「月と手のひら」からさかのぼって聞きました。「冬の朝」「千川通りは夕風だった」など、ギターリフの導入でぐいぐい進むアップテンポな曲が好きです。小高さんのVo.にまだ少し迷いのようなものがあって、シャウトしたり巻き舌になったりしている部分があり、初期ならではの発見でうれしいです。演奏も、「人と違うことやってやる」とか「うまいってとこみせてやる」みたいな気負いを感じ、それはそれでみずみずしいなあ、と思います。
びっくりしたのは「前身/僕/戦場へ」で、メジャーコードでこんな前向きな曲も歌えるんだ、と意外でした(失礼かな)。でも、挫折感とか失意から這い上がった末の前向きさだから、圧倒的に信頼できます。