今年(平成24年)の自民党総裁選に立候補の意向を示している石破茂氏が緊急出版したと聞いて早速読破した。
総裁選に向けての政策論かと思ったが,違った。
第1章で,小選挙区制導入により実現するはずだった政治改革が,結局は進まず,政治が変わらなかったことを説き,
第2章で,石破氏お得意の安全保障論について触れ,
第3章で,自民党が下野した理由冷静かつ客観的に分析し,反省すべき点を反省した上で,野党の立場で懸命に国民にメッセージを発信し続けたことを解説し,
最後に,耳障りのいい嘘は捨てて,国民にとって嫌なことでも真実を述べて政治を進めていこうと決意を述べている。
政治家は言葉で商売をする者であるが,大衆に受ければいいのではなく,あらゆる政策について,論理的に考えなければならないとする石破氏の意見は傾聴に値する。もはや大衆迎合主義で政治を行う時代は終わらなければならないのだ。
これは,政策各論の枠を超えた,地に足の着いた,政治哲学の本である。
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国難: 政治に幻想はいらない 単行本 – 2012/8/31
石破 茂
(著)
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/8/31
- 寸法13.7 x 2.2 x 19.7 cm
- ISBN-10410473702X
- ISBN-13978-4104737024
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/8/31)
- 発売日 : 2012/8/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 219ページ
- ISBN-10 : 410473702X
- ISBN-13 : 978-4104737024
- 寸法 : 13.7 x 2.2 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 46,417位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,616位文学・評論 (本)
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2012年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自民党の新しい幹事長の石破茂氏の著書『国難 政治に幻想はいらない』を読んだ。この本のタイトルの中の「幻想」は民主党政権がマニフェストで振り撒いてきたバラマキ政策のことを指すと思われるが、政治とはどうあるべきと論理家の石破氏は考えているのだろうか。
「突き詰めた議論をすることなく問題を先送りしてきた政治。全体の利益よりも個の利益を優先させ、最後は空気に任せて「やむを得ない」との選択をしてきた政治。その結果が、今日の状況を招いてしまいました」
これが日本の政治の実態なのだ。では、なぜそうなったのか。
「「どうせ国民に難しいことはわからないのだ」、「こんなことを言ったら票が減る」といって真実を語る真摯さも勇気も持たない。誰も聞いていなくても街頭に立ち、必死に訴え、一人一人を説得するという国民に向き合う真心を持たない。それで国民を信じていると言えるのか。実は国民を信じていない政治家が、どうして国民に信頼されるのか」
政治家にとって選挙に勝たないと何も始まらない。そう考えると、国民に媚を売りたいのは致し方ないが、石破氏はそれではダメだと言っている。
「このままゆけば、間違いなく国は滅びる。我々のように、満喫とは言わないまでも国の繁栄を味わった世代はまだよいが、今の子供たちはあまりに可哀想というものだ」
石破氏は国滅び教の教祖と揶揄されてきたと自嘲気味に語るが、それはいよいよ現実味を帯びてきている。
自民党はなぜ3年前に政権を失ったのかについて、石破氏は自民党の驕りを挙げているが、良識ある国民からすれば、政権を維持するための陳情方式が国を傾けていったのではないのか。そこのところを石破氏ははっきりと書いていないのは残念だ。
農家の票が欲しいあまり農協団体の陳情に沿って農業補助金をばら撒き、地方の土建業の支持を期待するために無駄な公共事業を進め、高齢者の票が欲しいがために医療や年金で高齢者優遇策を実施し、その他業界団体の陳情に沿って政治が進められてきた。その結果、財政は破綻寸前である。
自民党は少子高齢化で重大な問題になると分かっていながらも、社会保障制度の改革を先送りしてきたのだ。自民党のバラマキ政策は民主党にも引き継がれた。政権を維持するにはそれがもっとも安易で確実な方法であるからだ。
政治家も政党も痛みを伴う政策を国民に訴える必要があるが、この二大政党は避けてきた。みんなの党や日本維新の会の第3極が支持を得ているのはそのような背景がある。思い切った支出削減と経済成長戦略、そして地方のことは地方にやってもらう地域分権と道州制へと世論の一部が動こうとしている。が、国民も政府による保護という甘い幻想を捨てきれないでいる。
自民党の新しい綱領には次のような方向性が書かれている。
