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売春島 「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2017/8/29

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商品の説明

メディア掲載レビューほか

60人いた女性が10人ほどに 長年タブー視されてきた「渡鹿野島」はいま

「昨年行われた伊勢志摩サミットを巡る報道に『開催地である賢島(かしこじま)の隣に売春島があるなんてけしからん』という趣旨の潜入ルポがあり、何か違うと思いました。島民にも生活があり、古くから売春が盛んに行われてきたのには何か理由があるはずです。近年はサミットを機に浄化が進み、売春産業の衰退に拍車が掛かった。それに伴い、この島は暴力団にとってもう旨味がなくなった。長年タブーとされてきた売春島の実態と歴史を掘り下げて取材するには、今が絶好のタイミングだと思ったのです」

売春島こと渡鹿野島(わたかのじま)は、三重県志摩市の的矢湾に浮かぶ風光明媚な離島だ。この島にはかつて娼婦を斡旋する置屋が点在し、売春産業で栄えてきた。その歴史は、江戸時代まで遡る。

「渡鹿野島は江戸と大坂を結ぶ航路上に位置する港町で、多くの船が停泊しました。島の女性達は船乗り相手に夜伽(よとぎ)をして駄賃を得ていた。売春させるために島外から養女を受け入れるケースも多かったそうです。これが、後の置屋文化のルーツとなったと聞きます」

売春島に魅せられた高木さんは最盛期を支えた生き証人を訪ね歩いた。

「80年代のバブル絶頂期にはパチンコ屋やストリップ劇場、ホテル、喫茶店、スナック、居酒屋等がひしめき、競艇場の建設計画が持ち上がったことも。2006年頃には裏カジノまであったそうです。人口200名ほどの小さな島に『飲む・打つ・買う』の娯楽要素が集約され、一大レジャーランドの様相を呈していた。本当に“夢の島"だったのだと実感しました」

丹念に取材を重ねるうちに、衝撃的な事実にも直面したという。

「かつて置屋の女将が管理売春で摘発された際、取調べを担当した警察官に色仕掛けをして内縁関係になり、しかも、その警察官は置屋のマスターに転身。のちに女将は暴力団と強い繋がりを持つ大型ホテル『つたや』の経営にのり出します。さらに驚くのが、2000年代に経営コンサルタントと称する事件屋が女将につけ込み、財産を根こそぎ奪ったというのです。取材していて、唖然としましたね」

現在は島の浄化が進み、売春は下火だ。

「最盛期は約60人いた女の子も、今は日本人と東南アジア系をあわせて10人ほど。島の最盛期を知る人達も、みんな高齢です。これまでメディアに語られていなかった彼らの本音を聞くラストチャンスだったのかもしれません」

評者:「週刊文春」編集部

(週刊文春 2017.10.26号掲載)

売春島

島民のほぼ全員が売春の恩恵を受け生活していた島がある。耳を疑うような話だが、存在するのだ。三重県志摩市の離島、渡鹿野島だ。

「客は全島民に監視されている」「内偵中の警察官が置屋のマスターになった」「実態を暴いた女性ライターが失踪した」。著者は現地に足を運ぶのはもちろん、島外に住む関係者からも話を聞き、島にまつわる都市伝説を検証する。虚像を剥ぎ、島がなぜ売春島になり繁栄したかを解き明かす過程はスリリングだ。

最盛期にはパチンコ店やストリップ劇場、裏カジノ店まであり、大通りは人で溢れていたという。現在は浄化運動が進み、観光産業での活性化を目指すが、衰退の一途で、昔を懐かしむ声も。売春という江戸時代から続く島の「伝統産業」を捨て、どのように生き残るのか。島民の苦悩も描き出す。

評者:栗下直也

(週刊朝日 掲載)

著者について

ルポライター。風俗専門誌編集長、週刊誌記者などを経てフリーに。
主に社会・風俗の犯罪事件を取材・執筆。
著書に「サラリーマンより稼ぐ女子高生たち〜JKビジネスのすべて」(コアマガジン)、「風俗開業経営マニュアル〜極秘公開」(データ・ハウス)など。

登録情報

  • 出版社 : 彩図社 (2017/8/29)
  • 発売日 : 2017/8/29
  • 言語 : 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) : 268ページ
  • ISBN-10 : 4801302483
  • ISBN-13 : 978-4801302488
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち3.5 38個の評価

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