2016年に障害者施設で19名の入所者が殺害された事件の取材録。
障害を持ちたくて持った人など一人もいない。家族には「あの子がいなければ」と「あの子がいてくれたから」という相容れない気持ちのせめぎ合いがある。障害者をきれいごとでは受け止めきれないことを認めたうえで、与えられた命を精一杯生きることに尊さを見いだすべく踏みとどまります。
障害者と健常者はなだらかにつながっている。事故にしろ病気にしろ、どんな人でも人生の最後に動けなくなるから。障害の有無を問わず、いつか自分が社会にとって不要な存在になり排除される恐怖を抱えている。だからこそ互いに連帯し、依存し合える社会を模索できないかとする熊谷晋一郎氏の提言で締めくくります。
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妄信 相模原障害者殺傷事件 単行本 – 2017/6/20
死者19人、重軽傷者27人を出した
平成以降、最悪の殺傷事件はなぜ起きたのか──。
「朝日新聞」連載・記事を加筆、再構成し書籍化。
数々の証言から容疑者の特異な行動や思考の背景を検証するとともに、
社会に根強く残る障害者への差別意識についても報告。
はじめに
【第1部】 妄信
●第1章 軌跡
・山あいの地に
・金髪の男
・「教員志望」伴わぬ行動
・広がる入れ墨、やがて隠さず
・退院後も大麻やめられず
・施設に転職後、言動に変化
・「作戦内容」記し、永田町へ
・退院後「レベルMAX」に
・「昔に戻った」直後に事件
・「暴力団に狙われている」
(コラム)過熱する取材、悩みつつ
●第2章 沈黙する遺族 語った遺族
・心肺停止の「黒」が19人
・体育館に宿泊も
(コラム)証拠積み上げ
・抱っこせがむ娘
・懸命に生きてきたのに
・2人の実名を発表
・「お父さん」と何度も呼ばれ
(コラム)かけがえのない存在
・それぞれに「個性」「家族」
(コラム)奪われた人生に涙
●第3章 精神鑑定を経て起訴
・「完全な責任能力」と判断
・責任能力、見極めに5カ月
(コラム)解けない「なぜ」
◎刑事責任能力を判断する際の着眼点と植松被告の言動
◎起訴内容の要旨
・「身勝手な考え」面会で語る
(コラム)植松被告と向き合って
●第4章 事件は防げなかったのか
・措置入院中の対応「不十分」
・再発防止へ、厚労省が報告書
・「監視強化」の懸念も
・再発防止策に批判「障害者を危険視」
・神奈川県の検証「園の対応不十分」
・最重点課題は「情報共有」
(コラム)事件が突きつけたもの
●第5章 揺れるやまゆり園、建て替えをめぐって
・早々に建て替え方針
・相次ぐ反対の声
・「再生のシンボル」に
・事件から半年余り、園が会見
・家族会会長「事件がすべてを変えた」
・悼む思い、途切れず
(コラム)小さな声を集めて
【第2部】 ともに生きる
●第6章 事件が投げかけるもの
・世界から「障害者ヘイトNO」
・5年前、ノルウェーでも
・「心の闇」、社会の中から
・「冷め切った風潮、表面に」
・優生思想、連鎖する怖さ
・「優生」消えても、残る偏見
●第7章 差別の現場
・ゆがんだ優越感、弱者に不寛容
・ネットで先鋭化する意識
・追い詰められる「介助の現場」
・過酷な勤務、負の感情
・絶えぬ傷、疲れ切る
●第8章 障害のある子を持つ家族の思い
・息子よ、そのままでいい
・「生きているだけで十分」
・誰にも弱い部分がある
・話せなくても感情は届く
・同じ「いのち」わかり合えたら
(コラム)記者もわかっていなかった
●第9章 ともに生きるとは
・共生の現場から
(コラム)重度障害者施設を訪ねて
・障害者差別、問い続け
・バリアフリー化、契機となった闘争
・「当事者の立場で考える」とは
・「優しい社会」差別を覆い隠す
・老障介護、家族任せは限界
・「隔離」が理解を遠ざける
・想像する力、差別打ち破る
・一緒に育つ大切さ
・直接触れ合い、思いを発信
・神奈川県が「憲章」
●第10章 互いに頼れる社会に
・「依存しあえる社会」の模索を
・共生社会のあり方を議論
・障害者が狙われて
・「自立して強く」の考え、変えて
・生きる喜び、ロックに叫ぶ
・ぬくもり、あふれていたのに
・19の軌跡を詞に
・やまゆり園、ダンスで笑顔
(コラム)事件で立ち現れたのは
●補章 名を伏せて
・実名メッセージと写真募る
・匿名、悼まれる機会失った
・匿名発表で巻き起こった議論
・取材する側の思い
・「書いて人権を守る」
・実名報道の三つの意味
(コラム)「あの子は家族のアイドルでした」
おわりに
事件前後の経緯
平成以降、最悪の殺傷事件はなぜ起きたのか──。
「朝日新聞」連載・記事を加筆、再構成し書籍化。
数々の証言から容疑者の特異な行動や思考の背景を検証するとともに、
社会に根強く残る障害者への差別意識についても報告。
はじめに
【第1部】 妄信
●第1章 軌跡
・山あいの地に
・金髪の男
・「教員志望」伴わぬ行動
・広がる入れ墨、やがて隠さず
・退院後も大麻やめられず
・施設に転職後、言動に変化
・「作戦内容」記し、永田町へ
・退院後「レベルMAX」に
・「昔に戻った」直後に事件
・「暴力団に狙われている」
(コラム)過熱する取材、悩みつつ
●第2章 沈黙する遺族 語った遺族
・心肺停止の「黒」が19人
・体育館に宿泊も
(コラム)証拠積み上げ
・抱っこせがむ娘
・懸命に生きてきたのに
・2人の実名を発表
・「お父さん」と何度も呼ばれ
(コラム)かけがえのない存在
・それぞれに「個性」「家族」
(コラム)奪われた人生に涙
