本書では、認知科学の視点から、人間の心と脳が目標に向かって全力で働く様を描き出している。
目標、生きる目的を意識するしないに関わらず、雑多な事物の中から対象物を見つけ出し、記憶し、目標に向かっていく様。
著されたのが1985年ということもあろうが、その能力はコンピューターも及ばないということ。
私は、何のためになぜ生きているのか、がわからなくなりがちな拙い人間だが、
波間を漂うようにただ生きているだけのような時も、そう言えば必ず様々に選択しつつ生きている。
本書によれば、拙いながらもそれは私なりの目標に向かって生きていることになる。
そこで、目標の設定方法は?というのが私にとって一番の関心事になったが、
目標の設定方法、より良い目標、というのは本書のどこにも書かれていない。
ただ問題設定は自由にできる、ということだけ書かれている。
私はどこへ行こうとしているのだろう。
本書は問題解決のhow toものではない。
とにかく久しぶりに心を揺さぶる読書体験になった。
追記
目標は、あれやこれやと無意識のうちに力を駆使しているうちに、気がつくとそこにある
こともある、ということも書かれている。
画学生の実験では、短期的に意識的に絵を描いた学生よりも、自由に、何ができるだろうという心持ちで
絵を描いた学生の方が、数年後、成功していたという。
つまり、力を抜いて、興味あることに淡々と取り組む、または力まずにも淡々と取り組めるような事を
やり続けることの中に有意義な長期的目標が見出せることもあるということ。
私は子育て中の身だが、子ども達が自由に能力を発揮して生きて欲しいと願う。
子どもの自由な活動を勝手に評価することなく、妨害しないように気をつけようと感じた。
また私自身は、このような本を読み、人間理解に少しでも近づくことを楽しいと感じる。
日々の生活に忙殺されがちだが、楽しいと感じられることに出来る限り時間を割きたいと思う。
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問題解決の心理学―人間の時代への発想 (中公新書 757) 新書 – 1985/3/23
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- ISBN-104121007573
- ISBN-13978-4121007575
- 出版社中央公論新社
- 発売日1985/3/23
- 言語日本語
- 本の長さ258ページ
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1985/3/23)
- 発売日 : 1985/3/23
- 言語 : 日本語
- 新書 : 258ページ
- ISBN-10 : 4121007573
- ISBN-13 : 978-4121007575
- Amazon 売れ筋ランキング: - 53,660位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
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2019年1月13日に日本でレビュー済み
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9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
認知心理学の知識がない人のために、
専門用語が極力排除されている文章で書かれているため
文章を読むだけならスラスラと読めると思います。
しかし、文章は読めても、本の内容を理解するのは難しいと思います。
「問題解決」に興味があり手をとってみても、
結局、この一冊だけでは、著者の主張(というか、認知心理学について)が分からないと思います。
認知心理学が発展した背景や、人工知能との関連性、単純に認知心理学の知識の有無がなければ
恐らくこの一冊だけでは「結局、何だったんだろう」という消化不良となり得るでしょう。
ただし、問題解決についてさらなる深い知識を求め、より多くの関連書籍や
類書などを読み漁るのであれば、この本の内容が後々、ボディーブローのようにジワジワと効いてきます。
専門用語が極力排除されている文章で書かれているため
文章を読むだけならスラスラと読めると思います。
しかし、文章は読めても、本の内容を理解するのは難しいと思います。
「問題解決」に興味があり手をとってみても、
結局、この一冊だけでは、著者の主張(というか、認知心理学について)が分からないと思います。
認知心理学が発展した背景や、人工知能との関連性、単純に認知心理学の知識の有無がなければ
恐らくこの一冊だけでは「結局、何だったんだろう」という消化不良となり得るでしょう。
ただし、問題解決についてさらなる深い知識を求め、より多くの関連書籍や
類書などを読み漁るのであれば、この本の内容が後々、ボディーブローのようにジワジワと効いてきます。
2010年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人の心の働きや行動を扱う分野だけに、考えさせられるとは多い。本書では、分かりやすさに力点を置いて問題解決という目標に向かう私達の持って生まれた能力や苦闘の姿を映す。どういう説明に妥当性があり、得心できるかを読者に追っている、とも言えよう。その分かりやすさのために、三つの小説を要所要所で引用している。それは、新田次郎『強力伝』朋文堂(昭和30年)、石川達三『蒼氓』改造社(昭和10年)それと壺井栄『二十四の瞳』光文社(昭和29年)の三冊である。古い小説ではあるが、いずれも名作。引用文から受ける限りでは石川達三『蒼茫』は、著者によって問題解決のプロセスを「問題を表現」し、「解く」、「吟味する」がようやく分かったかと思いきや、「お夏」の描写でまた分からなくなる。喜びや希望という新しい目標に立ち向かおうとする読者に対しての、影なのだろうか。
ページ数や前後の関係はあるが、前半を端的に表現すれば著者の次の言葉にある(p.142,153)。
>状況を理解していなくては問題を適切に表現することはできないのに、問題を表現することによって始めて状況が理解できる
