本作品は吾妻ひでお氏による、言わずと知れた「失踪日記」の続編である。前作の出版が2005年で本作品が2013年だから8年あいている。この間の様子は作者による一連の「絵日記」シリーズなどからもわかる。そこで描かれたような一応の「平穏」がどのようにしてもたらされたかが「前作」と「本作」を合わせてよく理解できる。しかし本作品は決して「実録依存症治療」ではない。これはあくまでも作者というフィルターを通して整えられ昇華された表現である。
筆者が作者の作品に接するのは子供の頃に読んだチャンピオン連載の「ふたりと五人」「チョッキン」からであった。このように振り返ると作者とどう時代にあることの幸運に感謝せずにおれない。
それにしても「チョッキン」で主人公が自分の腸を引きずり出してすき焼きにして食べた挙句に「落ち」でホルマリン漬けの標本になってしまう回を読んだ記憶があるのだが、その後復刻版などでも目にしない。他の作品と混同しているのだろうか?
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失踪日記2 アル中病棟【電子限定特典付き】 Kindle版
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言語日本語
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出版社イースト・プレス
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発売日2013/10/10
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ファイルサイズ171868 KB
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商品の説明
著者について
1950年2月6日、北海道生まれ。
上京後就職するもほどなく退社。漫画家板井れんたろう氏のアシスタントを務め69年にデビュー後、『ふたりと5人』『やけくそ天使』などのギャグ、『パラレル狂室』『メチル・メタフィジーク』『不条理日記』(=79年、第10回日本SF大会星雲賞コミック部門受賞)などの不条理・SF、『陽射し』『海から来た機械』などのエロティックな美少女ものなど様々な作風で各方面から絶大な支持を得る。『ななこSOS』『オリンポスのポロン』はアニメ化された(両作品とも05年に早川文庫で復刊)。89年に突然失踪、その顛末は05年『失踪日記』として発表され、第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞。近作に『うつうつひでお日記』『ぶらぶらひでお絵日記』『逃亡日記』『地を這う魚』『実録! あるこーる白書』(西原理恵子と共著)、Azuma Hideo Best Selectionシリーズ等。 --このテキストは、comic版に関連付けられています。
上京後就職するもほどなく退社。漫画家板井れんたろう氏のアシスタントを務め69年にデビュー後、『ふたりと5人』『やけくそ天使』などのギャグ、『パラレル狂室』『メチル・メタフィジーク』『不条理日記』(=79年、第10回日本SF大会星雲賞コミック部門受賞)などの不条理・SF、『陽射し』『海から来た機械』などのエロティックな美少女ものなど様々な作風で各方面から絶大な支持を得る。『ななこSOS』『オリンポスのポロン』はアニメ化された(両作品とも05年に早川文庫で復刊)。89年に突然失踪、その顛末は05年『失踪日記』として発表され、第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞。近作に『うつうつひでお日記』『ぶらぶらひでお絵日記』『逃亡日記』『地を這う魚』『実録! あるこーる白書』(西原理恵子と共著)、Azuma Hideo Best Selectionシリーズ等。 --このテキストは、comic版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07XB1SZJZ
- 出版社 : イースト・プレス (2013/10/10)
- 発売日 : 2013/10/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 171868 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 351ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 1,530位ノンフィクション (本)
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ベスト50レビュアー
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23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年8月13日に日本でレビュー済み
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すいません、アル中病院に入院していて、こちらがある意味、公式図書になってました。病院もまわりのアル中連中も推奨です。
2018年8月24日に日本でレビュー済み
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個人的にはつげ義春の「無能の人」と並ぶ座右の名作。作者本人の心の動きも印象深いが、他の入院患者の描写が実に秀逸。一人一人が生身の人間としての重みをもって描かれている。ふとしたはずみで「日常」から逸れてしまった人間の悲しさとたくましさが、作者のあたたかい(時にシニカルな)眼差しでもって語られる。そして読んでいるうちに私も含めて私の周辺にも似た顔がいることに気づかされる。私達の日常も実は「非日常」と紙一重の世界なのだと考えさせられる。ラストシーン、退院した作者が雑踏の中で将来の不安を胸に曇り空を見上げるカットは素晴らしい。
2019年10月7日に日本でレビュー済み
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失踪日記1は傑作でした。
しかし失踪日記2は率直にいって駄作です。
失踪日記1は「野宿生活編」「配管工編」「漫画家半生追憶編」「アル中病棟編」などで構成されてるのですが、これはその中で一番つまらない「アル中病棟編」を単体で切り取って水増して発売しただけです。特に目新しい話も面白い話もなく、既読感が強いので、失踪日記1の読者であれば読む必要はないです。
なお、面白くない理由の一つは、出てくる登場人物に魅力が欠けてることだと思います。(基本)ノンフィクションであるから脚色でもしない限りは仕方ないとも思うのですが、中にはアル中以前にそもそも人間として問題外の人物(浅野とか)もいて不快感すら出てきます。
挙げ句、そういう脇役達が一応アル中から更生しようとはしてるのですが、最終的には、病院から追放されたり、いつの間にか卒業していていなくなったりと、「果たしてアルコールから足を洗えたのか」という部分についてはモヤモヤしたまま終わるので、何一つカタルシスがありません。
作者はジャーナリストでもなんでもないし、そもそも本人がアル中患者だったのでそこまで追い求めるのは酷だと思うのですが、せめて他の患者たちの末路(願わくば明るいもの)が少しでも描かれていたら、もう少し高い評価にはなったと思います。
しかし失踪日記2は率直にいって駄作です。
失踪日記1は「野宿生活編」「配管工編」「漫画家半生追憶編」「アル中病棟編」などで構成されてるのですが、これはその中で一番つまらない「アル中病棟編」を単体で切り取って水増して発売しただけです。特に目新しい話も面白い話もなく、既読感が強いので、失踪日記1の読者であれば読む必要はないです。
なお、面白くない理由の一つは、出てくる登場人物に魅力が欠けてることだと思います。(基本)ノンフィクションであるから脚色でもしない限りは仕方ないとも思うのですが、中にはアル中以前にそもそも人間として問題外の人物(浅野とか)もいて不快感すら出てきます。
挙げ句、そういう脇役達が一応アル中から更生しようとはしてるのですが、最終的には、病院から追放されたり、いつの間にか卒業していていなくなったりと、「果たしてアルコールから足を洗えたのか」という部分についてはモヤモヤしたまま終わるので、何一つカタルシスがありません。
作者はジャーナリストでもなんでもないし、そもそも本人がアル中患者だったのでそこまで追い求めるのは酷だと思うのですが、せめて他の患者たちの末路(願わくば明るいもの)が少しでも描かれていたら、もう少し高い評価にはなったと思います。
2018年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若い頃から吾妻ひでおさんの漫画は好きでした。昔からアルコールに逃避する傾向があるのは知っていましたが、依存症治療で入院するとは思いませんでした。この本には入院先の病院での人間関係やさまざまな出来事がかなり細かく漫画で綴られています。アルコール依存症の人にもピンからキリまでいろんな人がいるのが分かりますし、別の精神科の病気の人と混在する病棟の話も描かれています。アルコール依存症というと心が弱いとか思いがちですが、身体がアルコールがあるのが当たり前の状態に慣れてしまって、アルコールを渇望するというのがよく分かります。そして飲んでしまうと身体が反応してしまい、泥酔せざるを得ないというのも悲しいです。吾妻さんの才能が、依存との戦い以外の領域でも再び発揮されるときが来るよう、お祈りしています。