内容紹介
★ 『永遠の0』『るろうに剣心』「まれ」―
話題作への出演が相次ぐ舞踏家・田中泯が、《舞》のみで綴る人間の一生!
『たそがれ清兵衛』『メゾン・ド・ヒミコ』『八日目の蝉』『外事警察』『るろうに剣心』『永遠の0』・・・その圧倒的な存在感は日本映画界を席巻し、現在放映中のNHK朝ドラ「まれ」でも、主人公の祖父代わりである桶作岩治を時に重厚に、時にコミカルに演じている田中泯。しかしながら、彼の真髄はその《舞》にあり!クラシック・バレエとモダンダンスを学び、70 年代< ハイパーダンス> と称して独自のスタイルを追求。78 年にはパリ秋の芸術祭における「日本の空間‐間‐」展にて海外デビューを果たし、97年に伝統的舞踊の資料収集を行う舞踊資源研究所を設立。その後も意欲的に踊り続け<場踊り(Locus Focus)> を展開している。そんな田中泯の真骨頂である《舞》のみにより、哲学的、詩的に人間の一生が綴られる前人未到の映画がここに誕生した!
★ タランティーノにも影響を与えた鬼才・伊藤俊也監督のもとに日本映画界の超一流スタッフが結集!
監督はあのクエンティン・タランティーノもオマージュを捧げた『女囚さそり』シリーズや、『誘拐報道』『ロストクライム-閃光-』など怪異・妖艶・社会派と多岐にわたるジャンルで日本を驚愕させ、2003年には紫綬褒章も受章した鬼才・伊藤俊也。撮影:鈴木達夫(『田園に死す』『太陽を盗んだ男』)、音楽:大島ミチル(『北の零年』『明日への記憶』「純情きらり」)、照明:水野研一(『K-20 怪人二十面相・伝』『凶悪』)、編集:只野信也(『探偵はBARにいる』「相棒」シリーズ)と日本映画界をけん引する超一流のスタッフが彼のもとに集い、この革新的な試みに挑む!
映画『始まりも終わりもない』は、劇映画でありながら、全編ほとんどセリフによらず舞踊家 田中泯の《舞》でつづられる。人間の声として発されるものは、呻きや叫び、あるいは掛け声、囃し、の類に絞り、物語の運びに音楽と効果音を使うのみである。あまりに安易に使われている言葉を排することで映画の原点である世界共通語を目指ざす。
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
「女囚さそり」シリーズの伊藤俊也監督が、舞踏家・田中泯と“舞”のみで人間の一生を綴った映像叙情詩。“人間の存在論”に迫るべく、田中泯の身体表現だけで哲学的、詩的に表現し、映画の原点を目指す。