「物理的過程が想像されているほど明確に規定されていないのならば、支配者は誰で、支配されているのは誰なのだろうか?」(278頁)
↓
「誰が支配し、誰が支配されるのかは、まったく定かではない」(375頁)
史上最大の発明アルゴリズム: 現代社会を造りあげた根本原理(ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (ハヤカワ文庫 NF 381) (日本語) 文庫 – 2012/4/30
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本の長さ500ページ
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言語日本語
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出版社早川書房
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発売日2012/4/30
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ISBN-104150503818
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ISBN-13978-4150503819
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月7日に日本でレビュー済み
残念ながら読了できなかった。
論旨が不明瞭で何がいいたいのわからない箇所が多く、なおかつ謎の詩的表現や飛躍した文学的な喩えの文章が多発して理解不能。
小説などはたまにハズレの本を引くと、著者が自分の文章に酔って何が言いたいのかわからない文章表現を多用して読者置いてけぼりの本があるが、
まさかアルゴリズムを題材とした科学系読み物でそれに当たるとは思わなかった。
一冊の本としては纏まってないどころか混乱してると言っていいと思う。
これは自分のせいか、もしくは翻訳のせいなのかと思ってAmazon.comのレビューも見に行ったが、どうやら向こうの人たちも私と同じように感じてる人が多いらしい。
購入前にチェックすることをおすすめする。
となるとまあ翻訳者が気の毒に思える。
私は読んで得るものと失う時間と労力を天秤にかけたが、中断したほうがマシだと考えて途中で読むのをやめた。
購入を検討の方は止めることをお勧めする。
論旨が不明瞭で何がいいたいのわからない箇所が多く、なおかつ謎の詩的表現や飛躍した文学的な喩えの文章が多発して理解不能。
小説などはたまにハズレの本を引くと、著者が自分の文章に酔って何が言いたいのかわからない文章表現を多用して読者置いてけぼりの本があるが、
まさかアルゴリズムを題材とした科学系読み物でそれに当たるとは思わなかった。
一冊の本としては纏まってないどころか混乱してると言っていいと思う。
これは自分のせいか、もしくは翻訳のせいなのかと思ってAmazon.comのレビューも見に行ったが、どうやら向こうの人たちも私と同じように感じてる人が多いらしい。
購入前にチェックすることをおすすめする。
となるとまあ翻訳者が気の毒に思える。
私は読んで得るものと失う時間と労力を天秤にかけたが、中断したほうがマシだと考えて途中で読むのをやめた。
購入を検討の方は止めることをお勧めする。
2016年11月11日に日本でレビュー済み
人間にできていることでコンピューターにできていないことはあるようだが、それが何かははっきりしない。
人間にできてないことでコンピューターが格段に優秀にできることははっきりしている。
そもそもコンピューターにできていることは人間がやらしていることで、暴走したとしてもこの宇宙の有限な時間に比しても到底永久運動はない。
「《アルゴリズムが何をしているのか》を理解するには、《なぜそれをしているのか》を理解することが必要なのだ。そのためには、意味のはぎとられた記号に、あらためて意味を与えてやらなければならない」
「「細胞の微小管のなかで思考はいかに行動へと転化するか」という問題を正しくとらえるには、量子論の変更が必要である」(以上、第13章)
「知能はいかにして物質に対して優位に立つのか」(第14章)
非常に重要な指摘で、いい疑問だと思う。
人間がコンピューターの出来損ないかもしれないなどという疑問は、多分杞憂で徒労である。寧ろ、いまだよくわかっていないできていること、できることを少しでも明らかにしていくことにつながるであろう。
人間にできてないことでコンピューターが格段に優秀にできることははっきりしている。
そもそもコンピューターにできていることは人間がやらしていることで、暴走したとしてもこの宇宙の有限な時間に比しても到底永久運動はない。
「《アルゴリズムが何をしているのか》を理解するには、《なぜそれをしているのか》を理解することが必要なのだ。そのためには、意味のはぎとられた記号に、あらためて意味を与えてやらなければならない」
「「細胞の微小管のなかで思考はいかに行動へと転化するか」という問題を正しくとらえるには、量子論の変更が必要である」(以上、第13章)
「知能はいかにして物質に対して優位に立つのか」(第14章)
非常に重要な指摘で、いい疑問だと思う。
人間がコンピューターの出来損ないかもしれないなどという疑問は、多分杞憂で徒労である。寧ろ、いまだよくわかっていないできていること、できることを少しでも明らかにしていくことにつながるであろう。
2012年10月23日に日本でレビュー済み
数学に関する訳者の基礎学力不足が、この本をかなり台無しにしている。常微分方程式を「普通の微分方程式」と訳し、{φ}を「空集合」と呼んでしまうレベルなので、勉強の題材としては全くお薦めできない。数学者・論理学者を描く寸劇のような創作部分は、あんまり面白くない上にさしたる内容を伴わない。数学基礎論・記号論理学・計算機科学・情報理論の基礎を一通り学んだ人(たとえば、不完全性定理やシャノンの第二定理の証明をトラノマキなしで説明する程度のことが出来る人)が、それらの繋がりを俯瞰し直すのには良い。とは言っても、ホフスタッターの「ゲーデル・エッシャー・バッハ」には遠く及ばないんじゃ?
