中国赴任に伴って手に取った。
卓越した文章表現のみならず、
上質なルポ本というのは、
高度な交渉力や人間力があって完成されるのだと気づかされた。
なによりも驚いたのは、
著者の執筆時の年齢が30歳だったことだ。
和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人 (角川文庫) (日本語) 文庫 – 2016/4/23
安田 峰俊
(著)
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本の長さ363ページ
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言語日本語
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出版社KADOKAWA/角川書店
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発売日2016/4/23
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ISBN-104041041252
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ISBN-13978-4041041253
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「日本より中国の方が自由で暮らしやすいんですよ」一党独裁体制下の農村生活を、日本社会よりも選んだ2ちゃんねらー。「組を作ってくれと頼まれたんや」と嘯く中国警察公認の“日本人組長”。中国で喰い、中国を喰らう日本人を追った前代未聞のルポルタージュ!!「和僑」は今世紀に日本人の間で生まれた造語、海を渡る日本人を指す概念である。嫌われている国をわざわざ選んだ者達に映った、変わる中国と変わらぬ日本の姿。
著者について
●安田 峰俊:1982年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深セン大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情に通じる作家。著書に『和僑』農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(角川書店)、『知中論』(星海社新書)など。著者ツイッター @dongyingwenren
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
安田/峰俊
1982年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深〓(せん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情に通じる作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1982年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深〓(せん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情に通じる作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/角川書店 (2016/4/23)
- 発売日 : 2016/4/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 363ページ
- ISBN-10 : 4041041252
- ISBN-13 : 978-4041041253
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 160,843位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 3,085位角川文庫
- - 15,653位ノンフィクション (本)
- - 31,254位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2014年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国ウォッチャーとして活躍する安田峰俊氏による懇親のルポルタージュ。ハードカバーにも関わらず一気に読了した。中国本に関しては、中国の政治、軍事、経済などを切り取った書籍があふれている。ジャーナリストの福島香織氏なども、現地に足を運び、またはその情報から闇に包まれた中国政治を分析するタイプとして有名だ。
しかし筆者が本書で浮かび上がらせるのは、そうした王道の中国分析ではなく、つい埋もれてしまいがちな中国における日本人像というニッチな実態を、最終的に巨視的なスケールで語るそのセンスと分析力である。中国の日本人を取材した結果が、日本人論への視座に繋がっていく。本書は、中国本であり、日本人論を語る本でもある。足で稼いだ情報とセンス、傑出した作家だと思う。
しかし筆者が本書で浮かび上がらせるのは、そうした王道の中国分析ではなく、つい埋もれてしまいがちな中国における日本人像というニッチな実態を、最終的に巨視的なスケールで語るそのセンスと分析力である。中国の日本人を取材した結果が、日本人論への視座に繋がっていく。本書は、中国本であり、日本人論を語る本でもある。足で稼いだ情報とセンス、傑出した作家だと思う。
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ニッチなところに着眼し、中国を表現しようと、渾身のルポルタージュをしています。
いわば、普段は見えてこない中国の裏側世界からアプローチし、日本人と中国人の関係を解明しようとしたものです。
そういった観点から、中華人民共和国と中国の違い、国政・国策と庶民とのギャップがあることを力説しています。
このようなアプローチから、ギャップがあることのすべてを言い表すにはロジックには多少無理があるかもしれませんが、なかなか説得力のある表現をしていると思います。
中国は多民族国家であり、広大な面積のなかで、マスコミからの情報だけでなく、多角的に捉えるべきだと思います。
本書もその一環であり、裏社会から覗いてみるのもひとつの情報源です。
ルポルータージュは、ぐっぐっと深掘りしながら探索していく姿がうまく描写されており、迫真さが感じられます。
中国で生活している日本の人びとは、ここでルポしているような、どちらかといえば特異な面々だけではなく、多くの本に接することが必要だと思います。
著者には、引き続き、多岐にわたってルポルタージュして頂ければよいかと思います。
いわば、普段は見えてこない中国の裏側世界からアプローチし、日本人と中国人の関係を解明しようとしたものです。
そういった観点から、中華人民共和国と中国の違い、国政・国策と庶民とのギャップがあることを力説しています。
このようなアプローチから、ギャップがあることのすべてを言い表すにはロジックには多少無理があるかもしれませんが、なかなか説得力のある表現をしていると思います。
中国は多民族国家であり、広大な面積のなかで、マスコミからの情報だけでなく、多角的に捉えるべきだと思います。
本書もその一環であり、裏社会から覗いてみるのもひとつの情報源です。
ルポルータージュは、ぐっぐっと深掘りしながら探索していく姿がうまく描写されており、迫真さが感じられます。
中国で生活している日本の人びとは、ここでルポしているような、どちらかといえば特異な面々だけではなく、多くの本に接することが必要だと思います。
著者には、引き続き、多岐にわたってルポルタージュして頂ければよいかと思います。
2016年5月2日に日本でレビュー済み
本書の冒頭にあるように、中国大陸で、「かりずまい」し「たび」したり、「でかせぎ」をしている日本人たちを描いたノンフィクション。
本書の中では、雲南省の農民となった「ヒロアキ」さんが中国にわたり、農民になる過程や、中国でのある意味奇想天外な体験、そして中国という国の体制に対する見方などが非常に興味深く、面白く読めた。
また、6章の中華人民共和国という「国家」「体制」、中国の地域、文化、人々というのはそれぞれ両立しうる概念であるという点について改めて目から鱗と感じた。
強いて言えば、もう少し多様な「和僑」の人々の姿が見られるとなおよかったと考えた。
本書の中では、雲南省の農民となった「ヒロアキ」さんが中国にわたり、農民になる過程や、中国でのある意味奇想天外な体験、そして中国という国の体制に対する見方などが非常に興味深く、面白く読めた。
また、6章の中華人民共和国という「国家」「体制」、中国の地域、文化、人々というのはそれぞれ両立しうる概念であるという点について改めて目から鱗と感じた。
強いて言えば、もう少し多様な「和僑」の人々の姿が見られるとなおよかったと考えた。