昭和30年に創刊された雑誌「りぼん」が、いかに時代と読者層の変化に対応して今まで続いてきているのか、
それが三人の漫画家プラス一人の編集者の視点で語られている本です。
三人はいわゆる団塊の世代、私が自分でお金を出して「りぼん」を買って読んでいた中高生の頃にはすでに大御所になられていました。
私が読んでいたのは本書の中で語られている「おとめちっく路線」から「小学生高学年読者層の再獲得」の時代で、
それ以前の作品群についてはよく覚えていないのですが、なるほどこの人たちがiいて後続のあの人たちがいるのかと納得させられました。
漫画に限らず雑誌の廃刊が増え、出版不況と言われる昨今ですが、雑誌という生き物も変わっていかねば生き残れないのだなと言うのが読後の感想です。
漫画家入門のような本はいくつか出版されていますが、本書はそのようなテクニック本ではなく、
漫画家を生業として続けていくこと、雑誌という媒体に新しい生命をどんどん吹き込んで常に新陳代謝を怠らないことについての本です。
仮に私がこの本にタイトルを付けるとすれば「マンガ家の続け方」(こうやって私は漫画界を生きてきた)でしょうか。
同期生 「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年 (集英社新書) (日本語) 新書 – 2012/9/14
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一条 ゆかり
(著)
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弓月 光
(著)
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本の長さ256ページ
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言語日本語
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出版社集英社
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発売日2012/9/14
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ISBN-104087206564
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ISBN-13978-4087206562
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
最強の「同期生」が語る知られざる日本漫画史。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
一条/ゆかり
1949年岡山県生まれ。1986年『有閑倶楽部』で第一〇回講談社漫画賞少女部門受賞。2007年『プライド』で第一一回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞
もりた/じゅん
1948年広島県生まれ。1968年『マイ・エンゼル』が「別冊りぼん 春の号」に掲載されデビュー。1980年代以降は主にレディースコミックの分野でヒット作を生む。漫画家の本宮ひろ志氏夫人
弓月/光
1949年高知県生まれ。1968年「りぼん」でデビュー後、少女漫画・少年漫画・青年漫画と掲載誌を移りながら、コメディのヒット作を連発。『みんなあげちゃう』は映画化もされたミリオンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1949年岡山県生まれ。1986年『有閑倶楽部』で第一〇回講談社漫画賞少女部門受賞。2007年『プライド』で第一一回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞
もりた/じゅん
1948年広島県生まれ。1968年『マイ・エンゼル』が「別冊りぼん 春の号」に掲載されデビュー。1980年代以降は主にレディースコミックの分野でヒット作を生む。漫画家の本宮ひろ志氏夫人
弓月/光
1949年高知県生まれ。1968年「りぼん」でデビュー後、少女漫画・少年漫画・青年漫画と掲載誌を移りながら、コメディのヒット作を連発。『みんなあげちゃう』は映画化もされたミリオンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2012/9/14)
- 発売日 : 2012/9/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4087206564
- ISBN-13 : 978-4087206562
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 443,961位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 748位コミック・アニメ研究
- - 828位集英社新書
- - 18,300位社会学概論
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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VINEメンバー
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集英社の少女漫画雑誌「りぼん」が主宰した「第1回りぼん新人漫画賞」で準入選した一条ゆかり、弓月光と佳作の森田じゅん3名の「同期生」が、生い立ちからデビュー、そして現在までを赤裸々に語ったものである。後書きは、当時の担当編集者さんが書いており、正確には?4名の同期生の物語である。
