押井守と仲が良い今野敏だからこそ作れた作品。
安積剛志と後藤喜一率いる特車二課第二小隊が、どういうふうに絡んでくるか期待していたら・・・
肩透かし!
まず、安積と後藤隊長は同期の桜だそうですが、
後藤隊長は出てきません。
いや、出ているのですが、会話も無いし姿をみかけることもありません。
そしてこの作品の世界は、安積班シリーズの世界でも無いしパトレイバーの世界でも無い、
ここだけの特別な世界です。
とくに、パトレイバーの世界とはまったく違います。
何といっても、この世界にはレイバーが存在しません。
(えっ、じゃあなんで特車二課ができたの??)
暴徒鎮圧用に警視庁警備部が民間会社とともに開設した組織であり、
開発した重機(レイバーは存在しないので、こう呼ばれている)なのです。
そしてこの特車二課の(便宜上こう言うしかないけど)レイバーですが、
その姿は最後まで出てきません。なんとなくシルエットがわかる程度で、
それもおそらく98式AVではなく、TV版で第一小隊が使っていた
アスカMPL96か、パイソンMPLー97Sあたりの無骨な巨人といった感じです。
当然、遊馬や野明たちも出てきません。
そして話の絡み具合も、
ぶっちゃけ特車二課が出てこなくても十分に成立するような話でした。
実際、中盤以降は特車二課は全く出てこず、終盤にチョロっと出てくるだけです。
普通に安積警部補たちの捜査パートが面白いだけに、余りにも残念すぎました。
自分のようなパトレイバー大好きな人には、肩透かし確実な作品です。
せめて安積と後藤隊長の会話があれば・・・
せめて野明たちが出てくれれば・・・
せめてキュッパチ式が出てくれれば・・・
いや、もう何よりもレイバーが存在しないんじゃ成立しない話なんだから、
もう一度今度はパトレイバーの世界で安積班を活躍させてもらいたいです。
のちに押井守はTNGパトレイバーのプロトタイプ小説で安積警部補を出しているけど、
これはこれでなんというか・・・。
とにかく今野敏には、
もう一度全く別のパトレイバーを使ったクロスオーバー作品を書いて欲しいです。
須田という、パト向けのキャラが安積班にはいますから!
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