さまざまな「実験」を行い、その結果をもとに人間心理の法則について論じているのだが、その「実験」自体がどうも胡散くさい。
まず実験対象とする人数が少なすぎる(はっきり記載されていないものもあるが、数十人~数百人程度と思われる)し、対象者が特定の大学の学生だけ、など偏りがある。実験の方法も、実験者が対面で質問したりするものが多く、実験者の表情や態度などが結果に影響するのではという疑問が沸く。そもそも実験の本当の意図を伏せて行った(と本書に書かれている)ものが多く、倫理的に問題がありそう、など。
「9つの原則」が紹介されているが、どれも直感的にも「そりゃそうだろう」と肯定できるような「原則」ばかり。(日本語版である本書は2015年出版なので、内容的にも古くなっているのかもしれないが。)
各章のタイトルも、内容とかみあってないし、著者紹介の欄に写真は載っているが生年の記載がない(訳者の紹介欄には青年ある)など、どうも、胡散くさい。
アマゾンの「内容紹介」には、ヤフーやコカコーラといった大企業が出てくるが、実際にはそれぞれほんの数行、アリバイ的に書かれているだけ。
この著者が、学術的にどのような方なのか、まったく存じ上げないが、少なくとも本書については「読む価値なし」と思った。
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失敗は「そこ」からはじまる 単行本(ソフトカバー) – 2015/1/17
フランチェスカ・ジーノ
(著),
柴田 裕之
(翻訳)
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【書評掲載】
・2015年2月22日付「日本経済新聞」にて、書評が掲載されました!
コカ・コーラ、サムスン、ヤフー創業者……
綿密に計画したはずなのに、
「あの人、あの会社が、なんでそんなことを?」
ハーバード・ビジネススクール人気教授が提言する意思決定「9つの原則」
→ヤフー創業者がわざわざ170億ドルも損する選択をしたのはなぜ?
→なぜコカ・コーラは「顧客を裏切る新製品」を出したのか?
→サムスンの黒歴史「自動車産業進出」はなぜ止められなかった?
→フェイスブックの「いいね! 」ほしさにせっせと投稿……っておかしくない?
最新の「意思決定の科学」でわかった、成功と失敗の「分岐点」とは?
------------------------------------------
綿密に計画を練り上げて意思決定をしたはずなのに、
気がついたら違う行動をしていた、という経験はないだろうか?
新しいキャリアを切り拓くために勉強しようと決めたのに先延ばしにし、
ダイエットを決意したのに翌日にはサボり、
老後のために立てた貯蓄計画は日々の散財でダメになり、
顧客ロイヤルティを高めるための新しいマーケティングプランはまったく逆の結果に終わり……。
そう、私たちは往々にして、当初思い描いた計画から「脱線」し、
そのせいですぐそこにあったはずの成功を逃してしまいがちだ。
そしてその結果にがっかりし、やる気を失ってしまう。
私たちの意思決定は、どうしてこれほど頻繁に脱線してしまうのだろうか?
どうすれば、軌道から外れないようにできるのか?
過去10年、この疑問に答えることに的を絞った研究プロジェクトをいくつも行い、
人間心理と組織行動の両方を究めた新進の研究者にしてコンサルタントが、
意思決定の失敗の本質、そしてブレずに成功するための「9つの原則」を解き明かす。
・2015年2月22日付「日本経済新聞」にて、書評が掲載されました!
コカ・コーラ、サムスン、ヤフー創業者……
綿密に計画したはずなのに、
「あの人、あの会社が、なんでそんなことを?」
ハーバード・ビジネススクール人気教授が提言する意思決定「9つの原則」
→ヤフー創業者がわざわざ170億ドルも損する選択をしたのはなぜ?
→なぜコカ・コーラは「顧客を裏切る新製品」を出したのか?
→サムスンの黒歴史「自動車産業進出」はなぜ止められなかった?
→フェイスブックの「いいね! 」ほしさにせっせと投稿……っておかしくない?
最新の「意思決定の科学」でわかった、成功と失敗の「分岐点」とは?
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綿密に計画を練り上げて意思決定をしたはずなのに、
気がついたら違う行動をしていた、という経験はないだろうか?