私は、弓月光の受賞作「ジェムと10億ポンド」以来の大ファンである。なので、ここで見つけて速攻購入し、一気に読んだ。
トップバッターは一条さゆりで、かなり砕けた調子で、彼女の世界にどんどん引き込んでいく。ある種凄惨な家庭環境で育ったため(没落した資産階級のイメージはぴったりですが・・・)、「超現実的な性格で、ロマンは好きだがメルヘンは嫌い!」と言い放つのである。そして、高校3年生の時に本賞を受賞するのであるが(その前に、高校生作家として貸本漫画の世界で活躍していたと聞いて、またまたびっくり)、プロの漫画家としてやっていく決意を固めていくくだりは、圧巻である。一条は、弓月を「戦友」と呼んでいるが、デビュー以来互いの作品にかかわったり、悩みを共有したり、結びつきが強いのだろう。
続いて森田じゅんは、受賞当時日大芸術学部で油彩を専攻する2年生だったそうな。田舎出身のノンポリ学生がモラトリアムに陥りながらも、何とか目標を見つけて自立していくのだが、本宮ひろ志さんの奥さんになってたんですね。そういえば、バックのキャラが森田風でしたモンね。なるほど、そういうことだったのかと、納得。
3番目が弓月光。受賞作では、いかにも女性漫画っぽいものとは一線を画した硬質な線やキャラクター、ユーモアとギャグのセンス、該博な知識に裏打ちされた絵や台詞の緻密さに、ノックアウトされたものだった。一条とは同学年で、彼も高3で受賞したので、そのまま大学進学をあきらめてプロデビューすることとなる。弓月の作品は、バックなどにも手を抜かず、徹底した取材に基づいて描かれているので(人物はアシスタントのキャラが出ているが)、男の子が見ても十分に鑑賞に堪える作品であることが特徴である。一条に寄れば、何でものめり込んだらとことんのめり込むのだそうだ。スキーにはまったら、ゲレンデ前のマンションに部屋を買ったのだと。さすがである〜。
最後に、3人にかかわった石原という編集者の「証言」も納められている。
一条、森田、弓月の3人がいちようにページを割いているのは、いかに「編集者」の存在が大きいかということであろう。作家は、「編集者に育てられる」のである。その作家に可能性を見いだし、その良さを引き出し、読者につなぐ、というプロの仕事に対して、3人とも心から感謝しているのがわかる。
それぞれの最後のページの近影や巻末の年表なども参考になった。時系列的に全ての弓月作品に目を通していたつもりで、作品のコンプを目指したこともあったが、意外と知らない作品があって驚いた。また、目標ができたのである。
その他、当時の漫画界の実情などもわかり、たいへんに興味深かった。
往時を知る人にとっては、たいへんに貴重な1冊ではなかろうか。
私は、弓月光の受賞作「ジェムと10億ポンド」以来の大ファンである。なので、ここで見つけて速攻購入し、一気に読んだ。
トップバッターは一条さゆりで、かなり砕けた調子で、彼女の世界にどんどん引き込んでいく。ある種凄惨な家庭環境で育ったため(没落した資産階級のイメージはぴったりですが・・・)、「超現実的な性格で、ロマンは好きだがメルヘンは嫌い!」と言い放つのである。そして、高校3年生の時に本賞を受賞するのであるが(その前に、高校生作家として貸本漫画の世界で活躍していたと聞いて、またまたびっくり)、プロの漫画家としてやっていく決意を固めていくくだりは、圧巻である。一条は、弓月を「戦友」と呼んでいるが、デビュー以来互いの作品にかかわったり、悩みを共有したり、結びつきが強いのだろう。
続いて森田じゅんは、受賞当時日大芸術学部で油彩を専攻する2年生だったそうな。田舎出身のノンポリ学生がモラトリアムに陥りながらも、何とか目標を見つけて自立していくのだが、本宮ひろ志さんの奥さんになってたんですね。そういえば、バックのキャラが森田風でしたモンね。なるほど、そういうことだったのかと、納得。
3番目が弓月光。受賞作では、いかにも女性漫画っぽいものとは一線を画した硬質な線やキャラクター、ユーモアとギャグのセンス、該博な知識に裏打ちされた絵や台詞の緻密さに、ノックアウトされたものだった。一条とは同学年で、彼も高3で受賞したので、そのまま大学進学をあきらめてプロデビューすることとなる。弓月の作品は、バックなどにも手を抜かず、徹底した取材に基づいて描かれているので(人物はアシスタントのキャラが出ているが)、男の子が見ても十分に鑑賞に堪える作品であることが特徴である。一条に寄れば、何でものめり込んだらとことんのめり込むのだそうだ。スキーにはまったら、ゲレンデ前のマンションに部屋を買ったのだと。さすがである〜。
最後に、3人にかかわった石原という編集者の「証言」も納められている。
一条、森田、弓月の3人がいちようにページを割いているのは、いかに「編集者」の存在が大きいかということであろう。作家は、「編集者に育てられる」のである。その作家に可能性を見いだし、その良さを引き出し、読者につなぐ、というプロの仕事に対して、3人とも心から感謝しているのがわかる。
それぞれの最後のページの近影や巻末の年表なども参考になった。時系列的に全ての弓月作品に目を通していたつもりで、作品のコンプを目指したこともあったが、意外と知らない作品があって驚いた。また、目標ができたのである。
その他、当時の漫画界の実情などもわかり、たいへんに興味深かった。
往時を知る人にとっては、たいへんに貴重な1冊ではなかろうか。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
Amazonで購入
涙は出ないけれど、胸が熱くなる。
彼らがデビューした日を知っている。
