単行本2段組、380ページという大著です。こころの病をかかえる演劇専攻の大学教授が突然、私立探偵に転職するという小説らしい設定なのですが、最初の事件は不倫調査というハードボイルドを気取る主人公にとってはおよそ似つかわしくない依頼からすべてが始まります。
この依頼の奥に潜む不正を暴き出す捜査はお見事!なのですが、残念ながら後半に延々と繰り広げられる連続殺人事件とはなにも関係がなく伏線としての意味を持たないのが長尺化の原因にも思えます。
ただし、もう何年も海外旅行に行けなくなった現在では台北の路地裏を迷いながら歩く感覚はまさにバーチャルトリップでした。トランジットで空港ホテルに深夜着、早朝出発の経験しかありませんが朝のラウンジでの朝食のおいしさと台湾人学生団体ツアーのテンションと賑やかさがよみがえりました。
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台北プライベートアイ (文春e-book) Kindle版
台湾発、私立探偵小説の新たなる傑作が登場!
監視カメラの網の目をかいくぐり、殺人を続ける犯人の正体は?
劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱病に悩まされてきた。
ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。
恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠遁し、私立探偵の看板を掲げることに。
だが、にわか仕立ての素人探偵が台北中を震撼させる猟奇事件・六張犂(リュウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれ、警察から犯人と疑われる羽目に陥る。
呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。
監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行い、あまつさえ呉誠の自宅にまで密かに侵入する謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?
探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話。
台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、
台北国際ブックフェア大賞を受賞したほか、フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行された。
監視カメラの網の目をかいくぐり、殺人を続ける犯人の正体は?
劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱病に悩まされてきた。
ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。
恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠遁し、私立探偵の看板を掲げることに。
だが、にわか仕立ての素人探偵が台北中を震撼させる猟奇事件・六張犂(リュウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれ、警察から犯人と疑われる羽目に陥る。
呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。
監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行い、あまつさえ呉誠の自宅にまで密かに侵入する謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?
探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話。
台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、
台北国際ブックフェア大賞を受賞したほか、フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行された。
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2021/5/13
- ファイルサイズ7011 KB
登録情報
- ASIN : B094N3DKQ7
- 出版社 : 文藝春秋 (2021/5/13)
- 発売日 : 2021/5/13
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 7011 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 535ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,838位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 48位その他の外国文学研究関連書籍
- - 308位評論・文学研究 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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ベスト500レビュアー
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最近読んだミステリーの中で内容が最も濃かった。とはいえミステリーとしては正直特筆すべきものはない。
