主人公・時田 翼(32歳)と、彼をめぐる人たちの人間模様を描いた連作短編集。
ラスト数頁がとても良くて、思わず涙があふれました。うん。このラストシーンは、凄くいい。
この作品、家族小説としての側面と恋愛小説としての側面と、大きくふたつの側面があるなあと思ったんだけど、私は特に、主人公の翼と表紙カバーにも描かれている女性との恋模様に、ぐうっと惹きつけられました。とてもやきもきさせられただけに、読み終えた後の心地よさは、半端なかったです。
七つの連作短篇のなかでは、真ん中に置かれた「あの子は花を摘まない」も良かったな。翼の飲んべえの父と離婚した母・広海(ひろみ)さんが主役となる話。
「この母にして、この子ありだなあ」と、翼の母のキャラに、とても魅力を感じる逸品でした。
なお、本書は、『本の雑誌 2022年3月号』の中、大竹真奈美さんによる「寺地はるなの10冊」に選ばれています。私は、このブックガイドを読んで、「寺地はるな作品、色々読んでみたいな」と、本書を手にとりました。
参考までに、「寺地はるなの10冊」に選ばれた作品を紹介させていただきます。
📘『水を縫う』(集英社)
📙『大人は泣かないと思っていた』(集英社文庫)※本書
📗『ビオレタ』(ポプラ文庫)
📘『今日のハチミツ、あしたの私』(ハルキ文庫)
📙『ほたるいしマジカルランド』(ポプラ社)
📗『ガラスの海を渡る舟』(PHP研究所)
📘『声の在りか』(KADOKAWA)
📙『やわらかい砂のうえ』(祥伝社)
📗『架空の犬と嘘をつく猫』(中公文庫)
📘『夜が暗いとはかぎらない』(ポプラ文庫)
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大人は泣かないと思っていた (集英社文庫) 文庫 – 2021/4/20
寺地 はるな
(著)
購入オプションとあわせ買い
「こうあらねばならない」の鎖を解いてくれる。それが寺地さんの描く物語だ。──こだまさん(エッセイスト)
真夜中の庭で出会った二人の、はじまりの物語。
時田翼32歳、農協勤務。九州の田舎町で、大酒呑みの父と二人で暮らしている。趣味は休日の菓子作りだが、父は「男のくせに」といつも不機嫌だ。そんな翼の日常が、真夜中の庭に現れた"ゆず泥棒"との出会いで動き出し……(「大人は泣かないと思っていた」)。小柳レモン22歳。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きしてクビになった。理由は言いたくない。偶然居合わせた時田翼に車で送ってもらう途中、義父の小柳さんから母が倒れたと連絡が入って……(「小柳さんと小柳さん」)ほか全7編収録。恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す──色とりどりの涙が織りなす連作短編集。
真夜中の庭で出会った二人の、はじまりの物語。
時田翼32歳、農協勤務。九州の田舎町で、大酒呑みの父と二人で暮らしている。趣味は休日の菓子作りだが、父は「男のくせに」といつも不機嫌だ。そんな翼の日常が、真夜中の庭に現れた"ゆず泥棒"との出会いで動き出し……(「大人は泣かないと思っていた」)。小柳レモン22歳。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きしてクビになった。理由は言いたくない。偶然居合わせた時田翼に車で送ってもらう途中、義父の小柳さんから母が倒れたと連絡が入って……(「小柳さんと小柳さん」)ほか全7編収録。恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す──色とりどりの涙が織りなす連作短編集。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2021/4/20
- 寸法10.5 x 1.3 x 15.2 cm
- ISBN-104087442349
- ISBN-13978-4087442342
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2021/4/20)
- 発売日 : 2021/4/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4087442349
- ISBN-13 : 978-4087442342
- 寸法 : 10.5 x 1.3 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 23,575位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 121位集英社文庫
- - 554位日本文学
- - 4,674位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2023年1月5日に日本でレビュー済み
レポート
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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2022年5月21日に日本でレビュー済み