2013年2月5日に日本でレビュー済み
本書の原題は、 “
The Advent of the Algorithm
”、2000年のテキスト。
訳者曰く、「アルゴリズムとは、ある型のすべての問題を解く、有限個の操作からなる
手続きである。現代にいたって、アルゴリズムを記述したプログラムにしたがって作業を
おこなうコンピューターが登場し、アルゴリズムが社会にとってもつ重要性は飛躍的に
増大している。アルゴリズムは、情報社会の鍵となる概念である。アルゴリズムが現代
世界の成立を可能にしたのだ。(中略)微積分を近代の科学的思考の発展のなかで
第一の重要な概念、アルゴリズムを第二の重要な概念と考える著者は、この本で、
ライプニッツから話をはじめて、アルゴリズムが定義されるまでの波瀾に満ちた近現代の
論理学史と数学史を素描し、論理学者・数学者たちの奮闘、風変わりなプロフィール、
往々にして心の病を抱えた人生を描く。そして、このような物語を語った後、著者は
アルゴリズムをめぐるトピックをいくつかとりあげる」。
本書でフォーカスされる重要人物、例えばペアノ、カントル、フレーゲ、ヒルベルト、
ゲーデル、チャーチ、テューリング。
一応の思想史的な系譜を辿り、いかにしてアルゴリズムという実を結んだか、という
流れを展望することにおいては、一定の成果はあるのだろう。
しかし、個別的な論点の解説に関しては、どう読んでも巧みとは評し難い。
何をどうこねくり回したらこんなにもややこしくできるのだろう、というくらい壊滅的に
意味不明な一階述語論理の説明。そのくせ驚くなかれ、筆者の専門領野は分析哲学、
学部科目でこんな講義をもしやったら、受講者全員討ち死に必至の混沌ぶり。
筆者の師匠の仕事だというにも関わらず、ラムダ計算の説明もまた同様。
微積分や対数関数のガイダンスもやはりグチャグチャ。例えば自然対数の底eの説明は
「2と3のあいだの無理数で、πのように数学のあらゆる領域において、奇妙で、本質的に
不可思議な役割を果たす」なんて具合。誰がどう考えても、こんな補足だったら入れない
方がまだマシ。そのくせ、対数関数を読者が多少は理解しているかのように話題は進む。
逆に、テューリング・マシンについての説明は、どうしちゃったの、と思わされるくらい
分かりやすくはあったけれども。
フォントを変えてしばしば挟み込まれる小説風、エッセイ風の記述に関しても、暗喩と
して機能しているとも言い難く、内容理解の手助けとなるものでもない。
そしてラストはいかにもおなじみ、DNAや物理法則をアルゴリズムになぞらえた上で、
「自然界には単純なものと複雑なものがあるが、事物の豊かな多様性は単純なものから
導き出されない」云々とする、至極ありきたり、凡庸な議論を以って閉じる。
訳者があとがきにおいて、「実に変わった本」、「奇書と言ってもいいくらい」との評を
与えているが、私には皮肉にも似た婉曲表現としか聞こえない。
どう考えても縦書きには馴染まないテーマを論じ、なおかつ翻訳を経ているハンデを
差し引いても、総じていたずらに問題を難解にしてしまっているだけ、としか思えない。
取り上げられる人物が「アルゴリズム」の発展に寄与しているのはどうも事実らしくは
あるので、各人の伝記なりを探すための手引きとしては辛うじて使えるのではなかろうか。
訳者曰く、「アルゴリズムとは、ある型のすべての問題を解く、有限個の操作からなる
手続きである。現代にいたって、アルゴリズムを記述したプログラムにしたがって作業を
おこなうコンピューターが登場し、アルゴリズムが社会にとってもつ重要性は飛躍的に
増大している。アルゴリズムは、情報社会の鍵となる概念である。アルゴリズムが現代