事件の合間合間に主人公の口を借りて語られる台湾人論や日本やアメリカ等諸外国の文化批評など作者の思想がメインである。いわばそれらを語りたいがためミステリーの形式を取った感だ。
読んでいて以前他の本で感じた感覚と重なった。その本とは夏目漱石の「我輩は猫である」。
説明するまでもないがそこでは猫の口を借りて漱石自身の時事評や東洋の文明批判等繰り広げられている。
大変興味深いのだが、私の理解がついていかずだんだん眠くなる。
今回も同様。何度も睡魔に襲われつつ漸く読み切ることができた。とはいえ「我輩は猫」の方は未だ読破できず(途中飛ばして結末へ)…流石漱石。
勿論、本作の作者の古今東西の文化にわたる博識ぶりには脱帽だ。
主人公及び登場人物も個性的かつ魅力的でシリーズ化が望まれるが、前述の通り本作は作者が日頃考えていることの発表の場。続編はないかもしれない。
いや、作者にはまだまだ言いたいことが沢山ありそう。続編を期待する。
事件の合間合間に主人公の口を借りて語られる台湾人論や日本やアメリカ等諸外国の文化批評など作者の思想がメインである。いわばそれらを語りたいがためミステリーの形式を取った感だ。
読んでいて以前他の本で感じた感覚と重なった。その本とは夏目漱石の「我輩は猫である」。
説明するまでもないがそこでは猫の口を借りて漱石自身の時事評や東洋の文明批判等繰り広げられている。
大変興味深いのだが、私の理解がついていかずだんだん眠くなる。
今回も同様。何度も睡魔に襲われつつ漸く読み切ることができた。とはいえ「我輩は猫」の方は未だ読破できず(途中飛ばして結末へ)…流石漱石。
勿論、本作の作者の古今東西の文化にわたる博識ぶりには脱帽だ。
主人公及び登場人物も個性的かつ魅力的でシリーズ化が望まれるが、前述の通り本作は作者が日頃考えていることの発表の場。続編はないかもしれない。
いや、作者にはまだまだ言いたいことが沢山ありそう。続編を期待する。
ベスト500レビュアー
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<台北101>がオープンする前の台北を訪ねたことがありましたが、空港から台北市内へ向かう沿道の景色は懐かしさのようなものに満ち溢れていました。市内を歩くと迷路のような道に迷い、台北から淡水へタクシーで向かいましたが、窮屈な助手席の私は夥しい数の車、バイク、自転車が無秩序に暴走している最中、生きた心地がしなかった(笑)。バーズアイで見た時、もしかすると秩序なく動いているように見える光景は、実は大いなる安寧秩序に裏打ちされているのでしょうか?まるで拡散縮小を繰り返すデジタル・アートのように。何故こんな話をしているのかと言えば、本作は「台北」という街とストリートが主役の物語だと思えるからでしょう。2021/4月に読んだ「ブート・バザールの少年探偵」は、インド、スラム居住区のストリートの物語でした。探偵小説は、主人公と街が描かれていることがとても大切ですね。マーロウのL.A.のように。
「台北プライベートアイ "Private Eyes"」(紀 蔚然 文藝春秋)を読み終えました。私立探偵、呉誠(ウー・チェン)の初登場。大学で演劇学を教える教師であり、劇作家でもあった彼は、パニック障害を持ち、妻に去られ、大人数の酒の席で人間関係を破壊し、全てを投げ出すようにして私立探偵に転職します。まあ、言うほど簡単な職業ではないとは思いますが(笑)。
或る詐欺恐喝事件が物語の<つかみ>として描かれ(それは、呉誠のはじめての事件となるわけですが)、そこで彼は一人の女性と懇ろになり、そこから今回のメイン・ストーリーである連続殺人事件へと突入していきます。今回もまたストーリーを語れるのはこの辺まででしょうか?
事件については、先に読んだ「月下のサクラ」(柚月裕子)同様、地取り捜査よりもむしろ監視カメラの連鎖が取得した映像を追いかける現代捜査がひつこく描かれ、GPSが台北の街を睥睨し、米国からプロファイリングが持ち込まれ、それらの記述については、<ミステリ読み>の手練たちから見た時、どう評価されるのでしょう。私は、作者の知識をひけらかすようなアカデミックな視点があまり好きではありませんでした。しかしながら、その拡がりのない閉ざされた物語でありながら、おそらく一回しか使えない「極私的なストーリー展開」については、処女作であるが故に許容される範囲内なのかと思ったりもしました。ミステリ的興趣については、確実に布石が置かれているあたりは好感が持てますが、飽くまで「好事家」的な、自画自賛が垣間見える点、読者の好みがわかれるかもしれません。
また、或る宗教についての薀蓄を披露し、ペダントリーに溺れて見える主人公については、自虐的なユーモアとアイロニーに満ちたタメ口と軽口を速射砲のように放出し、ユニークで破天荒に見えたりもしますが、実は、意外にストレートで真面目な探偵として記憶されるような気がします。愛すべき、未成熟なアンチ・ヒーローとして。未成熟は、成熟を惹きつけます。言っている私はまた、呉誠よりも遥かに未成熟ですが(笑)。
今回は、私立探偵・呉誠の己が罪への「埋め合わせ」の物語。私立探偵小説としては、ここから始まる「前夜」の物語。いずれにしろ、次回作を期待しながらも、そこで私のささやかな不満が解消されるのか否か、注目したいと思います。「大同的世界」の実現はまだまだ遠い彼方にあると思います(笑)。
「台北プライベートアイ "Private Eyes"」(紀 蔚然 文藝春秋)を読み終えました。私立探偵、呉誠(ウー・チェン)の初登場。大学で演劇学を教える教師であり、劇作家でもあった彼は、パニック障害を持ち、妻に去られ、大人数の酒の席で人間関係を破壊し、全てを投げ出すようにして私立探偵に転職します。まあ、言うほど簡単な職業ではないとは思いますが(笑)。
或る詐欺恐喝事件が物語の<つかみ>として描かれ(それは、呉誠のはじめての事件となるわけですが)、そこで彼は一人の女性と懇ろになり、そこから今回のメイン・ストーリーである連続殺人事件へと突入していきます。今回もまたストーリーを語れるのはこの辺まででしょうか?
