古典を読むつもりで読み始めた。正直、飛ばし読みもしてしまったことを白状します。
まず、当時の社会経済が何気に詳細に書かれていて、結構面白い。
次に、分業の話や、分業が市場規模に制約される、というのは、そのまま現代経済でもとても大事。経済統合の利益はまさにこれだから。また、最初のほうの、労働市場のところでは、賃金格差の原因がいろいろ説明されてて面白い。あと、分かりにくいけど、さらっと、人的資本投資、教育、訓練投資の考えに通じる考えが、すでに出ている。
3巻では、学校や大学のことが出てくる。当時のイギリスの貴族が通う大学が、教師も学生もみんなやる気なくて、一人孤独に、おそらくは虐められながら、勉強していたことが書かれているのは、とても面白い。ギリシャ時代の教育のほうがよかった、と分析し、大学教育に市場のインセンティブを導入しないといけないと書かれている。
最近、新しい学問のように宣伝されている「教育の経済学」の創始者は、実は約250年前のアダム・スミスである。このことは、教育を経済学や科学的に論じる方は、是非きちんとスミスを引用し、書いてほしい。
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