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奨学金が日本を滅ぼす (朝日新書) 新書 – 2017/2/13

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商品の説明

内容紹介

いまや大学生の半数以上が奨学金を借りている。
多い人は600万円もの借金を抱え、卒業後に返済で困窮する。
授業料が高く親世代の収入が減ったため、
子世代は奨学金とバイトが頼みの綱。
「ブラックバイト」と命名した著者が奨学金問題の本質と解決策に初めて迫る。

――目次――
【第1章】この30年で大きく変わった大学生活
●奨学金問題の「発見」  
●大学で奨学金の講義を行う  
●新学期の奨学金説明会に長蛇の列  
●片道3時間以上かけて通学する学生  
●事例1 通学に6時間以上かかる学生に
●「大学、楽しいだろ! 」と話しかける高校教員  
●ゼミ合宿の日程調整ができない  
●仕送り額急減│大学生の貧困化によるブラックバイト  
●車をめぐる世代間断層│格安バスツアーの悲劇  

【第2章】なぜ奨学金を借りなければならないか
●事例2 卒業後の返済が600万円を超える不安  
●大学授業料の値上がり│国立だからといって安くない  
●国立でも自宅外通学なら、自宅通学の私立と変わらない  
●無理せずに高卒で働けばいい?  
●奨学金利用│全大学生の50%を超える  
●なぜ奨学金に頼るのか?│急速に下がる親の所得 
●自己責任ではすまされない  
●奨学金返済を心配し、希望の進路をあきらめる学生たち  
●事例3 奨学金返済が無理だから大学院進学を断念  
●事例4 借金1千万円でも弁護士になる夢を追いかけるべきか  

【第3章】奨学金を返せないとブラックリストに
●事例5 延滞金が発生し、返しても返しても元金が減らない  
●事例6 心の病になり奨学金返済は無理……親子で自己破産  
●極めて厳しくなった奨学金の回収  
●奨学金返済は将来借りる学生のため?
●延滞金というシステム  
●「返せない」人に返済を強制する奨学金制度  
●1十分には知られていない返還猶予制度  
●2返還猶予制度の不備  
●「使いにくい」救済制度│猶予・減額・免除規定  
●奨学金の回収強化  
●事例7 返済のためにブラックな職場で頑張った末に過労自殺  

【第4章】奨学金返済で「結婚」「出産」「子育て」できない
●奨学金を「返す」ことによって生み出される問題  
●事例8 結婚相手に多額の返済義務があることが分かり、両親が難色  
●事例9 2人の返済額合計が1200万円。出産・子育ては無理?  
●奨学金返済のため「結婚・出産できない」  
●奨学金返済がのしかかる│若年層雇用の激変  
●結婚や出産・子育ての困難と親子関係の現在  
●重くのしかかる子育て費用・教育費負担  
●アンケートでも明白「結婚できない」「出産できない」「子育てできない」  

【第5章】学費と奨学金制度の過去から現在
●国立大学の授業料はなぜ安かったのか?  
●授業料値上げへの動き  
●なぜ学費の上昇が問題とならなかったのか?  
●大学の学費上昇と日本型雇用  
●80年代に有利子奨学金の導入  
●有利子奨学金の拡大  
●有利子貸与型奨学金はなぜ受け入れられたのか?  
●高卒と大卒の就職格差  
●1990年代から続いた親の所得減少  
●自己責任論の台頭と日本型雇用の「幻想」  

【第6章】奨学金をめぐる改善の動き
●ゼミでの学生との出会い  
●「愛知県 学費と奨学金を考える会」の活動と反響  
●「奨学金問題対策全国会議」結成  
●2014年、早くも行われた奨学金制度改善  
●奨学金制度改善の運動から見えてきた課題  
●高校教員や大学教員の認識不足  
●ブラックバイトの発見  
●奨学金利用者が当事者意識を持つことの困難  
●2015年以降の奨学金制度改善運動│中央労福協との出合い 
  ●所得連動返還型奨学金制度の問題点  
●2016年秋からの奨学金制度改善運動  

【第7章】奨学金制度│当面の改善策
●当面の対策  
●1奨学金をめぐる現状を正しく認識する  
●2高校・大学関係者に求められること  
●3日本学生支援機構に求められること  
●4親や保護者に求められること  
●5奨学金返済に困った場合  
●貸与型奨学金の改善へ向けて  
●1延滞金を廃止する  
●2返還猶予期限の撤廃  
●3日本学生支援機構による運用面での改革  
●4真の所得連動返還型奨学金制度の導入  
●5人的保証の廃止と機関保証料の引き下げ  
●6無利子貸与型奨学金の抜本的拡充

