現役の医者であり、作家の久坂部羊さんの本は、何冊か読んでとても面白いというか変わった視点の作品が多く、グロテスクな表現が多いため、敬遠される方も多いと思われる。(無痛・破裂・廃用身などオススメ)
この嗤う名医は短編集で、それぞれ名医と呼ばれる先生が主人公で、もう一般人からするととんでもない話が繰り広げられる。
脳梗塞で半身麻痺して自分の息子の嫁から殺されかけていると思い込んでいるが実際は自分が痴呆症にかかっている名医とか(笑)、胸がないのでシリコン入れたら中でとんでもないことが起こり、今度はそれを取り出す手術をした名医が手術に失敗して、それをもみ消そうとして女にバレて、ヤクザに全てを奪われた名医とか(笑)、自分のちょっとしたケアレスミスで患者の重大な症状を見逃してしまい、結局亡くなった後に遺族から訴えられるのが怖いのだが、良心の呵責で自ら告白しようとして、看護婦さんの送別会で不倫してしまい、その女性から私はエイズだと告白された名医とか(笑)…。
医療現場の実際に起こっていることを鋭くえぐった、快書である!!
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