自身はこれといった取り柄もない市井の臣だが、自分らしく生きていくために大切にしたい言葉である一方で、これを守り抜くことも難しい
個人的な解釈としては、
「和する」とは、互いの価値観や尊厳を認め合い(相手の立場への理解と努力)ながら共存していくことであり、
「同ぜず」とは、自分の価値観や軸を大切にし、安易に周囲に流されないことだと思う。
本書でも、「道理にしたがって、良いことには賛成し、悪いことには反対する。(中略) 人には、それぞれ異なる考え方・意見がある。この自主性を無視して個性を殺し、無定見な妥協は、同ずるにほかならない」としている。
すなわち、我々一人ひとりの自主性と生き方を問うメッセージでもある。
その他、心に残るフレーズとして、以下を紹介しておきます。
「清貧の奥に道心あり」(ものや生活に執着しない)
「忘己(もうこ)利他」 (相手の立場で考えることの本当に意味)
「自分が有難いと思うことを他人にしてあげればよい。自分や嫌だと思うことは他人にもしない」
(Do for others what you want them to do for you)
組織や社会の中でも、一人でも多くこれらの想いを持てば、人に優しくなれるし、閉塞感も徐々に和らいでいくのかもしれない。
日々の忙しさや喧騒の中で、これらを忘れがちになっている自分への自戒の意味を込めて、レビューとして残しておきます。
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