●第3章 精神鑑定を経て起訴
・「完全な責任能力」と判断
・責任能力、見極めに5カ月
(コラム)解けない「なぜ」
◎刑事責任能力を判断する際の着眼点と植松被告の言動
◎起訴内容の要旨
・「身勝手な考え」面会で語る
(コラム)植松被告と向き合って
●第4章 事件は防げなかったのか
・措置入院中の対応「不十分」
・再発防止へ、厚労省が報告書
・「監視強化」の懸念も
・再発防止策に批判「障害者を危険視」
・神奈川県の検証「園の対応不十分」
・最重点課題は「情報共有」
(コラム)事件が突きつけたもの
●第5章 揺れるやまゆり園、建て替えをめぐって
・早々に建て替え方針
・相次ぐ反対の声
・「再生のシンボル」に
・事件から半年余り、園が会見
・家族会会長「事件がすべてを変えた」
・悼む思い、途切れず
(コラム)小さな声を集めて
【第2部】 ともに生きる
●第6章 事件が投げかけるもの
・世界から「障害者ヘイトNO」
・5年前、ノルウェーでも
・「心の闇」、社会の中から
・「冷め切った風潮、表面に」
・優生思想、連鎖する怖さ
・「優生」消えても、残る偏見
●第7章 差別の現場
・ゆがんだ優越感、弱者に不寛容
・ネットで先鋭化する意識
・追い詰められる「介助の現場」
・過酷な勤務、負の感情
・絶えぬ傷、疲れ切る
●第8章 障害のある子を持つ家族の思い
・息子よ、そのままでいい
・「生きているだけで十分」
・誰にも弱い部分がある
・話せなくても感情は届く
・同じ「いのち」わかり合えたら
(コラム)記者もわかっていなかった
●第9章 ともに生きるとは
・共生の現場から
(コラム)重度障害者施設を訪ねて
・障害者差別、問い続け
・バリアフリー化、契機となった闘争
・「当事者の立場で考える」とは
・「優しい社会」差別を覆い隠す
・老障介護、家族任せは限界
・「隔離」が理解を遠ざける
・想像する力、差別打ち破る
・一緒に育つ大切さ
・直接触れ合い、思いを発信
・神奈川県が「憲章」
●第10章 互いに頼れる社会に
・「依存しあえる社会」の模索を
・共生社会のあり方を議論
・障害者が狙われて
・「自立して強く」の考え、変えて
・生きる喜び、ロックに叫ぶ
・ぬくもり、あふれていたのに
・19の軌跡を詞に
・やまゆり園、ダンスで笑顔
(コラム)事件で立ち現れたのは
●補章 名を伏せて
・実名メッセージと写真募る
・匿名、悼まれる機会失った
・匿名発表で巻き起こった議論
・取材する側の思い
・「書いて人権を守る」
・実名報道の三つの意味
(コラム)「あの子は家族のアイドルでした」
おわりに
事件前後の経緯
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2017/6/20
- 寸法18.8 x 12.8 x 2 cm
- ISBN-104022514779
- ISBN-13978-4022514776
- UNSPSC-Code
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「障害者は不幸しか生まない」「自分は救世主だ」―死者19人、重軽傷者27人。平成最悪の事件が映し出す社会の闇。取材ルポから浮かび上がる加害者像、問われる差別の実態に迫る。
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ベスト500レビュアー
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2021年1月13日に日本でレビュー済み
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この本は1部2部と分かれていて、ほぼ半分半分の割合です。
事件の内容や犯人についての記述はほぼ1部のみで、2部は障害者の現在の様子や今時の施設のあり方の紹介、名を伏せられて発表された被害者の実名報道についてなどに費やされています。
本事件、裁判前に犯人のことを取材して記載することがこれほど難しかったのでしょうか?そうではないはずです。
犯行や犯人について知りたい人は別の書籍を参考にすべきでしょう。
事件の内容や犯人についての記述はほぼ1部のみで、2部は障害者の現在の様子や今時の施設のあり方の紹介、名を伏せられて発表された被害者の実名報道についてなどに費やされています。
本事件、裁判前に犯人のことを取材して記載することがこれほど難しかったのでしょうか?そうではないはずです。
犯行や犯人について知りたい人は別の書籍を参考にすべきでしょう。
2017年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この事件の犯人が何故あのようなことをしたのか知りたくて読み始めました。残念ながら答えは書かれていませんでした。最首悟さんは、私たちが学生だった頃有名だった人です。その方が、犯人は社会で孤立していたのではないか、だから自分の存在意義を国家という大きな権力に重ね合わせたのではないか、という考えを書かれていたことを知り、それが正解かどうかは分かりませんがなるほどと思いました。多くの孤立した人たちはしかし国家権力との同一化を求めないでしょう。それを求めてしまったところにこの事件の犯人の精神病理があるような気がします。それは単に自己愛型人格障害という言葉では表現しきれないような気もします。いずれにせよ、障害と向き合うのがものすごく大変な作業だということを再度納得したような気がします。