事件については、先に読んだ「月下のサクラ」(柚月裕子)同様、地取り捜査よりもむしろ監視カメラの連鎖が取得した映像を追いかける現代捜査がひつこく描かれ、GPSが台北の街を睥睨し、米国からプロファイリングが持ち込まれ、それらの記述については、<ミステリ読み>の手練たちから見た時、どう評価されるのでしょう。私は、作者の知識をひけらかすようなアカデミックな視点があまり好きではありませんでした。しかしながら、その拡がりのない閉ざされた物語でありながら、おそらく一回しか使えない「極私的なストーリー展開」については、処女作であるが故に許容される範囲内なのかと思ったりもしました。ミステリ的興趣については、確実に布石が置かれているあたりは好感が持てますが、飽くまで「好事家」的な、自画自賛が垣間見える点、読者の好みがわかれるかもしれません。
また、或る宗教についての薀蓄を披露し、ペダントリーに溺れて見える主人公については、自虐的なユーモアとアイロニーに満ちたタメ口と軽口を速射砲のように放出し、ユニークで破天荒に見えたりもしますが、実は、意外にストレートで真面目な探偵として記憶されるような気がします。愛すべき、未成熟なアンチ・ヒーローとして。未成熟は、成熟を惹きつけます。言っている私はまた、呉誠よりも遥かに未成熟ですが(笑)。
今回は、私立探偵・呉誠の己が罪への「埋め合わせ」の物語。私立探偵小説としては、ここから始まる「前夜」の物語。いずれにしろ、次回作を期待しながらも、そこで私のささやかな不満が解消されるのか否か、注目したいと思います。「大同的世界」の実現はまだまだ遠い彼方にあると思います(笑)。
2022年1月21日に日本でレビュー済み
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ストーリーにすごく引き込まれて、とても面白くて一気に読みました。台湾の街やライフスタイルの描写も参考になりました。
2021年10月5日に日本でレビュー済み
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花村萬月の「鬱」だったか、主人公の思索叙述だけで長編を書きあげたものがあったはずだが、本書はそれに似ていると思いました。ハードボイルの典型は、一人称単数の写実描写に徹する形態ですが、本書は主人公の思考を延々と語り続け(その部分が量的には8~9割)、ハメットやチャンドラーの手法とはまったく異なります。ルビを振られても馴染みにくい固有名詞に思索語りとくれば、途中で投げ出しそうなものですが、実際には読み始めたら止まりませんでした。これはやはり誰にも似ていない主人公の強烈な個性と、台湾の人や街が、これまで読んだ小説で出会った経験のない魅力を有しているからでしょう。続編の邦訳が出たら絶対に買います。
2021年5月28日に日本でレビュー済み
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台湾の街並みが描かれた素敵な表紙からすでにひょっこりと登場している、サファリハットを被った、私立探偵・呉誠(ウーチェン)。彼が巻き込まれる事件に最後までハラハラさせられました。不器用な探偵もなんだかいいなぁなんて思ったり。またストーリーの中で展開される、台湾の慣習からチベット仏教、シリアルキラー、米国、日本まで鋭い考察に読み応えたっぷりの内容でした。
台湾では続編がでているとのこと、さっそく期待しています。
台湾では続編がでているとのこと、さっそく期待しています。
2021年5月27日に日本でレビュー済み
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文藝春秋文藝出版局のツイッターによると、故天野健太郎さんが陳浩基の『13・67』脱稿直後に次の華文ミステリーはこれ、と推していたのが本書『私家偵探 PRIVATE EYES』だったといいます。同じころにこの作品に注目していた翻訳家がもう一人。それが今回『台北プライベートアイ』を翻訳した舩山むつみさん。もともと英語の文芸作品や社会学などの書籍翻訳を手掛けてこられ、英語・フランス語・中国語の通訳案内士の資格も持つ彼女ならではの巧みな翻訳でテンポがよく、丁々発止の会話が心地よいです。台湾語や難解な仏教用語が散りばめられているかかわらず、一気に読めてしまうのは原作の面白さに加えて翻訳者の力量でしょう。Youchanさん装画の表紙はGoogleのストリートビューで正確に位置関係を再現して描いたものだとか。主人公が台北の街を縦横に駆け巡りながら物語が展開するので、行ったことのある人ならリアルに情景が浮かぶのではないでしょうか。また、本書は主人公による台湾人論や比較文化論が非常に面白く読みごたえがあります。横溝正史の『蝶々殺人事件』からの引用もあり、日本のミステリーが台湾で広く読まれていることを実感します(日本の出版社ももっと華文ミステリーに注目してほしい)。ラストは主人公の心を覆っていた厚い雲の隙間から光が差してきたことを予感させるエンディング。続編がすでに台湾で出版されているとのこと、ぜひまた翻訳出版されることを願います。





