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善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

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登録情報

  • 出演: ウルリッヒ・ミューエ, セバスチャン・コッホ, マルティナ・ゲデック, ウルリッヒ・トゥクール, トーマス・ティーメ
  • 監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
  • 形式: Color, Dolby, DTS Stereo, Widescreen
  • 言語: ドイツ語, 日本語
  • 字幕: 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 2.35:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: アルバトロス
  • 発売日 2007/08/03
  • 時間: 138 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5 75件のカスタマーレビュー
  • ASIN: B000PWQS3G
  • JAN: 4532318008479
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商品の説明

Amazonレビュー

   アカデミー賞外国語映画賞を受賞、この第一級のサスペンスはベルトリッチの『暗殺の森』やコッポラの『カンバセーション・盗聴』のように、カー・チェイスよりも人間ドラマ志向だ。舞台は東ベルリン、時は1984年。すべては単純な調査の任務から始まる。ゲルド・ヴィースラー大尉(抑えていながら深く感情を込めた演技のウルリッヒ・ミューエ)は国家保安省シュタージの一員。この手の仕事のスペシャリストだ。有名な劇作家ゲオルク・ドライマン(セバスチャン・コッホ、『ブラック・ブック』)とその恋人で女優のクリスタ=マリア・ジーラント(マルティナ・ゲデック、『マーサの幸せレシピ』)を監視することになる。ドライマンはブラックリスト入りしている演出家アルベルト・イェルスカ(フォルカー・クライネル)のような反体制派と関わりがあることで知られているが、記録には傷がない。だが、この実直に見える市民を監視する隠れた動機がヘムプフ大臣(トーマス・ティーメ)にあることがわかり、すべては一変する。すなわち、この監視には個人的な理由があったのだ。こうしてヴィースラーの共感の対象は政府から国民へ――少なくともこの一個人へと移行していく。危険は承知の上で、ヴィースラーは特権的な立場を利用しドライマンの人生を変化させる。ここでヴィースラーがおこなう神のような行動は些細で誰にも知られないものかもしれないが、すべてに大きな影響を与えるかもしれない。ヴィースラー自身に対しても。監督・脚本のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクは単純な設定から始めて、複雑な状況と感情的な関わりへと発展させ、見事な長篇第1作を展開させる。3つのエピローグはどう考えても多すぎるが、『善き人のためのソナタ』は全編にわたって気品があり、混乱のない映画だ。ヒューマンドラマの傑作。(Kathleen C. Fennessy, Amazon.com)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

2007年アカデミー賞外国語映画賞を受賞したドラマ。84年、東ドイツの国家保安局のヴィースラー大尉は、劇作家・ドライマンとその恋人で舞台女優のクリスタが反体制的であるという証拠を掴むため監視を始めるが、次第に彼らの世界に魅入られ…。

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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

旧東独の国家保安省(秘密警察・シュタージ)に関するストーリーです。秘密警察の大尉として監視をする側のヴィースラー大尉と人気劇作家として当局から監視を受けるドライマン。2人の人生は,同じ建物にいながら決して交わることのないものでしたが,あることをきっかけとして…

不条理な論理で動くシュタージや,愚かしいと思いながらも翻弄される人間の弱さなどよく描かれていると思います。

特に後半の30分にとても心を動かされました。この映画の原画のタイトルは「他人の生活(人生)」,日本語のタイトルは「善き人のためのソナタ」と,異なるタイトルになっているのですが,いずれもこの映画の内容をとてもよく現わしているのだということが,最後までみてよくわかりました。特に最後の場面でのヴィースラーの台詞の含みがとてもよかったです。

追記:ヴィースラー役のミューエさんは最近お亡くなりになったと聞きました。お悔やみ申し上げます。
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こうして言いたいことすら言えない時代や世界があるということを知るという点でも重要で観る価値がある映画だけれど、劇作家の私生活を盗聴し監視するという主人公が、劇作家と同居している女優に対してはストーカー的な屈折感強い愛情にかられながら、劇作家の思想やピアノの調べに感化されてゆき、およそ勇気だけでは成し遂げることが出来ない良心の証明を果たしてしまうという生き方に驚かされます。

