”営業マンは心理学者”というタイトルからは、少し堅苦しい感じがするかもしれないが、営業の各ステージ毎の対応を具体的に説明されており、非常に分かりやすく、かつ今までの本には無い新鮮さを感じた。
初回訪問の約束の取り付け方から始まり、契約のクロージング、またその後のフォローを含めて、各商談ステージ毎に顧客の心理をどう理解し、どのような対策を取るのが効果的かを、整理された章立てでまとめられている。表面的には出てこないが、裏には心理カウンセリングなどで重要視されている傾聴やペーシング（相手の話すスピードへの同調）などの考え方と共通する部分も随所にあり、あながちタイトルの”心理学者”という表現も誇張ではないかもしれない。
営業の各局面ですぐに使えそうなテクニックも多く、常に手元に置いておきたい本になりそうだ。また、営業マンに限らずビジネスマンであれば必ず遭遇するであろうビジネス交渉における、相手の置かれている状況をその場面その場面で理解し対処することの重要性を改めて気づかされた。
このような内容の本がこんな価格で買えるというのはコストパフォーマンス抜群だ。
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