新しいキャリアを切り拓くために勉強しようと決めたのに先延ばしにし、
ダイエットを決意したのに翌日にはサボり、
老後のために立てた貯蓄計画は日々の散財でダメになり、
顧客ロイヤルティを高めるための新しいマーケティングプランはまったく逆の結果に終わり……。
そう、私たちは往々にして、当初思い描いた計画から「脱線」し、
そのせいですぐそこにあったはずの成功を逃してしまいがちだ。
そしてその結果にがっかりし、やる気を失ってしまう。
私たちの意思決定は、どうしてこれほど頻繁に脱線してしまうのだろうか?
どうすれば、軌道から外れないようにできるのか?
過去10年、この疑問に答えることに的を絞った研究プロジェクトをいくつも行い、
人間心理と組織行動の両方を究めた新進の研究者にしてコンサルタントが、
意思決定の失敗の本質、そしてブレずに成功するための「9つの原則」を解き明かす。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2015/1/17
- ISBN-10447802538X
- ISBN-13978-4478025383
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
コカ・コーラ、サムスン、ヤフー創業者…綿密に計画したはずなのに、なぜ、人も企業もあと一歩でしくじってしまうのか?ハーバード・ビジネススクール人気教授が提言する意思決定「9つの原則」。最新の「意思決定の科学」でわかった、成功と失敗の「分岐点」
著者について
[著者]
フランチェスカ・ジーノ(Francesca Gino)
ハーバード・ビジネススクールの経営学准教授(交渉術・組織・市場ユニット)。
イタリア出身。経済学・経営学の博士号(Ph.D.)を持ち、ハーバード大学、カーネギーメロン大学等での講師を経て現職。他にも、ハーバード・ロースクールの交渉学プログラム、及びハーバードの「心・脳・行動イニシアティブ(Mind, Brain, Behavior Initiative)」にも正式に関わっている。
意思決定や社会的影響、倫理観、モチベーション、創造性と生産性などを研究対象とし、経済学や経営学、交渉学といった枠組みを超え、社会心理学、行動経済学、組織行動学など、幅広い研究者と積極的に共同研究を行っている。研究成果を広く一般に伝えることにも注力しており、心理学と経営学の一流学術誌だけではなく、「ニューヨーク・タイムズ」、「ウォールストリート・ジャーナル」、「ビジネスウィーク」、「エコノミスト」、「ハフィントンポスト」、「ニューズウィーク」、「サイエンティフィック・アメリカン」など、さまざまな一般向け刊行物にも取りあげられている。
また、得られた組織行動や意思決定の知見をもとに、企業や非営利団体のコンサルタントとしても活躍している。
マサチューセッツ州ケンブリッジ在住。
http://francescagino.com/
[訳者]
柴田裕之(しばた・やすし)
1959年生まれ。翻訳者。訳書にポール・J・ザック『経済は「競争」では繁栄しない』(ダイヤモンド社)、マット・リドレー『繁栄』(共訳、早川書房)、マイケル・S・ガザニガ『人間らしさとはなにか?』(インターシフト)、フランス・ドゥ・ヴァール『共感の時代へ』『道徳性の起源』、エイドリアン・ベジャン&J・ペダー・ゼイン 『流れとかたち』、ダニエル・T・マックス『眠れない一族』(以上、紀伊國屋書店)、ジョン・T・カシオポ他著『孤独の科学』(河出書房新社)ほか多数。
フランチェスカ・ジーノ(Francesca Gino)
ハーバード・ビジネススクールの経営学准教授(交渉術・組織・市場ユニット)。
イタリア出身。経済学・経営学の博士号(Ph.D.)を持ち、ハーバード大学、カーネギーメロン大学等での講師を経て現職。他にも、ハーバード・ロースクールの交渉学プログラム、及びハーバードの「心・脳・行動イニシアティブ(Mind, Brain, Behavior Initiative)」にも正式に関わっている。
意思決定や社会的影響、倫理観、モチベーション、創造性と生産性などを研究対象とし、経済学や経営学、交渉学といった枠組みを超え、社会心理学、行動経済学、組織行動学など、幅広い研究者と積極的に共同研究を行っている。研究成果を広く一般に伝えることにも注力しており、心理学と経営学の一流学術誌だけではなく、「ニューヨーク・タイムズ」、「ウォールストリート・ジャーナル」、「ビジネスウィーク」、「エコノミスト」、「ハフィントンポスト」、「ニューズウィーク」、「サイエンティフィック・アメリカン」など、さまざまな一般向け刊行物にも取りあげられている。