後半は、ノイマン型コンピュータを超える情報システムも登場するが、問題解決者としての人間の特徴を次の6点に示す(pp.222-235)。
(1)生きて働く記憶
(2)原因―結果、および手段―目標の関係による物事の理解
(3)問題の適切な表現+表現形式の創造
(4)知識のダイナミクス
(5)自分を見る機能
(6)感情のコントロール機能
そしてこれらの機能を統合し一貫性を保つことができるのは次に示す能力があるからだと結論づけている(p.248)。現実的なそれであるのか非現実的であるかは、本を読んだり映画を見たりしてもなかなか身につかないものではあるが。
>自由に目標を作り出すことができる能力である
目次、章節項。索引、なし。参考文献、あり。ひも、なし。
ページ数や前後の関係はあるが、前半を端的に表現すれば著者の次の言葉にある(p.142,153)。
>状況を理解していなくては問題を適切に表現することはできないのに、問題を表現することによって始めて状況が理解できる
後半は、ノイマン型コンピュータを超える情報システムも登場するが、問題解決者としての人間の特徴を次の6点に示す(pp.222-235)。
(1)生きて働く記憶
(2)原因―結果、および手段―目標の関係による物事の理解
(3)問題の適切な表現+表現形式の創造
(4)知識のダイナミクス
(5)自分を見る機能
(6)感情のコントロール機能
そしてこれらの機能を統合し一貫性を保つことができるのは次に示す能力があるからだと結論づけている(p.248)。現実的なそれであるのか非現実的であるかは、本を読んだり映画を見たりしてもなかなか身につかないものではあるが。
>自由に目標を作り出すことができる能力である
目次、章節項。索引、なし。参考文献、あり。ひも、なし。
ベスト500レビュアー
生きている上で、よりよく生きようとすれば問題は常に生起する。その問題を解決するための能力を客観的に見ることが大切である。問題解決を科学にするという姿勢は、必要だ。認知心理学の手法で解いて行くのだ。
いろんな局面に陥ったときに、やはり問題をどのようにたてるかが大切になってくる。
必要なのは、問題を解決するにはどうすればいいのかということよりも、問題設定能力にあり、問題認識能力である。問題の把握によって、問題を解決していくためのプロセスが生まれてくる。
人間とは、「自分で様々な新しい目標を作り出し、それにむかって進むためのすばらしい心理的能力を発揮することができる存在」であると著者はいう。
①目的を果たす。「自分の知識や体力の限界と闘いながら、死を賭してまでただ一筋、目的を果たすために行動する人間」②「本当の目的がどこにあるのかも知らぬまま、人生の中に新たな目的を見つけだし、それに向かっていく人間」 ③心の安らぎを求めて。「どうにもならない過去の運命に抵抗するよりは、未知の未来に従う。」
問題はひとりでは解けないことが多い。
目標ー目的ー願望。行動ー行為ー行い。機能ーうごき。心に浮かぶーあたまに浮かぶ。
言葉を厳密に定義しながら、立ち向かって行く。問題を理解することとは、どうおかれている状況を正しくつかむか。問題をどう表現するのか。問題を解くために必要なことを考える。
想定され、予期される問題を、事前に対処して、その問題を乗り越えて行くことになる。
リスクの多い仕事には、それだけたくさんの問題がある。その問題を解く能力が自分の中にあることを確信して、リスクに立ち向かうしかない。
十分なデ-タが、現在手元に集まっているかどうかを考え、もし集まっていなかったら、まずは集めることからしか、始まらない。その情報を自分のものにするためにまとめる。状況認識ができないときに、問題は解決しない。その上で問題解決の仮説をいくつも作り、その中からより良いと思える仮説を実行することで、より問題が正確となる。問題解決のための適正な自分を作り上げる努力をする。そのうちに、覚悟ができてくるのだ。この本は、問題を科学的に見ることを教える。
ジタバタしたり、問題を避けても、解決されない問題はあるし、力を抜いてありたい未来を描くことしかない。
いろんな局面に陥ったときに、やはり問題をどのようにたてるかが大切になってくる。
必要なのは、問題を解決するにはどうすればいいのかということよりも、問題設定能力にあり、問題認識能力である。問題の把握によって、問題を解決していくためのプロセスが生まれてくる。
人間とは、「自分で様々な新しい目標を作り出し、それにむかって進むためのすばらしい心理的能力を発揮することができる存在」であると著者はいう。
①目的を果たす。「自分の知識や体力の限界と闘いながら、死を賭してまでただ一筋、目的を果たすために行動する人間」②「本当の目的がどこにあるのかも知らぬまま、人生の中に新たな目的を見つけだし、それに向かっていく人間」 ③心の安らぎを求めて。「どうにもならない過去の運命に抵抗するよりは、未知の未来に従う。」
問題はひとりでは解けないことが多い。
目標ー目的ー願望。行動ー行為ー行い。機能ーうごき。心に浮かぶーあたまに浮かぶ。
言葉を厳密に定義しながら、立ち向かって行く。問題を理解することとは、どうおかれている状況を正しくつかむか。問題をどう表現するのか。問題を解くために必要なことを考える。
想定され、予期される問題を、事前に対処して、その問題を乗り越えて行くことになる。
リスクの多い仕事には、それだけたくさんの問題がある。その問題を解く能力が自分の中にあることを確信して、リスクに立ち向かうしかない。
十分なデ-タが、現在手元に集まっているかどうかを考え、もし集まっていなかったら、まずは集めることからしか、始まらない。その情報を自分のものにするためにまとめる。状況認識ができないときに、問題は解決しない。その上で問題解決の仮説をいくつも作り、その中からより良いと思える仮説を実行することで、より問題が正確となる。問題解決のための適正な自分を作り上げる努力をする。そのうちに、覚悟ができてくるのだ。この本は、問題を科学的に見ることを教える。
ジタバタしたり、問題を避けても、解決されない問題はあるし、力を抜いてありたい未来を描くことしかない。











