俳句作りを始める中で、ある人がこの本を勧めていたので手に取ったが、読む時期と
歳時記のそれとを合わせていたため、読了するのに一年かかった。研究者的な精密さ
で書かれているため読み飛ばした部分も多いが、引用句と相俟って楽しみながら読み
通すことができた。
氏自身が語るように、「和歌の題・連歌の題・俳諧の題・俳句の季語」とある中で、
500に絞るのは大変だったろうが、俳句初心者にとっては季語のアウトラインが掴め、
ありがたい。
近代俳句が季題の数をいたずらに増やす傾向であるのに対し、「季題というからには、
何等かの美意識による選択がなされた、選ばれた題目であることを要する」と語るも、
「芭蕉が新しい季の詞の一つも見出だすのは後世へのよき冥加と言ったのは、新しい
題目で人の口に上るほどの名句を一句でも作り出すということ」と述べるなど、柔軟
性がある。
俳句を詠み、読むことで季語を味わえるようになりたい。
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