熱き剣客・峡竜蔵は三十三歳となり、彼が三田に構えた直心影流の剣術道場も活気をみせていた。そんなある日、竜蔵は同流派の大師範・赤石郡司兵衛から剣の強者達が腕を競い合う“大仕合”への誘いを受ける。勝者は当代一流で憧れの剣客・団野源之進との立合いを許されるという。弟子たちと共に稽古に邁進する最中、竜蔵は剣技抜群の強敵が六年間の武者修行を終えて帰ってきたことを耳にする。しかもその男は妹分の綾と因縁浅からぬ仲であると知って―(「第四話 大仕合」より)。切磋琢磨する直心影流の剣士たちの爽やかな姿と、それを取り巻く人々の温かな縁を描く、大好評シリーズ第九弾!
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。その後フリーとなり、『水戸黄門』『必殺仕事人』『剣客商売』などテレビ時代劇の脚本を手掛け、現在も数多くの舞台作品にて脚本家・演出家として活躍する。2010年小説家デビュー。主な作品に『取次屋栄三』シリーズ、『剣客太平記』シリーズがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岡本/さとる
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。その後フリーとなり、『水戸黄門』『必殺仕事人』『剣客商売』などのテレビ時代劇の脚本を手掛け、現在も数多くの舞台作品にて脚本家・演出家として活躍する。2010年小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)