感情を抑え、結果、孤独に生きていく「国家の裏切り者に転じた命の恩人的存在」があったことを知った後の劇作家の変化、そしてそれに対しての答えの出し方に思わず声を上げてしまうエンディングにも作り手の熱さが伝わってきます。

勇気や挫折、絶望と希望が、普通ではない状況の中で複雑に交差し揺れ動き、実際あったであろうこんな生き方と真実をしっかりとした映像作品として仕上げてあります。
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(※結末を知りたくない方は避けて下さい)
 この物語の悲しさの根底にあるものは、「拠り所を失くした人間の脆さ」なのだと思います。
 仕事を奪われた演出家しかり、自分の弱さに勝てなかった女優しかり、そして、権力欲などとは無縁の所で社会主義が目指す理想の実現のために生きてきたはずだった主人公。今まで絶対と思って尽くしてきた国家に信念のために背いたとき、今度はそれが彼の前途を奪ってしまいます。
 彼は英雄的行為をしながら、誰に知られることも、まして讃えられることもなく、出世の道を閉ざされ閑職へ追いやられてしまう・・・人間らしさに目覚めた彼がそのために抹殺されてしまったことが、やりきれない悲しさをもたらすのでしょう。

 でもだからこそ、最後に真実を知った作家が彼に報いるために刻んだたった三行の献辞が彼に再び命を与えるあの場面が、観る者の胸を熱くします。
 一人の人間は、所詮ちっぽけで無力な存在なのかもしれません。それでも、そんな人間が見せる気高さ、美しさを、暗い社会を通して見事に描き出した作品です。
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(※結末に触れています)
緩やかで淡々とした流れのようにも感じたひと時が、クライマックスに向かって、鮮やかな感動に変わる。
心の中に溜まっていた塵や芥が一掃されたようだ。

シュタージ(秘密警察)の大尉が信念を持って生きてきた現実。
その世界が異種の思想を持つ人間たちの日常を監視する事によって、本来の人間らしい感性が劇的に変化して行く。

そして、約束された出世をも振り捨て、命掛けで相手を守り、彼の人生は灰になって終焉を迎えたかに見えた。
ところが、彼が守った大切なものに拠って、最高の贈り物を返される。
最後のヴィースラー大尉の言葉が、誇り高く嬉しいその驚きを如実に表していた。

奇しくも、私がこの映画をDVDで見たのは、11月9日。
今から18年前のこの日に、ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツ統一の日となったのだ。

今夏急死された、俳優ウルリッヒ・ミューエに感謝と尊敬の意を捧げます。
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ドイツを二分していた壁が壊される数年前の東ベルリン。
社会主義を保持しようと、国家が厳しく思想統制をしている中
国家保安省のエージェントが、ある劇作家を監視対象にするが
彼らの生活を覗き見るうちに、だんだんと影響を受けて
ミイラ取りがミイラになってしまう。

鉄壁の男だったエージェントが、次第に脆さを表わしてくる描写も
秀逸だったけど、一番印象に残ったのは恋人の女優。
愛する劇作家を助けたい気持ちもありながら、自己保身で
流されてしまうところが、すごく人間くさかった。

終盤で、自分の地位や立場を捨ててまで自分を守ってくれた
エージェントに、あえて声を掛けずに去って行った劇作家が
数年後、彼にしか出来ないやり方で感謝の意を伝える。
それに対してエージェントが言ったラストの台詞・・・
心に響く映画でした。

同時期の東ベルリンを舞台に、同じく壁の崩壊を題材にした
『グッバイ、レーニン!』はあんなに温かく微笑ましく描かれているのに
対照的です。
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