紫乃宮伯爵、貴方にふさわしいレディになりたい――!

桜の化身とされる女王が治める和桜国。
いろははその日が女王の観桜会と知らず、桜の枝を切ろうと騒ぎを起こして捕らえられてしまう。
罪を償う代わりに「女王に謁見できるようなレディ」となるよう告げられたいろはは、宮廷魔術師である強面の男・紫乃宮圭人の邸で淑女教育を受けることに。
まずは読み書きからいろはのレディへの一歩が始ま……る!?

本の長さ

256ページ
言語

日本語
出版社

KADOKAWA
発売日

2019/1/15
ISBN-10

4047354473
ISBN-13

978-4047354470
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商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

桜の化身とされる女王が治める和桜国。“いろは”はその日が女王の観桜会と知らず、桜の枝を切ろうと騒ぎを起こして捕らえられてしまう。罪を償う代わりに「女王に謁見でるようなレディ」となるよう告げられたいろはは、宮廷魔術師である強面の男・紫乃宮圭人の邸で淑女教育を受けることに。まずは読み書きからいろはのレディへの一歩が始ま…る!?

登録情報

出版社 : KADOKAWA (2019/1/15)
発売日 : 2019/1/15
言語 : 日本語
文庫 : 256ページ
ISBN-10 : 4047354473
ISBN-13 : 978-4047354470

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ミケ

桜が巡り合わせた、暖かな成長の物語

2019年1月22日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

子どもだった少女が、一人の立派なレディになるまでの物語。

どこを切り取っても花や果物の優しい香りが漂ってくるようで、全編通して癒やされっぱなしでした！
冒頭を試し読みして、この雰囲気が好きだと思った方は是非買ってみてください！　ストーリーはもちろん、言葉選びのひとつひとつが柔らかく優しく暖かく、暖かいお茶がよく合います。作者さんのセンスを感じました。

ストーリーもとても良かったです。
主人公のいろはちゃん。最初のうちは無邪気で天真爛漫で、それはそれで可愛らしいのですが、成長していくにつれてどんどん大人っぽく、魅力的になっていきます。
いろはちゃんの教育係を任命された圭人さん。独身貴族で高名な伯爵で、一見真面目でお硬いのですが、「（いろはちゃんに）馬鹿と言われたことは一生忘れんから、よく覚えておくように」など、意外と親しみやすくて好感が持てます。
他にも魅力的なキャラクターが目白押しです！　樹乃花姫さまもいい……

これから読む人のためにこれ以上のネタバレは避けますが、気になった人はまず試し読みしてみて、柔らかく優しく暖かな雰囲気が自分に合うかどうか確かめてみてください。合う人にはとことん合います！　オススメです。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ミハナダ

演劇を見ているような心地よさ

2019年1月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

まず前提として、カクヨム連載時から追っかけている冬村先生のファンとして書いておきます。

当時を見てきた身としては素晴らしい完成度。
序盤からまるきり違うので目を白黒させて読ませてもらいました。

感覚としては大正ロマンを映画で見ているような、独特の旧き世界の香りがする作品です。
だからといって『カビ臭い』わけではなく、爽やかな風を感じる気持ちよさがあります。

またカクヨム版では胡乱だった魔法表現や、キャラクター描写もガッツリテコ入れされているので読み応えありますね。
あとがきで書かれているように、読み比べるとその変化がわかりますよ。
書籍版という形でここまでかわるか！　と驚愕する次第です。

特にヒーローたる圭人の変わりっぷりがすごいです。
Ｗｅｂ版では『ヘタレ』の称号を燦々と輝かせていた圭人がなんか紳士してる点は驚きです。
正直『誰テメェ……？』となりましたとも。書籍化ってすげえ。
キービジュアルからしてお前誰？　状態だったのに、ほんとに宮廷魔術師しているのはびっくりですね。
やはり主人公は決めるところはビシッと決めないとですね！

あと挿絵も非常に効果的に挿絵挿絵しているので、思わずトゥンクしてしまいましたとも。
ちなみに捕縛の魔法を使うシーンと、ラストシーンが私は好きです。

それだけに残念だったなーと思うのは幾つかあります。

まず保護者席である真希子の描写が増えているのは良かったのですが、逆に詩乃の描写が減ったところ。
並行して翔太が恋慕する明確なアクションがなかったなぁということ。

私はこういった機微に疎いということはありますが、もっとハッキリしても良かったなぁと思います。
ぶっちゃけ恋のライバルとしてはちょっと中途半端じゃないかなぁ、と。
終盤の疾走感と、世に出る貴公子が求婚するほどのレディになった事実は良いのです。
しかし手を伸ばすのが有象無象ではなく、夜空に輝く綺羅星であってほしかったなぁと思う次第。
それにライバルは濃く書いたほうがこう、ヒロインの心が揺れそうになってファアアン！！　ってなるじゃないですか。
いや１０万文字の縛りだと難しいっていうのはわかるんですがね？
私はファアアアアアン！！　ってなりたいのですよ。
たしかに純度があがって、よりよいラブストーリーになっています。
いるだけに惜しい。もっと、もっとだ！　もっとよこせ！！
人間は常に欲深いのです。