寺地はるなファンです。大好きです。
人間の深いところを描くのがほんとにうまい。
家族のために一生懸命生きてきたのになぜ妻がむくれるのか
定年離婚の危機があるのか
さっぱりわからないという九州男児にぜひ読んでいただきたい。
ま、読んでも理解はできないでしょ。
育った環境というのはなかなか変わるものではありません死ぬまでです。
こういう男は全国展開でいます。
じゃあどうするか
関わらない。逃げるが勝ち。
変えようとしない。
平行線で行くか反比例して離れるか。
常に自分目線で生きてるあなた
読んで想像力膨らませてみる練習でもしてみたら?まー無理ね
人は人
自分は自分
よそ者も海外の方も地球に生きてる人間よ何人という言い方しかできない大人はたくさんいる。
小さな世界で天下を取ったみたいなたかが小さな関係でマウント取るのはやめなさい。男はチンケやねぇと言ってやりたーーい!しかし養われている身となるとそれは口にはできない女の立場もわかーる。
『どうして私はあの子じゃないの』の本と同じ村でまた別の意味で面白かった。
人間の深いところを描くのがほんとにうまい。
家族のために一生懸命生きてきたのになぜ妻がむくれるのか
定年離婚の危機があるのか
さっぱりわからないという九州男児にぜひ読んでいただきたい。
ま、読んでも理解はできないでしょ。
育った環境というのはなかなか変わるものではありません死ぬまでです。
こういう男は全国展開でいます。
じゃあどうするか
関わらない。逃げるが勝ち。
変えようとしない。
平行線で行くか反比例して離れるか。
常に自分目線で生きてるあなた
読んで想像力膨らませてみる練習でもしてみたら?まー無理ね
人は人
自分は自分
よそ者も海外の方も地球に生きてる人間よ何人という言い方しかできない大人はたくさんいる。
小さな世界で天下を取ったみたいなたかが小さな関係でマウント取るのはやめなさい。男はチンケやねぇと言ってやりたーーい!しかし養われている身となるとそれは口にはできない女の立場もわかーる。
『どうして私はあの子じゃないの』の本と同じ村でまた別の意味で面白かった。
2021年2月7日に日本でレビュー済み
全編に流れる「労り」と「慮り」の精神がとても心地よかった
平手で殴るんじゃなくて、頭突きをかますセンスが良いなあ
みんな、無理に距離を詰めようとせず、でも「好意」は控えめながら全開で現してる人達のお話は、読んでてとても落ち着ける
何も考えていない男=男らしい態度
に、笑った。↑の自覚がある性根の良い人は割と好かれるよねー
一人の食卓でも背筋を伸ばして食べる精神に共感。ひとつ崩すとドミノの様に倒れていく事を知っている
翼の、卑怯は許さず、最低限の礼儀を求める姿勢も好み
必ずしも正しい行いを求めている訳ではない、が「楽」という「ズル」を認めない。のラインは欲しいよね
楽しく読みました
平手で殴るんじゃなくて、頭突きをかますセンスが良いなあ
みんな、無理に距離を詰めようとせず、でも「好意」は控えめながら全開で現してる人達のお話は、読んでてとても落ち着ける
何も考えていない男=男らしい態度
に、笑った。↑の自覚がある性根の良い人は割と好かれるよねー
一人の食卓でも背筋を伸ばして食べる精神に共感。ひとつ崩すとドミノの様に倒れていく事を知っている
翼の、卑怯は許さず、最低限の礼儀を求める姿勢も好み
必ずしも正しい行いを求めている訳ではない、が「楽」という「ズル」を認めない。のラインは欲しいよね
楽しく読みました
2019年6月4日に日本でレビュー済み
読み終わったあとに、著者のプロフィールを見る。1977年生まれ。現在43歳か。会社勤めと主婦業のかたわら小説を書き始め、2014年ポプラ社小説新人賞でデビュー、この本が7冊目。1年に約2冊の割合。書くのが好きなんだなと思う。ライトノベルの流行を受けて描写はやさしい。映画のように場面の切り取りには、かなり神経を使っている。
「大人は泣かないと思っていた」いい題名だと思う。人生の何処かで、誰もがそのことに気がつく。読む前の予測は15歳ぐらいの少年の話かと思っていたが、21歳とかなり遅い。しかも時系列では物語が始まる11年ほど前になる。よって、青春モノではない。片田舎の住人の、穏やかな日常と、それなりの人生の転機を描く。
いろんな年齢層の人物の視点から紡がれる約1年間の連作短編集になっていて、主人公の青年視点は1番最初と最後に置かれる。でもやはり、30代の人物像が1番生き生きしている。青年が幸せになればいいなと思う。そうなんだよ、大人は案外泣き虫なんだよ。
「大人は泣かないと思っていた」いい題名だと思う。人生の何処かで、誰もがそのことに気がつく。読む前の予測は15歳ぐらいの少年の話かと思っていたが、21歳とかなり遅い。しかも時系列では物語が始まる11年ほど前になる。よって、青春モノではない。片田舎の住人の、穏やかな日常と、それなりの人生の転機を描く。
いろんな年齢層の人物の視点から紡がれる約1年間の連作短編集になっていて、主人公の青年視点は1番最初と最後に置かれる。でもやはり、30代の人物像が1番生き生きしている。青年が幸せになればいいなと思う。そうなんだよ、大人は案外泣き虫なんだよ。














