まず低レビューがあまりにも的外れと感じたので、一言記述させてください。
低レビューをみると
「感覚的な話が多い。スピリチュアルで胡散臭く感じる。論理的に瞑想や呼吸を学びたい人は読まない方が良い。効果は感じませんでした。」とのこと。
残念ながらこのレビュー者は哀れと言わざるを得ません。
いいでしょうか?
この本の中で、「感覚的な話」が多いのは当たり前です。
私たちが生きていく中で、あらゆるものは感覚からスタートします。
私たち一人一人の世界や認識は
すべて感覚器官から刺激を受け取ることから始まります。
感覚があるということは生きているということであり、生きる喜びや苦しみもすべて感覚から生じます。
その感覚に意識を置いて、心に現れる現象を観察していくのが瞑想であります。
つまり「感覚的なことこそが瞑想である」と言っても過言ではないのです。
そして、その感覚的なことを多彩かつ的確に表現できている事がこの本の素晴らしい点です。
ここまでお読みいただけたならば、
低レビューのいう「感覚的なことばかりだ」という指摘が、いかに的外れかお分かりになると思います。
とはいえ、この低レビューが言いたいこともわかります。
現代人はすぐに答えを求めます。すぐに利益や刺激が欲しくてたまりません。これを心猿と、仏教ではいいます。
気持ちはわかりますが、
そこは焦ってはいけません。
巷で流行している
「サクッとお手軽に得した気分」を味わうという気構えでは、この手の本は読めません。
焦りは禁物です。
すこしずつ読み進めれば良いのです。
繰り返しになりまふが
瞑想という捉え所のない分野のことを、明晰な分析力と表現力で“感覚的”に理解できるようにしているところがこの本の優れた点なのです。
ただ単に、感覚的なだけではなくて、実際に人生をかけて瞑想に取り組んできた実践者ならではの生きた言葉です。
しかも、その実践を指導してきたのは偉大な賢者であります。その道の伝説的な人達から著者は直接教えを受けているのですね。
また低レビューへの批判になりますが、
「論理的に瞑想や呼吸を学びたい人は読まない方が良い。」とはどういうことでしょうかね...
ブッダ直伝の教えであり、その真髄であるとされるアーナパーナサティスートラ。
このアーナパーナサティスートラは現代人科学者がみても、腰を抜かすほど完成され尽くしたものです。
その真髄が2600年もの間、そのエッセンスが大切に現代まで繋がれてきました。
守るべきものはしっかりと守られ、現代人にも分かるように翻訳されるところはきれいに整理されています。
その教えを、さらに著者の明晰な思考によって、理路整然と書き記されています。
これによって、私たちはブッダの教えを肌感覚を通して、学ぶことができます。
これを宝と呼ばずになんと言いましょうね。
値段をつけがたいほどの完成度ですが、個人的には1万円でも買わせていただきたいほどです。
「論理的に瞑想や呼吸を学びたい人は読まない方が良い。」と言ってしまうのですから、じゃあ何を読めばいいんだい?と伺ってみたいものです。
さて、他にもこの本の良き点をあげればキリがないのですが、著者には「瞑想をいかにして、普段の生活に活かすか?」という大きなテーマがあります。
そして、「限られた僧侶だけでなく、多くの一般人(在家)にもその素晴らしさを伝えたい!」という静かなる熱意を感じます。
そのため、瞑想経験の無い方には「呼吸瞑想をやってみたい!」と強くモチベーションを高めるでしょうし、ある程度経験のある人にも「なるほど!この感覚なのか!」と気づきをもたらすのです。
この本のように素晴らしいものには著者の生き様や、心意気が詰まっています。
どうか手にとって、その静かなら熱意を感じてほしいです。
肝心の呼吸についてですが、
私たちは当たり前すぎて呼吸を蔑ろにしてきたのかもしれません。
しかし、ありきたりとも思える呼吸にこそ、飛躍するヒントがあるのかもしれません。少なくとも私にとっては覚醒のきっかけとなりました。
著者の言葉を借りれば
「修行者はこの呼吸というシンプルな乗り物に乗って、心を静めるところから出発して最も深い智慧にまで、すなわち涅槃に至るまで連れて行ってもらえるのです」
ということです。
この本を読みながら、
少しずつでも実践をしていけば
すぐに「呼吸による癒し」を体験することになると思います。
私の書斎には瞑想系の本は100冊くらいありますが、その中で今現在もベスト3にこの本は入ります。
何度読んだかわかりませんが、読むたびに内容が新鮮に輝く不思議な本です。
よろしければ、参考になったを押してください。
そして、このメッセージの真意が届く方の目にとまり、
ひとりでも多くの人にこの本の素晴らしさが伝わればいいなと願うばかりです。
熱くなってしまい、
お見苦しいところを見せてしまいましたが、
素直な思いを伝えたいので
修正はせずにこのままにしておきます。
ありがとうございました。
参考になれば幸いです。
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