「憲法を改正して、現在と将来の国民に最大の国益を保障できるようにすること。自分の国だけよければいい、という発想を捨てて、集団的自衛権の行使も可能としながら、アジア太平洋地域のみならず世界平和のために、国際社会に対する責務を履行すること。公平なルールの下での自由貿易を推進すること。将来の国民に禍根を残さないために、財政再建のための努力をたゆまず続けること。自助自立のための環境づくりを進めるとともに、家庭や地域に代表される共助の絆を新たに結びなおし、効果的に公助の仕組みを作ること」
これらの理念は保守政治のものであるが、日本維新の会の維新八策の方向とほとんど同じである。維新の会は日本尾政治システムは金属疲労を起こしているためグレートリセットしないとダメだと言っているのに対して、自民党は地方組織を守る必要から穏やかな改革を唱えているのが異なる。
問題の本質は、国民に負担と痛みを説得でるかであろう。票が逃げるのを恐れるかどうか、政治家の胆力が問われている。
「突き詰めた議論をすることなく問題を先送りしてきた政治。全体の利益よりも個の利益を優先させ、最後は空気に任せて「やむを得ない」との選択をしてきた政治。その結果が、今日の状況を招いてしまいました」
これが日本の政治の実態なのだ。では、なぜそうなったのか。
「「どうせ国民に難しいことはわからないのだ」、「こんなことを言ったら票が減る」といって真実を語る真摯さも勇気も持たない。誰も聞いていなくても街頭に立ち、必死に訴え、一人一人を説得するという国民に向き合う真心を持たない。それで国民を信じていると言えるのか。実は国民を信じていない政治家が、どうして国民に信頼されるのか」
政治家にとって選挙に勝たないと何も始まらない。そう考えると、国民に媚を売りたいのは致し方ないが、石破氏はそれではダメだと言っている。
「このままゆけば、間違いなく国は滅びる。我々のように、満喫とは言わないまでも国の繁栄を味わった世代はまだよいが、今の子供たちはあまりに可哀想というものだ」
石破氏は国滅び教の教祖と揶揄されてきたと自嘲気味に語るが、それはいよいよ現実味を帯びてきている。
自民党はなぜ3年前に政権を失ったのかについて、石破氏は自民党の驕りを挙げているが、良識ある国民からすれば、政権を維持するための陳情方式が国を傾けていったのではないのか。そこのところを石破氏ははっきりと書いていないのは残念だ。
農家の票が欲しいあまり農協団体の陳情に沿って農業補助金をばら撒き、地方の土建業の支持を期待するために無駄な公共事業を進め、高齢者の票が欲しいがために医療や年金で高齢者優遇策を実施し、その他業界団体の陳情に沿って政治が進められてきた。その結果、財政は破綻寸前である。
自民党は少子高齢化で重大な問題になると分かっていながらも、社会保障制度の改革を先送りしてきたのだ。自民党のバラマキ政策は民主党にも引き継がれた。政権を維持するにはそれがもっとも安易で確実な方法であるからだ。
政治家も政党も痛みを伴う政策を国民に訴える必要があるが、この二大政党は避けてきた。みんなの党や日本維新の会の第3極が支持を得ているのはそのような背景がある。思い切った支出削減と経済成長戦略、そして地方のことは地方にやってもらう地域分権と道州制へと世論の一部が動こうとしている。が、国民も政府による保護という甘い幻想を捨てきれないでいる。
自民党の新しい綱領には次のような方向性が書かれている。
「憲法を改正して、現在と将来の国民に最大の国益を保障できるようにすること。自分の国だけよければいい、という発想を捨てて、集団的自衛権の行使も可能としながら、アジア太平洋地域のみならず世界平和のために、国際社会に対する責務を履行すること。公平なルールの下での自由貿易を推進すること。将来の国民に禍根を残さないために、財政再建のための努力をたゆまず続けること。自助自立のための環境づくりを進めるとともに、家庭や地域に代表される共助の絆を新たに結びなおし、効果的に公助の仕組みを作ること」
これらの理念は保守政治のものであるが、日本維新の会の維新八策の方向とほとんど同じである。維新の会は日本尾政治システムは金属疲労を起こしているためグレートリセットしないとダメだと言っているのに対して、自民党は地方組織を守る必要から穏やかな改革を唱えているのが異なる。
問題の本質は、国民に負担と痛みを説得でるかであろう。票が逃げるのを恐れるかどうか、政治家の胆力が問われている。
2013年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著書自身が太い軸のある人間を目指して、なお論理を鍛えています。ブレのない論理性とわかりやすい文体です。
2013年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国防といえば石破さんのイメージが強いですが、本書はそんな氏の政治スタンスについて総論で語っておられます。『国民が見たくない、聞きたくない悪いこと・予言を伝えるのが政治家の務め』というのは非常に納得感がありました。聞こえの良いことばかりを並べて政権をとった民主党、かつての自民党の末路がどうなったのかは明らかです。
あらゆる政治的な決断・選択は国民もしっかりとメリットデメリットを把握しなければならないと思います。
