推理はするが、サスペンスはなく。
事件は起きるが、一滴の…ではなく一滴しか血は流れず。
犯人は居るが、悪人はいない。
デンマーク仕立ての超高級な設えに集まる、極ふつうの人々が織りなす、大人のためのアンデルセン。
物語の筋を追うというよりも、傍らにミルクティを置きながらゆったりと流れる物語の時間を楽しみたい方にお薦めです。
安楽椅子探偵というスタイルは、説明過多になりやすく、作家の力量が足りないと、途中で飽きてしまうのですが、この本にはそんな心配はいりません。
連作物ですが作品全体としてのまとまりも非常によいと思います。
次作にも期待します。、
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