まず、あなたに問いたい。
「勉強が好きか」と問われて、「好き」と答えるか、「嫌い」と答えるか——。
勉強するということを、単に試験に合格するとか、学校の成績をあげるという目標のためだけに位置づけてしまうと、これほど退屈でつまらないものはない。
「私は勉強が嫌いだ」と思っている人は、たいてい勉強を狭義の学校の勉強や試験勉強に限定してしまっているのだ。
しかしそもそも勉強とは、そんな狭い意味合いのものではない。勉強とは人がそれぞれ持っている能力を最大限発揮させるために行うものである。言葉を換えれば、自分は何ができるのか、何に向いているのか、いわば自分のミッション(使命)をさがすために本来、行うものなのだ。
自分が何のために生きているのか、その理由がわかれば、納得できる人生を送れるではないか。それはとても幸せなことだ。つまり勉強とは、幸せな人生を送るために行うものだと言い換えてもいい。
誰だって幸せな人生を送りたい。勉強がそのための手段だとしたら、いやだとか、やりたくないとは思わないはずだ。
しかし、「勉強はやりたいけれど、不得手である」「自分は勉強には向いてない」と言う人がいるかもしれない。そんな人でも、この本を手に取った時点で、何かの勉強をしたいと思っているわけだから、勉強に向いていないということはありえない。
勉強に得手、不得手があるのではなく、勉強のやり方、つまり勉強法に問題があるだけなのだ。
だから何かを成し遂げたいという欲求があるかぎり、その人は一〇〇%勉強に向いている。あとは勉強法を身につけるだけだ。心配はいらない。
繰り返すが、勉強の目的は自分のやるべきことや本当の目的、ミッションを知り、幸せになることにある。
勉強法とは、言ってみれば幸福を招くための方法論である。この本では勉強に対する考え方と勉強について述べている。この本を手にしたあなたは、今まさに幸せになれるきっかけをつかんだわけだ。
(本書「プロローグ」より抜粋)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
勉強とは、自分が行くべき道を教えてくれる道しるべである。いつ始めても遅すぎるということはない。本書では、司法試験の短期合格者を多数輩出している受験指導校「伊藤塾」塾長による、人生の夢をかなえる普遍的な勉強法、幸福を招くための方法論を大公開。やり方さえ間違えなければ、あなたもゴールにたどり着ける。
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊藤/真
1958年、東京生まれ。伊藤塾塾長。81年、東京大学在学中に司法試験合格。その後、受験指導を始めたところ、たちまち人気講師となり、95年、「伊藤真の司法試験塾(現、伊藤塾)」を開設する。「伊藤メソッド」と呼ばれる革新的な勉強法を導入し、司法試験短期合格者の輩出数全国トップクラスの実績を不動のものとする。深遠でわかりやすい講義、他の追随を許さない高い合格率、そして「合格後を考える」という独自の指導理念が評判を呼び、「カリスマ塾長」としてその名を知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者について
1958年、東京生まれ。伊藤塾塾長。81年、東京大学在学中に司法試験合格。その後、受験指導を始めたところ、たちまち人気講師となり、95年、「伊藤真の司法試験塾(現伊藤塾)」を開設する。「伊藤メソッド」と呼ばれる革新的な勉強法を導入し、司法試験短期合格者の輩出数全国トップクラスの実績を不動のものとする。深遠でわかりやすい講義、他の追随を許さない高い合格率、そして「合格後を考える」という独自の指導理念が評判を呼び、「カリスマ塾長」としてその名を知られている。
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