今巻で初めて、日本の諜報活動の立役者である「スパイらしくないスパイ」明石が登場。日露戦争の影の功労者らしいが、司馬遼太郎の描き方は結構辛辣で、過度に持ち上げることは避けているように読めた。
実際の戦闘に関わる人間も、日露とも無能ぞろいかと思われるくらい、失策で戦局が左右されたと言う描き方。有名な乃木将軍も人間的には素晴らしいものの、戦闘下手と言う描写は徹底している。「エラーした方が負ける」と言うのは戦争での一面の真実を表すものと思うが、司馬遼太郎にあえて「英雄」を描かず、戦争を決して美化しないと言う意思があったのではなかろうか。現代に直結する時代だけに、考えさせられるものがあった。
- フォーマット: Kindle版
- ファイルサイズ: 1165 KB
- 推定ページ数: 323 ページ
- 出版社: 文藝春秋 (1999/2/10)
- 販売: 株式会社 文藝春秋
- 言語: 日本語
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