確かに長編ではあるが、第一巻から引き込まれた。
文章が簡潔で、登場人物がたくさん出るが、明確に判別でき、
文章に無駄がなく、読みやすい。
しかも、司馬遼太郎の癖かもしれないが、斜に構えた上から目線の
人物評価があまりなく、その人物の長所短所を突き放して冷厳に見ていて、あまり感情的にならずに批判的見方で、論評している。
この作品の途中で、Amazonプライムで、東映の203高地という作品を見た。ほぼ、この小説と同じ展開だったが、文章だけでは理解しづらいことを、映像によってより鮮明に理解できた。
しかも、三船敏朗の明治天皇や、仲代達矢の乃木希典や、丹波哲郎、
森繁久彌など、当時の日本映画のオールスター総出演で、こちらも良かった。
この戦争の勝利は、日本人の国際的な評価を高めたが、鎌倉時代からある、神国日本の呪術的宗教心の高揚や、不敗神話や、より軍隊が力をもつことにより、軍国主義が国中に広まり、それが太平洋戦争にいたる契機になることは、戦勝国ほど、戦争による悪影響が多いという作者の指摘は、当たっている。
これは、名作だ。
- フォーマット: Kindle版
- ファイルサイズ: 2033 KB
- 推定ページ数: 333 ページ
- 出版社: 文藝春秋 (1999/2/10)
- 販売: 株式会社 文藝春秋
- 言語: 日本語
- ASIN: B018LXS1VC
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能):
有効
- Word Wise: 有効にされていません
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