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失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 文庫 – 1991/8

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登録情報

  • 文庫: 413ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1991/08)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4122018331
  • ISBN-13: 978-4122018334
  • 発売日: 1991/08
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 265件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 427位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
この書は、ミッドウェー戦やガダルカナル戦など大戦中の6つのケーススタディーを通して、日本軍の組織的な敗北に迫るものであるが、本書を通して、読者は奇妙な既視感に陥るだろう。「そうだ、あの頃と何も変わってはいないではないか」と。

読み進める毎に、吸い込まれつつも、極めて悲観的になってしまった。読後感として、全体に通じる日本軍の問題は今日の日本全体を覆う問題に直結する。日本軍の情緒的でまたプロセスを重視し、年功序列型の昇級から来る問題は、今日の日本企業の問題へ、戦闘において自立性を極度に制限させられた現場と集権的中央の関係は、今日の地方と中央の関係へ、また日本軍部エリート創出の教育過程における問題性は現在の日本教育の問題に通じている。組織的には結局、何ら変わらずにここまで来たのかと疑いたくなる…。

例えば、当時日本陸軍の戦略文化としてあった「短期決戦」による「必勝の信念」を疑わない姿勢は、それが万一失敗した場合のコンティンジェンシープランの作成を拒んだ。それを作るように進言する声に対して、それは「必勝の信念」を疑う事であり、消極的で士気を低下させる行為だと言う。ここにあるのは「神話」の絶対性で、それを疑う事を許さない文化だ。この事は、現在でも形を変えて生じているのだ。最近の問題として、原発行政に同様の問題がある。原子力安全委員会委員をやっていた
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形式: 文庫
この本が単行本として最初に世に出たのは1984年。しかも分析に当たって底本としたのが更に昔の戦史叢書(1966−80年刊)。その後発表された膨大な戦史研究をふまえて本書を読めば、個々の事例分析はツッコミどころ満載である。
しかし、この本は長い間に渡り、いかなる戦史書よりも売れている。なぜか?
それは、本書が敗因研究ではなく、組織分析の本として秀逸だからである(本の副題は「日本軍の組織論的研究」であり、決して「日本軍こうすれば勝てた」ではない)。
従って本書の肝は最後の第三章にある。読み物として面白いのは間違いなく第一章だが、極論すれば、戦史に詳しい人であれば第一章を読む必要はない。
日本軍という組織の特性を、すべて日米の国力差に起因するものと安易に結論づけることなく、日本独自文化論でお茶を濁すこともなく、論理的にねばり強く結論まで導いており、この第三章は玩味熟読する価値がある。
著者の一人である野中郁次郎が、後に本書の結論を発展させた形で出版した
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形式: 単行本 Amazonで購入
古い本ですが、なかなか読み応えのある内容でした。純然たる日本人が作った組織(旧日本軍)を研究したという意味で、教科書的なマネジメント本よりは現実に即した内容(日本人向け)になっていると強く感じました。

第1章は、太平洋戦争等の内容紹介が主であるので、歴史に詳しい方は飛ばして読んでも差し支えありません。メイントピックは 2章からです。

本書を読み進めると、日本人の民族性あるいはその精神、考え方といったものから組織を構成すると、こうなってしまったというポイントが透けて見えてきます。それは現代の代表的な組織である政府や企業といった大きなものから、もっと小さなサークルのようなものまで、旧日本軍との組織性格の類似性に気づかされます。

日本人の組織で陥りやすい罠とは、

1) 戦略目的があいまいになりがちである。
組織の肥大化(上司の多さ、複雑な階層構造等)によって、人的対立を避け情緒的結論が導き出されやすいことに起因する。目的があいまいであると、その後の結果等々の評価もあいまいになってしまい、より悪循環に陥る。

2) 長期戦略が苦手である。
言い換えると短期戦略に陥りがちということであるが、最大のデメリットは短期的に成果の現れない部分への興味関心が薄れてしまう(長期
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形式: 文庫 Amazonで購入
前大戦で無残な失敗を喫した6つの作戦(ノモンハン事件は大戦前だが)を題材に、当時の日本軍組織、ひいては日本型組織の弱点、問題点を炙り出そうとする試みには強く共感するところであり、またこの様な試みを今を遡る事30年以上前に行った事だけでも、大きな評価に値するし、後世に与えた影響もまた大きなものであろう。

その上で敢えて厳しく見て行くなら;
1. 第一章の6つの作戦概要は、既に大戦史に通じている者には冗長に感じ、流し読みとなるだろう
しかし逆に言えば、この書は戦史に通じていない多くの人に門戸を開いており、大きな欠点とはならない。

2. あくまでも学術的、理論的であろうとする故に、若干組織論のミクロな部分に入り過ぎているきらいが有る。
勿論、この本の趣旨は「日本軍の組織論的研究」であるので、そうなる事は避けられないし、その理論の中にも大いに参考になり、示唆に富むものが有る。

ただ、前大戦の大きな失敗を、全て組織論で論じようとする事には若干の無理も有るだろう。
日露戦争以降の流れで、物量・科学力等の総合国力の隔絶した強豪国と全面戦争を行う事になった時点で、当時の知性ある日本人はそれが無謀である事に気が付いていたのではないだろうか。数十年前にこの国には今の日本人と別の人種 -無謀な愚か者
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