【第8章】奨学金制度の抜本的改革が必要
●奨学金と教育費負担をOECD諸国と比較する  
●私費負担=親負担主義の限界  
●貸与から給付へ│給付型奨学金の意義  
●給付型奨学金だけでよいのか│授業料引き下げとセットで  
●給付型奨学金と授業料引き下げの財源はどこに求めるべきか  
●財源をどこに求めるか│富裕層と大企業  
●給付型奨学金と授業料無料のために約4兆円  
●人への投資の重要性│大学教育への公的支出増額による経済戦略  
●「自分の子どもさえ良ければ」を乗り越えられるか  
●「生まれながらの差別」に鈍感な日本社会を変えたい

おわりに  
奨学金返済に困った時の相談先  
参考文献  

内容(「BOOK」データベースより)

学びたい若者を助けるはずの奨学金の中身は有利子貸与が多く、実態は教育ローンそのものだ。そんな名ばかり奨学金の返済が、卒業後に否応なしにのしかかる。結婚できない、子どもを育てる余裕がない―こんな若者の姿にこの国のかたちが集約されている。次世代を苦しめて未来が開けるのだろうか?ブラックバイトに光を当てた著者が、解決策を含め奨学金問題を正面から取り上げる。

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登録情報

  • 新書: 246ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2017/2/13)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4022737042
  • ISBN-13: 978-4022737045
  • 発売日: 2017/2/13
  • 商品パッケージの寸法: 17.2 x 10.7 x 1.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0 2件のカスタマーレビュー
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形式: Kindle版
 今般社会問題化している「奨学金問題」を現役の大学教員がわかりやすく解説した新書である。普段奨学金や大学にあまり縁のない層にも、奨学金問題の根の深さ、日本の病巣がよくわかるように解説されている良書である。
 ネットニュースのコメント欄でよく見かける「そもそも大学や大学生が多すぎる、大学なんて一握りのエリートだけが進学すればよい」「卒業して奨学金も返せないような低賃金の非正規雇用にしか就けないないやつに奨学金は不要」「自分たちが学生のころは今以上に貧しい社会で苦学生はいっぱいいたが、みなアルバイトで学費を払って卒業した。今の若い奴は考えが甘いのではないか」等々・・・。
こういうことを平気でネットに書き込む人間がいかに世間音痴なのか、時代とズレているかを知らしめる衝撃的な内容である。
貸与奨学金問題についてはそのシステムが右肩上がりの経済成長や年功序列賃金を前提とした「出世払い」のような旧来の日本型システムのままであること、過去の行政改革における奨学金制度の改悪、大学学費の高騰、学生アルバイトにおけるブラックバイトの増加、産業構造の変化による高卒求人の激減などが複雑に絡み合った根の深い問題であることが大変わかりやすく解説されている。
また、やり玉にあげられることの多い日本学生支援機構そのものが過去に存在した日本育英会を行政改革により改悪した別物の
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この本と並行して「ルポトランプ王国」を読んだ。其の時オハイオ州でのインタビューで「42歳で学費の返済残高が8万ドル(920万)残っている。毎月700ドル(8万)の返済に苦しむ」との記述があった。また、「経営学の学位なんてちっとも活かせていない、20年前に人生を巻き戻せるなら自動車整備や溶接などの技術を身につけたかった。学生は大学に通って、借金をつくり、肥えるのは大学だけ。学位なんてフェイク(偽物)だ」とも言っていた。
大学教授の著者は耳が痛くないかね(笑)
基本的にfランクの大学に借金してまで進学するほうが悪いとしかいいようがない。確かに著者が言うように高卒では就職が少ない。大卒のほうが生涯賃金だ高いのは確かだ。しかし、キチンとした大企業の正社員に就職すればだろ。大卒でもブラック企業や非正規になれば生きていくのが精一杯になる。
それならば、fランク大学なんかに行かず借金作らずに生きていく方が賢明であると思う。
また、高卒の求人は減ったが、少子化で学生の数も減っている。地方では最近では企業は求人難である。
fランク大学へ奨学金を貰って行くより、高校で優秀な成績を取り、資格を取り、大企業を狙うほうがいいと思うけどね。
読むのは興味深かったが、無制限な給付型の奨学金や私立大学の助成金の拡大による授業料の値下げは反対である。
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