筆者が印刷現場出身だけあって、
「最終的輪転機オペレーターまでも見据えた、理想的な入稿データの作り方」を作るためにはどうしたらいいのか、
「自分の原稿の印刷の具合を印刷所のせいにせず、紙、印刷方法の違い、またはフィルム製版、CTPの仕組みを知った上で作り上げ、思った通りの印刷物を仕上げる『高度な、でも知っておくべき』知識」が
この本にうまくまとまっています。
実際、同人誌印刷はデジタル化、低コスト、小部数でありながら、最短納期を要求される、もしかしたら日本の印刷業界で、
小規模でその上最先端技術を持っている企業ではないとやっていけないと思います。
原稿を持ってくる客はプロよりアマチュアが中心。
印刷に出ないような原稿を持ってくる人も多いし、出来上がったものに、
原稿の状態(ペンのかすれ、データの不具合など)が悪くても、
自分のせいにしない人など。
実は、プロのDTPを手がけている人でも結構このタイプはいます。
たいていはオペレーターが手直しして後に回してしまうので、
入稿した側は「自分の落ち度を知らないまま」次の仕事をしてしまう、という
悪循環がある、そういうこともあるのです。
「同人誌?自分には関係ない」というプロデザイナーにできれば読んで欲しい。
ここには「印刷のプロフェッショナル」からの意見が集約されています。
デザインしたものは最終作業は印刷関係者が製品にするのです。
日々進歩し、新しい技術が出てくる、デジタル印刷の知識を深めるのに
とても役に立つ本です。
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