないでしょうか?
仮に、脳が壊れて変形させられたとしても、その脳で、生き抜いていけるのなら、強く生き抜こうとする気持こそが正しい。
昔のワイルドな環境下では、きっと、どんな人でも、必死で生き抜いていたのだろうと思う。
ただ、激しすぎる体験から、抜け出せないケースには、何等か助けが必要にはなる。
そんな仕組みがあっていいと思うし、そのための研究が進むのは素晴らしいと思う。
著者も、レジリエンスの高い人の持つ要因の一つに、背景にコミュニティが機能していることを挙げられていますが。
考え方や価値観が、偏ったりずれたりすることで、人が困難を抱えるのだとすると、より多くの価値観に触れることが、人を救うのじゃないかと思います。
コミュニティが機能していれば、小さいカプセル化された世界に取り残されることなく、外側とつながっていて、少しでも多くの価値観と触れる機会になり得る気がする。それが、不適切な養育による困難を和らげる機能を果たしていたのでは?と考えると、そんな気もしてくる。
コミュニティというのは、人とのつながりだから、関わるのにエネルギーがいるし、楽な物ではないと思う。
でも、恩恵もある。
それが機能しにくくなっているからこそ、不適切な養育に対して、何等かの仕組みが必要な気がする。
できることなら、ここのレビューで、後ろ向きのレビューを書かれたあの人も、恵まれなかったことを嘆くのではなくて、そこを乗り越えてきた経験を武器に、前向きになられると良いのに、と思います。
私自身は、親にパーフェクトを求めすぎていたことに、改めて気づきました。
親自体も、パーフェクトでない環境の中で、親なりの困難を抱えて生き抜き、その中で、それなりの考えのずれや偏りを、ごく普通に持っていた。
生き方も、決して器用ではなかった。
でも、別に、器用でパーフェクトでないと、誰の人生もダメダメな物なのかというと、そうでもないのだなあと思えた。
それは、介護経験や、「復元力の高い人」というワードをきっかけに、周囲を見渡してみて、以前から知っている人がそうだったことに改めて気づいた経験などが、気づかせたのだろうと思うのです。
復元力の高い人。
そう書くと、すごく新しい発見のようにも思えるのですが。
そういえば、昔から、苦労を乗り越えた人は大きいし、それは、そういうワードでなくても、皆知っていたなあと思いますが。
「レジリエンスの高い人」、「復元力が高い人」とは、どういう人なのか、平凡な人でも、どうすれば見習うことができるのか、研究が進めば、それも良いなあと思います。
今後の研究の成果に、ぜひ、期待したいと思います。
毎朝母親から「車に轢かれて、中途半端に怪我するなら、運転手に頼んで轢き殺してもらいない。」と言われ送り出される様な環境に育ちました。
虐待の連鎖をストップさせるため、トラウマを乗り越える本を読んで勉強中です。
毒親に育てられた事に起因する事件や、体罰のニュースをよく耳にします。一人でも多くの人が、この本を読んだら良いのにと思います。
アマゾンのおススメであがってきて、レビュー数が多いから読んだのですが、こういったネット環境がある時代に生きている事に感謝だな、と思ったくらい、本当に出会えて良かった一冊です。