一点だけ不足している点は、その判断を政治家が分かりやすく説明することも必要ですが、国民自身がどこで・どのようにメリットデメリットを考えるのかという点に言及されていません。恣意的報道大好きなメディアの扱い方や、若者の政治無関心に触れられていましたが、では国民はどこで情報を得るべきなのか?例えばそのために公選法を改正し、ネットを自由に解禁するなどのお考えで本書が結ばれていれば腹落ちして読み終えることができたかと思います。
あらゆる政治的な決断・選択は国民もしっかりとメリットデメリットを把握しなければならないと思います。
一点だけ不足している点は、その判断を政治家が分かりやすく説明することも必要ですが、国民自身がどこで・どのようにメリットデメリットを考えるのかという点に言及されていません。恣意的報道大好きなメディアの扱い方や、若者の政治無関心に触れられていましたが、では国民はどこで情報を得るべきなのか?例えばそのために公選法を改正し、ネットを自由に解禁するなどのお考えで本書が結ばれていれば腹落ちして読み終えることができたかと思います。
2012年11月4日に日本でレビュー済み
最初から楽観視した未来をえがかないというような石破さんの考えで最初の小選挙区制の否定から面白かった 小選挙区制ができれば民意がきちんとくみ取れると考えていただけで 小沢さんが事務局長時代から付き合いがあったらしいが
その時代小沢さんから完全に無視されてたらしい 10年たって圧倒的な勝利が地元でできるようになってからようやく口をきいてもらえるという話が驚きました
そんな小沢さんですが民主党が政権担当能力がないのはこの3年嫌というほど痛感した気がします
小選挙区制で民意がより反映されるようになっても民主党のように烏合の衆だと意見がまとまらないです
この状態のせいで国会を開かない 国債が作られない 地方に交付金が配られない 銀行から地方が金を借りる これを税金で補てんという悪循環が出来上がってしまう問題点が生まれています
石破さんはまずは政策ありきで政党を組むべきだという論を展開しています
前原さんと意見が似ているという話も初耳でした しかも前原さんとならくんでもいいとまで…
テレビ番組でも政治に全く関係ないような番組に露出してるのも自民の少しでも知名度が上がるために何でもするという姿勢からでてきたというのも驚きました
テレビなどでは石破さん自民党は一刻も早く政権交代をして今の悲惨な状態を改善できると
次の選挙は民主党よりも自民党のほうが有利だと思うけど気を緩めないでほしい
その時代小沢さんから完全に無視されてたらしい 10年たって圧倒的な勝利が地元でできるようになってからようやく口をきいてもらえるという話が驚きました
そんな小沢さんですが民主党が政権担当能力がないのはこの3年嫌というほど痛感した気がします
小選挙区制で民意がより反映されるようになっても民主党のように烏合の衆だと意見がまとまらないです
この状態のせいで国会を開かない 国債が作られない 地方に交付金が配られない 銀行から地方が金を借りる これを税金で補てんという悪循環が出来上がってしまう問題点が生まれています
石破さんはまずは政策ありきで政党を組むべきだという論を展開しています
前原さんと意見が似ているという話も初耳でした しかも前原さんとならくんでもいいとまで…
テレビ番組でも政治に全く関係ないような番組に露出してるのも自民の少しでも知名度が上がるために何でもするという姿勢からでてきたというのも驚きました
テレビなどでは石破さん自民党は一刻も早く政権交代をして今の悲惨な状態を改善できると
次の選挙は民主党よりも自民党のほうが有利だと思うけど気を緩めないでほしい
2013年1月12日に日本でレビュー済み
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以前から石破さんの独特の雰囲気と説明の上手さが好きでしたが、これを読んで石破さんのことをさらに理解出来ました。
2012年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小選挙区改革導入の賛同者である筆者が制度の問題点を真摯に反省し、小泉改革などで破壊された自民党を原点から立ち直そうと決意を表明した著作である。民主党を選択して裏切られ、かといって再び自民党支持に戻るのに抵抗を感じる選挙民には、耳に快い事ばかり言って国民を騙した民主党と決別してプロに任せる最後の機会だと問いかけている。筆者の愚鈍なまでの真面目さがまだ国難に対してどうしたらよいか態度を決めかねている人たちに問いかけている意味は大きい。
自民党総裁選挙では敗れたが、この人が政権中枢いるのなら自民党に任せてみたいものである。以前体を壊した元総理には頼もしい選挙の顔になるであろう。
自民党総裁選挙では敗れたが、この人が政権中枢いるのなら自民党に任せてみたいものである。以前体を壊した元総理には頼もしい選挙の顔になるであろう。
2015年10月10日に日本でレビュー済み
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独りよがりの説明、議論ずきなのはわかるがもっと憲法を良く読んで、党の理念と整合性をハッキリとさせるべき