あと樹乃花姫。これな。ほんまこれ。
私の推しはね、女王陛下なんですよ。
はぁぁぁぁぁつらい。なぜ推しって報われないんですかねェ？
つらい。ひたすらつらい。メメント推し。
Ｗｅｂ版の時からつぶさに言っているけど推しがなぜ幸せにならないのか私はわからない。つらい。
アンパンマンならばいきんまんに肩入れしてしまう私です。なお一番好きなのはカビルンルン。
不幸が推しを呼ぶのか、推したものが不幸になるのかもう私にはわからない。
ただみんな幸せになれば良いだけじゃないですか。
でもそうはならないんですよねぇ、物語としても面白みが無いってわかってるんですよ。
いつだって貧乏くじを引く人は現れてしまう。
恋の鞘当てなんてその最もたるところでしょう。
でも推しが貧乏くじ引いたときの心境ってどうよ。

ひたすらつらい。つらすぎて星４。完全に逆恨みですね。

最後にですが……冬村先生の文章は香りが漂うふんわりした文体です。
ひだまりで日向ぼっこが好きな人はおすすめしますね。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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もみのき

読みやすく、恋愛小説に触れない方でもときめけるお話

2019年1月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

大正をベースに魔法を盛り込んだような世界観。
ストーリーの面では、貧しい少女が煌びやかな世界に触れ、戸惑いながらも成長していく姿がよく描かれています。
情景の描写が丁寧で、そういった作品は好みですのでゆっくりと想像しながら読ませていただきました。
紅茶など暖かい飲み物を片手にすれば、より世界に入り込めること請け合いです。

和洋が交じり合った独特な雰囲気ですが、この物語独自の用語が使われることは余りなく、また使われる場合も現実の言葉に即したものにしてあるため、すっと理解し読み進めることができました。
これは逆に、物1つ1つに独自の名称が付けられているような重厚なファンタジーを求める場合には合わないかもしれません。
少なくとも私には、全体的に読みやすさ、理解しやすさに配慮して描写されているのだと感じられました。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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DDD

素直に楽しめた

2019年1月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ビーズログらしいストレートな内容だがところどころに見える描写が映えていてなかなか読ませる。
新人らしいイキの良さみたいなのを感じた。勧められる。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ぽろり

合わなかった

2019年1月19日に日本でレビュー済み

イラストとあらすじに惹かれて購入しましたが、
ヒロイン、ヒーロー共に私の好みには合わず、話が進めば変わってくるだろうか？と期待して進んでみましたが変化がなく、読むのがただただ苦痛でした（申し訳ないけれど途中で読むのをやめました）
他のキャラクターもテンプレート的な人物像ばかりでお腹いっぱい。
架空世界が舞台なのに「アッサム」とか、実在の品名・地名を普通に使われているのも違和感。ファンタジーにするならそういうところも徹底して欲しいところです。
服装や食事の描写なども凝っているようですが、それってそこまで重要かなぁ？と思ってしまいました。力を入れている様子なので、たぶん作者さんがお好きなのでしょうが、私はそこまで必要と思わなかったので…
こういう小さい引っかかりが多かったのも読むのが苦痛だったひとつの原因だろうと思います。
今作は買って失敗したと本気で後悔しました。

いろいろ検索してみたところ、作者さんは小説投稿サイトのコンテストで受賞して、これがデビュー作となっているようですね。
今後のご活躍に期待したいと思います。

19人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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nt1

そして少女はレディに……

2019年5月13日に日本でレビュー済み

ビーズログ文庫作品は、はじめて拝見しました。

いろはが成長していくさまを、親視点でハラハラしながら読んでしまいました。
最初は圭人も同じ気持ちなのだろうな、と考えていたのですが、次第に彼の気持ちとこちらの気持ちが乖離し……
最後には彼に「頑張れ！」とエールを送りたい気持ちに（笑）。

「和桜国」の固有名詞は実在のものに似たそれを使いつつ、諸外国の固有名詞は現実世界通りに、
という近似世界モノにおけるある種のセオリーを守ってくれていたので、世界設定も飲み込みやすかったです。

適度にラノベ感覚な話運び、会話をはさみつつも、日常や文化の描写の細やかさにただならぬものを感じ、
作者様の力量に唸らされました。

それだけに、終盤はもう少し文字数を割いてほしかった、という気持ちもありますが……
とある人物の心情を考えれば、あまり「あの二人」のイチャイチャぶりを描くのも酷というもの。
さっぱりすっきりとしたハッピーエンドを堪能させていただきました。

作者様は、はじめての書籍作品とのことでしたが、今後も活動を追わせていただきます。

2019年5月25日に日本でレビュー済み

評価が高かったので読んでみました。
が、正直なところ私には合いませんでした。
あくまでも個人の感覚によるものですが、設定が色々と甘すぎる。
ヒロインがヒーローに預けられる流れ、それを命じた人の気持ちの矛盾(好きな相手に年頃の少女を預ける???)、わき役の少年達は勿論ヒーロー自身がヒロインに恋心を抱く理由や過程、ヒロインの成長具合が唐突などなど。
元々がWeb小説でデビュー作という事もあり、甘かったり大雑把だったりはある意味仕方ないのかもしれません。
偉そうな事を言いますが、1つの話を完結できる能力を持っているという事は素晴らしいと思いますので、キャラの掘り下げや話の進め方など今後に期待したいです。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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和桜国のレディ ~淑女は一日にしてならず~ (ビーズログ文庫) (日本語) 文庫 – 2019/1/15

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