世界の成立を可能にしたのだ。(中略)微積分を近代の科学的思考の発展のなかで
第一の重要な概念、アルゴリズムを第二の重要な概念と考える著者は、この本で、
ライプニッツから話をはじめて、アルゴリズムが定義されるまでの波瀾に満ちた近現代の
論理学史と数学史を素描し、論理学者・数学者たちの奮闘、風変わりなプロフィール、
往々にして心の病を抱えた人生を描く。そして、このような物語を語った後、著者は
アルゴリズムをめぐるトピックをいくつかとりあげる」。
本書でフォーカスされる重要人物、例えばペアノ、カントル、フレーゲ、ヒルベルト、
ゲーデル、チャーチ、テューリング。
一応の思想史的な系譜を辿り、いかにしてアルゴリズムという実を結んだか、という
流れを展望することにおいては、一定の成果はあるのだろう。
しかし、個別的な論点の解説に関しては、どう読んでも巧みとは評し難い。
何をどうこねくり回したらこんなにもややこしくできるのだろう、というくらい壊滅的に
意味不明な一階述語論理の説明。そのくせ驚くなかれ、筆者の専門領野は分析哲学、
学部科目でこんな講義をもしやったら、受講者全員討ち死に必至の混沌ぶり。
筆者の師匠の仕事だというにも関わらず、ラムダ計算の説明もまた同様。
微積分や対数関数のガイダンスもやはりグチャグチャ。例えば自然対数の底eの説明は
「2と3のあいだの無理数で、πのように数学のあらゆる領域において、奇妙で、本質的に
不可思議な役割を果たす」なんて具合。誰がどう考えても、こんな補足だったら入れない
方がまだマシ。そのくせ、対数関数を読者が多少は理解しているかのように話題は進む。
逆に、テューリング・マシンについての説明は、どうしちゃったの、と思わされるくらい
分かりやすくはあったけれども。
フォントを変えてしばしば挟み込まれる小説風、エッセイ風の記述に関しても、暗喩と
して機能しているとも言い難く、内容理解の手助けとなるものでもない。
そしてラストはいかにもおなじみ、DNAや物理法則をアルゴリズムになぞらえた上で、
「自然界には単純なものと複雑なものがあるが、事物の豊かな多様性は単純なものから
導き出されない」云々とする、至極ありきたり、凡庸な議論を以って閉じる。
訳者があとがきにおいて、「実に変わった本」、「奇書と言ってもいいくらい」との評を
与えているが、私には皮肉にも似た婉曲表現としか聞こえない。
どう考えても縦書きには馴染まないテーマを論じ、なおかつ翻訳を経ているハンデを
差し引いても、総じていたずらに問題を難解にしてしまっているだけ、としか思えない。
取り上げられる人物が「アルゴリズム」の発展に寄与しているのはどうも事実らしくは
あるので、各人の伝記なりを探すための手引きとしては辛うじて使えるのではなかろうか。
2002年1月8日に日本でレビュー済み
この本をアルゴリズムについて説明した一般向け科学書とは間違っても考えてはいけない。通常の一般向け科学書は「わかりやすく」その題材を説明するものだが、この本は極めて凝った文体と著者作の寓話を駆使して、アルゴリズムとそれに関わった稀代の数学者たちのドラマを描き出そうと試みている。訳者あとがきによれば、訳者はそれほど原書の凝った文体を日本語訳には反映させなかったようだが、それでも私には十分奇妙な文章に感じられた。しかし一方で扱っている人物、内容は極めて高度で、類書は他に見あたらない。数学に文学を見いだそうとする人にはこれ以上の本はないだろう。著者はプリンストン大学で分析哲学と論理学の博士号を取得、いくつもの大学で数理論理学の教授を務めた後、現在は著述業に。次は著者自身の伝記を読みたいものだ。