隣から借りたフレンド、小学校でのリボンを回し読み。
小遣いでマーガレットを買った日、別マ、コミック、花とゆめ。
様々な漫画雑誌が生まれては消えていった。
あの当時、どんな雑誌で誰が活躍していたか、
様々な人の名前が懐かしい、走馬燈のように蘇る作品群。
スポ根や乙女チックな世界について行けない私を満たしてくれたのは、
この3人とキャベツ畑の住人達、漫画の世界を切り開いていった人たち。
私は一読者としてただただ半世紀を振り返る。
小説家の人生は対談や特集、作品集で振り返られるけれど、
その時代を、一世を風靡した漫画家は余り尊重されていないような気がする。
そんな中で、貴重な3人の証言を交えた時代を振り返る良書。
そう、読んでいると胸が熱くなる。
私たちがマンガで育った時代、私たちの子ども時代、青春時代、
そして、大人になってから今も。
彼らがデビューした日を知っている。
隣から借りたフレンド、小学校でのリボンを回し読み。
小遣いでマーガレットを買った日、別マ、コミック、花とゆめ。
様々な漫画雑誌が生まれては消えていった。
あの当時、どんな雑誌で誰が活躍していたか、
様々な人の名前が懐かしい、走馬燈のように蘇る作品群。
スポ根や乙女チックな世界について行けない私を満たしてくれたのは、
この3人とキャベツ畑の住人達、漫画の世界を切り開いていった人たち。
私は一読者としてただただ半世紀を振り返る。
小説家の人生は対談や特集、作品集で振り返られるけれど、
その時代を、一世を風靡した漫画家は余り尊重されていないような気がする。
そんな中で、貴重な3人の証言を交えた時代を振り返る良書。
そう、読んでいると胸が熱くなる。
私たちがマンガで育った時代、私たちの子ども時代、青春時代、
そして、大人になってから今も。
2017年1月10日に日本でレビュー済み
漫画がうまく、絶大な自信があっても、それだけで生活できるという保証はない。それも現在から50年近く前なら、漫画家の道はもっと冒険だっただろう。
少女漫画の老舗、りぼんは週刊マーガレットに比べ人気で劣っていた。この空気を変えようと言う懸賞募集に入選した三人の漫画道が面白くつづられている。
一条は漫画を書きたい一心で、進学校から商業校へ志望する高校をかえた。それからたちまち人気が出た。従来の、りぼんの作品より新しいものがあったのだろう。編集者のチェックはあっても、漫画の人気は大きくなっていった。学校と家庭の中だけが舞台で、継母にいじめられる、美少女が先生や級長、芸術家などに心通わせ、希望をみつけるという定番は、古くていやで、外国などのロマンの香りがほしかったのである。それでも、さらによくしたいという、もう一人の自分がいた。デッサンを勉強し、シナリオ本を読んでみた。山田、倉本、向田という作品そのものは好みではないが、その技術は確かに受け入れられると分かった。漫画家の厳しい道や、漫画家同士の交流は、興味深かった。もりたは、裕福な家庭で家族の理解もあり大学進学もできた。漫画家の夫と結婚することにより、夫のスランプや自分のスランプ、育児、夫のアシストと大変だったが、漫画は捨てず、自分のペースで作品を書き続けてきた。二人の作品はほとんど読んだことは無いが、機会があれば作品の方も読みたいと思った。
少女漫画の老舗、りぼんは週刊マーガレットに比べ人気で劣っていた。この空気を変えようと言う懸賞募集に入選した三人の漫画道が面白くつづられている。
一条は漫画を書きたい一心で、進学校から商業校へ志望する高校をかえた。それからたちまち人気が出た。従来の、りぼんの作品より新しいものがあったのだろう。編集者のチェックはあっても、漫画の人気は大きくなっていった。学校と家庭の中だけが舞台で、継母にいじめられる、美少女が先生や級長、芸術家などに心通わせ、希望をみつけるという定番は、古くていやで、外国などのロマンの香りがほしかったのである。それでも、さらによくしたいという、もう一人の自分がいた。デッサンを勉強し、シナリオ本を読んでみた。山田、倉本、向田という作品そのものは好みではないが、その技術は確かに受け入れられると分かった。漫画家の厳しい道や、漫画家同士の交流は、興味深かった。もりたは、裕福な家庭で家族の理解もあり大学進学もできた。漫画家の夫と結婚することにより、夫のスランプや自分のスランプ、育児、夫のアシストと大変だったが、漫画は捨てず、自分のペースで作品を書き続けてきた。二人の作品はほとんど読んだことは無いが、機会があれば作品の方も読みたいと思った。
2013年4月15日に日本でレビュー済み
私は、一条ゆかり先生がちょうど「砂の城」の連載をしていたころに「りぼん」の愛読者だったので、3人の先生方が「りぼん」に登場したばかりの頃は存知あげないのですが、でも、そのころの作品それ自体は単行本の方で読んだことがあるし、当時大好きだった先生方のお話に、本当に夢中になって興味深く読ませていただきました。
当時はまだ子供だったから、裏話的な箇所は、自分が大人になった今だからこそわかると思ったし、でも一方で、あのころまでタイムスリップしたかのような気持ちになって読むこともできたし、当時漫画でも夢中にさせてもらいましたが、ウン十年経った今また夢中にさせてもらえるとは・・・!
当時「りぼん」を読んでいた方々には、ぜひ一読をお勧めしたいです。
当時はまだ子供だったから、裏話的な箇所は、自分が大人になった今だからこそわかると思ったし、でも一方で、あのころまでタイムスリップしたかのような気持ちになって読むこともできたし、当時漫画でも夢中にさせてもらいましたが、ウン十年経った今また夢中にさせてもらえるとは・・・!
当時「りぼん」を読んでいた方々には、ぜひ一読をお勧めしたいです。
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