とても面白かったです。
恋多き女性だった母親が亡くなり、悼む気持ちとともにかすかな安堵を感じる一人息子の愁一。
美しくわがままで気まぐれだった母親には色恋がらみの問題が多く、母親を溺愛していた祖父ですら
孫の愁一に『母のようになってはいけない』と言い聞かせて育てたほどでした。
外見が奔放な母の生き写しのように美しく育った愁一は、淫蕩な血を自分も受け継いでいるのでは?
と恐れ、恋愛はおろか人との触れ合いさえ避けて生きています。
そんな母の葬儀で愁一は、ある企みを持って近づいてきた遠山と出会い、警戒しながらも少しづつ
遠山の仕掛けた罠に嵌っていきます。
アンティークジュエリーや淫蕩な母親にまつわる記憶が物語に効果的に働いていると思いました。
罠を仕掛けたはずの遠山が愁一に溺れてゆくのはBLの鉄板、親の勝手に振り回され傷ついた子供が
大人になって初めて親を理解し許していく、開放の物語の一面もあるような気がしました。
セックスの場面は多く執拗で、無垢な愁一の体が変化し、嫌っていた母親そくりに熟れていく様は本当に
色っぽくて無い物が勃ちそうに。
夜にゆったりした気持ちで読むのに適した作品じゃないかと思います。
挿絵の蓮川先生の遠山は一見の価値有り、カッコイイです。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。