色々と酷評されているが、そうつまらなくもない。かと言って、特別に面白いわけでもない。よくある異世界で領主の子供に転生したけど独り立ちして冒険者になって迷宮に潜って、というお話。この手の作品はどうオリジナリティーを出すかが問われるものだが、今小説の独創性は、あまりない。主人公の従者が怪力の半吸血鬼少女、ってくらいか。その少女にしても、見せ場が少なく、初っ端から登場している割には「なんでいるの?」感が強い。彼女の使い方がうまければ、もっと面白い物語になったかもしれない。
あとは、語り部も兼任している主人公。彼に魅力がないのが、マイナスポイントだろう。とにかく理屈っぽいというか小難しく考えすぎというか。その独白の長ったらしさに、苛々することもしばしば。「小才子」という言葉がぴったりくる。とある女性にプロポーズする際も、自分と相手との状況を鑑みてこうするのが良いと判断した、って感じで、そこは「好きだ」でいいだろう、と思ってしまった。感情が乏しく、機械みたい。まあ、そこは主人公の生い立ちにも関係しているから、「仕様」といえば「仕様」なのだが。
迷宮探索の場面はメリハリがきいていた。戦闘頻度も適度。陰で陰謀も動いているようだし、今後、魅力的なキャラが出てくれば盛り上がるかもしれない。期待を込めて、星3つ。
追記:イラストは個人的に好みの絵だった。
境界迷宮と異界の魔術師 1 (オーバーラップノベルス) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2015/5/25
小野崎えいじ
(著)
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本の長さ286ページ
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言語日本語
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出版社オーバーラップ
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発売日2015/5/25
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ISBN-104865540520
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ISBN-13978-4865540529
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
貴族の庶子として兄弟からも虐げられていたテオドール=ガートナーは、水路に突き落とされて死にかけた際に『前世の記憶』を取り戻す。その記憶とは、自分がかつて日本人・霧島景久であり、VRMMO『Break Force Online』へのログイン中に死亡したこと。そして、その『BFO』の世界では『テオドール』を自キャラとしてプレイしていたことだった。前世の記憶と共に魔法の使い方も思い出したテオドールは、自らの成長と転生した世界の謎を探るため、従者の少女グレイスと共に家を出て、迷宮都市タームウィルズへと旅立つ。広大な迷宮を抱える異世界を舞台に、異界の記憶を持つ少年の冒険の日々がいま始まる。転生×魔法バトルファンタジー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小野崎/えいじ
栃木県出身。『境界迷宮と異界の魔術師』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
栃木県出身。『境界迷宮と異界の魔術師』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : オーバーラップ (2015/5/25)
- 発売日 : 2015/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 286ページ
- ISBN-10 : 4865540520
- ISBN-13 : 978-4865540529
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 486,554位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 25,152位ライトノベル (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
web版を毎日高クオリティーで更新されている、素晴らしい作者さん作品です。
この先に出てくる宿命の敵たちとの戦闘描写のクオリティーは、昨今の小説の中でもトップレベルだと思っています。
ただ、だからこそ、その敵たちが出てくるまでは、最初は、良く言えば無難、悪く言えば普通の展開がありました。
その序盤の部分を乗り越えて、盛り上りが始まる部分まで、刊行が続いて欲しいと切に願います。
ただ。
イラスト、特にヒロインの衣装はいただけません。
web版をまったく読まずにデザインしたとしか思えない。半吸血鬼ヒロインは、清楚な衣装にデカイ斧だから映えるのです。
断じて露出過多ではありません。
設定を大事にしない出版社は、ファンをバカにでもしているのでしょうか?
二巻以降はできれば改善を望みます。
話は尻上がりに面白くなるのは確実なので、この最初の主人公の決意や覚悟の昇華する先の展開を楽しみに、たくさんの方に二巻以降も読んでもらいたいですね。
この先に出てくる宿命の敵たちとの戦闘描写のクオリティーは、昨今の小説の中でもトップレベルだと思っています。
ただ、だからこそ、その敵たちが出てくるまでは、最初は、良く言えば無難、悪く言えば普通の展開がありました。
その序盤の部分を乗り越えて、盛り上りが始まる部分まで、刊行が続いて欲しいと切に願います。
ただ。
イラスト、特にヒロインの衣装はいただけません。
web版をまったく読まずにデザインしたとしか思えない。半吸血鬼ヒロインは、清楚な衣装にデカイ斧だから映えるのです。
断じて露出過多ではありません。
設定を大事にしない出版社は、ファンをバカにでもしているのでしょうか?
二巻以降はできれば改善を望みます。
話は尻上がりに面白くなるのは確実なので、この最初の主人公の決意や覚悟の昇華する先の展開を楽しみに、たくさんの方に二巻以降も読んでもらいたいですね。
2019年1月16日に日本でレビュー済み
このあと戦闘描写ばかりになり、読むのが苦痛になります。
雑魚敵や戦闘訓練まで戦闘描写を丁寧に書くのはいいのですが、盛り上がるはずのストーリーの区切りとなる敵との戦いとの違いが長さ以外あまり見られず残念な事になっています。
ストーリー的に重要なものを除き戦闘描写を削るべきだと個人的に思います。
雑魚敵や戦闘訓練まで戦闘描写を丁寧に書くのはいいのですが、盛り上がるはずのストーリーの区切りとなる敵との戦いとの違いが長さ以外あまり見られず残念な事になっています。
ストーリー的に重要なものを除き戦闘描写を削るべきだと個人的に思います。