アーティストについて
竹本駒之助 昭和10年兵庫県淡路出身。幼少より義太夫節に親しみ、昭和24年大阪にて竹本春駒に入門。竹本駒之助を名乗る。以後、十世豊竹若大夫、八世竹本綱大夫などに師事、殊に竹本越路大夫のもとでは、門下唯一の女性の弟子として研鑽を積む。昭和27年上京し、後義母となる鶴澤三生の相三味線として本格的に活動を始める。昭和61年第一回豊澤仙廣賞、平成8年モービル音楽賞受賞。昭和49年(社)義太夫協会理事、副会長、国立劇場養成課講師など要職を務める。平成11年重要無形文化財(人間国宝)認定。平成15年紫綬褒章、平成20年旭日小綬章。平成6年より「竹本駒之助の会」を主催し、その実力をあますところなく披露。「人間国宝の至芸を聴く」「三越名人会最高芸能の会」などに出演。紀尾井人形浄瑠璃シリーズでは三回にわたり文楽人形と共演、評判を呼んだ。また女流義太夫定期公演では、自身の語りはもとより後輩の指導やサポートにも尽力する。古典作品を中心に新作にも意欲的に挑戦、女流義太夫全体を牽引する第一人者として活躍している。