めでたく2枚目購入いたしました。リリース当時ゲットしたのは保存版としてあるので今回のを試聴盤にしようと思います
まさに東映変身特撮音楽の傑作ですね。従来の石ノ森特撮とは一線を画する重量感あふれる音楽群です。
終了後は後続の宙明作品のストック音楽として不可欠の地位を確立したという点ではキカイダーに続く完成度ですね。
「スパイダーマン」~「宇宙刑事シャイダー」に至るまでの足かけ8年に渡って流れたわけであります。
自分としてはインパクトあるのは「スパイダーマン」「バトルフィーバーJ」「宇宙刑事3部作」です。
「デンジマン」「サンバルカン」でも聞かれましたがどちらかといえば「イナズマン」「ジャッカー電撃隊」 「ザボディーガード」あたりの流用曲が目立っていてインパクトが薄かったです。
使用頻度の多かったのはバトルフィーバーですね。バトルフィーバーロボとエゴス怪人のバトルシーンには
M6.8.9がサスペンスシーンにはM14.17.19.24 ピンチシーンはM4.7が聞かれました。
これらの曲は92年リリースエバーグリーンシリーズ「大鉄人17」で聞かれます。最も現在は入手困難ですが、、、
バトルシーンには「17」以外にジャッカー、時々キカイダー後期曲、ゴレンジャーからも使われておりましたが、、、
次はやはり宇宙刑事ですね、「ギャバン」であの行方不明といわれている「17物知りコーナー」の曲を聴いたことが
あるのですが音源は散逸してしまっているのでしょうか?海外のライブラリー曲では?という噂もたっているようですが、、、(ウルトラマンTのピンチ曲、イナズマン、ガッチャマン、西部警察3最終回SP使用曲、Gメン75香港テーマも
ライブラリーだそうですが?)そうなると判明しても収録は難しいですね、、、
シャリバン、シャイダーでは三郎苦悩のテーマ的なM3のアレンジテイクが印象に残ります。
シャイダーの終盤で、シャイダー沢村大とアニーがコム長官より他の惑星がフーマの猛攻で相次いで壊滅させられ
同志の宇宙刑事達が殉職して倒れていった事を知らされ怒りをあらわにして弔い合戦を誓うシーンにかかっていたのが
印象的でした。シャリバンの勝利シーンで聞かれたワンセブン賛歌アレンジM25も感動しました。 このように流用曲であっても借り物ではなくオリジナル曲を支え時にはオリジナルを飛び越すインパクト を視聴者に与える事が可能ということが8年にわたる宙明特撮作品の中で17は見事に示したわけです。
17はブレインと刺し違える形で紅蓮の炎の中に消え、当時多感な少年だった私達は哀しみました。
しかし、ワンセブン亡き後もこれらの楽曲は後に続くヒーロー達の舞台を彩るメロディとして見事に生き続け私達の耳を楽しませてくれていたのです。しかし時は流れシャイダーをラストに17の曲はジャスピオン、スピルバンでは
聞かれなくなりました。どこかのアナログLPの解説で触れられていたと思いますが、音楽の流用について視聴者のクレームも多かったようです。そういった問題への配慮もあったんでしょうか・
シャイダー終了より2年後、70年代東映特撮のBGMを収録した特撮サウンドグラフティに17のBGMが収録されました。シャイダーより時間がたっていなかったのにこんなに早くきけるとは!と喜んだものです。
機動刑事ジバンにもかかっていましたが未収録の曲が中心だったと思います。
17のほかにも後続作品に貢献した音楽の作品は多いですね。
ウルトラでは「ウルトラセブン」ライダーは「仮面ライダー」「仮面ライダーV3」必殺は「仕掛人」「仕置人」
劇場作品は「ガス人間第1号」「怪談せむし男」「任侠興亡史 組長と代貸」でしょうか?
近年のサントラ盤のリリースではウルトラなどは「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンA」のサントラに
「ウルトラセブン」の流用曲を収録というスタイルをとっておりますね。
東映物ではキカイダーに五番目の刑事、ギャバンにイナズマン、ゴレンジャー、そして17の楽曲も収録というスタイル
をとられています。近い将来バトルフィーバーJミュージックコレクション2枚組の企画が可能でしたら是非とも
17、そして五番目の刑事、キカイダー後期曲、イナズマン、ゴレンジャー、ジャッカーよりの流用曲も収録の決定版の
リリースを望みたい所です。バトルフィーバーJの細工BGMの中にバトルシャーク発進のテーマとゴレンジャーの
コンドラー迎撃テーマのM19をミックスさせた曲があったと思います。音源が現存なら聞きたいですね。
嬉しさの余りまたまた年甲斐もなく興奮してしまい超長文になりあつかましい限りで申し訳ありません。
興奮のあまりウルトラBGMのアルバムとゴレンジャーの書籍も注文してしまいました。それらについてのレビューは
また後日投稿いたします。それでは、、、