また、得られた組織行動や意思決定の知見をもとに、企業や非営利団体のコンサルタントとしても活躍している。
マサチューセッツ州ケンブリッジ在住。
http://francescagino.com/
[訳者]
柴田裕之(しばた・やすし)
1959年生まれ。翻訳者。訳書にポール・J・ザック『経済は「競争」では繁栄しない』(ダイヤモンド社)、マット・リドレー『繁栄』(共訳、早川書房)、マイケル・S・ガザニガ『人間らしさとはなにか?』(インターシフト)、フランス・ドゥ・ヴァール『共感の時代へ』『道徳性の起源』、エイドリアン・ベジャン&J・ペダー・ゼイン 『流れとかたち』、ダニエル・T・マックス『眠れない一族』(以上、紀伊國屋書店)、ジョン・T・カシオポ他著『孤独の科学』(河出書房新社)ほか多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ジーノ,フランチェスカ
ハーバード・ビジネススクールの経営学准教授(交渉術・組織・市場ユニット)。イタリア出身。経済学・経営学の博士号(Ph.D.)を持ち、ハーバード大学、カーネギーメロン大学等での講師を経て現職。他にも、ハーバード・ロースクールの交渉学プログラム、及びハーバードの「心・脳・行動イニシアティブ」にも正式に関わっている。意思決定や社会的影響、倫理観、モチベーション、創造性と生産性などを研究対象とし、経済学や経営学、交渉学といった枠組みを超え、社会心理学、行動経済学、組織行動学など、幅広い研究者と積極的に共同研究を行っている
柴田/裕之
1959年生まれ。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ハーバード・ビジネススクールの経営学准教授(交渉術・組織・市場ユニット)。イタリア出身。経済学・経営学の博士号(Ph.D.)を持ち、ハーバード大学、カーネギーメロン大学等での講師を経て現職。他にも、ハーバード・ロースクールの交渉学プログラム、及びハーバードの「心・脳・行動イニシアティブ」にも正式に関わっている。意思決定や社会的影響、倫理観、モチベーション、創造性と生産性などを研究対象とし、経済学や経営学、交渉学といった枠組みを超え、社会心理学、行動経済学、組織行動学など、幅広い研究者と積極的に共同研究を行っている
柴田/裕之
1959年生まれ。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2015/1/17)
- 発売日 : 2015/1/17
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 360ページ
- ISBN-10 : 447802538X
- ISBN-13 : 978-4478025383
- Amazon 売れ筋ランキング: - 399,748位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,761位オペレーションズ (本)
- - 8,667位ビジネス実用本
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.5
星5つ中の3.5
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月5日に日本でレビュー済み
表題から推察して、多くの企業の失敗の裏にどのようなエピソードがあったのか?と非常に興味深いテーマだと思いましたが、実際には、よくある行動心理学的な、私たちの日常の意思決定において何が影響しているのかを多くの実験の結果を紹介しながら解き明かしています。
本書によると、私たちが日常的に行っている無意識下での意思決定は意外な要素であることがとても多いらしいです。しかしながら、ダン・アリエリーの著書をはじめとした多くの行動経済学の本で紹介されているのであまり目新しいものはなく、各事象の説明よりもそれを検証すための実験の説明が多く、読み進むのに結構気力が必要です。
本書によると、私たちが日常的に行っている無意識下での意思決定は意外な要素であることがとても多いらしいです。しかしながら、ダン・アリエリーの著書をはじめとした多くの行動経済学の本で紹介されているのであまり目新しいものはなく、各事象の説明よりもそれを検証すための実験の説明が多く、読み進むのに結構気力が必要です。