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夢の木坂分岐点 (新潮文庫) 文庫 – 1990/4/27

5つ星のうち 4.2 9件のカスタマーレビュー

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商品の説明

受賞歴

第23回(1987年) 谷崎潤一郎賞受賞

内容紹介

サラリーマンか作家か? 夢と虚構と現実を自在に流転し、一人の人間に与えられた、ありうべき幾つもの生を重層的に描いた話題作。

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 文庫: 309ページ
  • 出版社: 新潮社 (1990/4/27)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101171246
  • ISBN-13: 978-4101171241
  • 発売日: 1990/4/27
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 9件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

5つ星のうち 4.2

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
 出版された当時、この本は長年筒井作品を愛読してきた人達にとってのこの上ないプレゼントのような作品でした。
 今までの作品に幾度も登場してきたシチュエーションが全て一つの物語に収縮して行くスリルは、まるでそれまで筒井作品を愛読して来た事への見返りの様に感じられた物です。
 脱走と追跡のサンバで迷路に一緒に入ってしまったファンにとって、これが決着となった作品でも有ります。
 まだ筒井康隆の作品をあまり読んでいない人は、この作品は後回しにした方が良いでしょう(でもいずれは絶対読んだ方が良いです)。その方がより楽しめる筈です。
 
 この作品の結末に喝采を叫んだ瞬間は、私の読書人生での今までの所のハイライトです。その後これ以上の興奮を活字を通して得た事はありません。絶対のお奨め作です。
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形式: 文庫 Amazonで購入
筒井一流の高度な小説技法を駆使して、一人の男が辿り得た複数の人生を重層的に描く事により、現実の虚構性と人間の深層心理を鋭く描いた、まさに夢のような傑作。作中でも触れているが、SFで言えば多次元宇宙を単一宇宙に凝縮したような離れ業。

主人公の名前が小畑から大畑に変った時点で、遅まきながら作者の意図に気付いた。誰しも色々な人生の分岐点がある。「もし、あの時別の選択をしていたら、私の人生は変わっていたかも知れない」とは我々が良く抱く夢想である。作者は、一人の男がその分岐点で選択し得た様々な人生を一連の"切れ目のない"物語として描く。しかも、ある人生にとって他の人生は主人公の夢の中の出来事で、加えて人生毎に登場人物の立場が入れ代わると言う凝り様。異なる人生間での交流もある。主人公が執拗に見る時代劇の夢も遠い過去の人生なのだろう。主人公が観る映画の中でも別な人生が語られる。更に幾つかの人生中で問題解決を目的として、主人公を含む登場人物が立場を変えた心理劇(サイコドラマ)を演じるので、読者は二重、三重に屈曲した深層心理を味わう事になる。これだけ卓抜した小説技法を用いていながら、管理社会における一人の男の自我の彷徨物語として単純に読んでも面白いのだ。まさに筒井ならではの神業である。筒井を批判する通俗評論家を意識した皮肉を随所に散りばめているのも笑わせる。そして人生の分岐点「
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投稿者 街道を行く #1殿堂トップ1000レビュアーVINE メンバー 投稿日 2010/7/11
形式: 文庫
この本を読了するのに、かなりのエネルギーを要しました。
夢と虚構と現実が次々と入れ替わってきます。
ぼんやり読んでいると、あれっという感じで場面がまったく変わっていて、主人公すら名前が変わっています。
著者の文章は、脈絡がなく、確実性のないふらつくような表現で延々と場面だけが変わってゆく終わりのない”夢”のようです。
200ページを過ぎたあたりから、夢が脳の表層から深層下部に進んでいたことがわかってきます。ここでようやくそこまでの延々と続いた夢の話がわかるような仕掛けになっています。
この本は、体験と考えたほうが近いと思われます。著者ならではの実験精神溢れる作品であり、なんと言っても著者の設定した夢世界に読者を引きずり込んでしまう文章技巧が凄いです。
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形式: 文庫 Amazonで購入
今では七瀬シリーズ三部作の「七瀬ふたたび」のようなポピュラーな作品で知られる筒井康隆は、一方では、読む人によって、極端に評価の分かれる作品を書く人でもある。この「夢の木坂分岐点」などは、その最たるものだろう。私が最初にこの作品を読んだときには、あまりに奇妙奇天烈なストーリーに付いていけず、途中で読むのを止めてしまったくらいであり、久し振りに完読に挑戦してみた今回も、途中で投げ出したくなる気持ちを抑えて、ようやく最後まで読み通したという感じなのである。 

この作品は、主人公やその家族、職場の同僚や職場などの名前・名称が、夢から醒めたりして場面が変わる度に、1字ずつ変わっていくというだけでなく、物語の基本的な設定も少しずつ変わっていくので、まず、これを理解しようとするだけでも、頭が痛くなってくるのだ(実際、私は、一覧表にまとめなければ、理解できなかった!)。どの存在が現実で、どの存在が夢や虚構かもさっぱりわからないまま、中盤過ぎからは、人物の入れ替わりこそ一息つき、主人公が「彼」に一元化されていくのだが、今度は、やたらと哲学的で、難解な描写が際限のない深みに入っていき、読んでいても、もう、何がなんだか、さっぱりわけがわからなくなってくるのだ。

このような前振りの果てに行き着いた締めの262ページ以降の描写は、私には、こんな長々とした、奇妙奇天
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