古語拾遺の觧說書としては神社検定公式テキスト9 「神話のおへそ『古語拾遺』編」が非常に詳しいのですが、此の公式テキストには古語拾遺の原文も訓讀文も収録されていません。觧說だけ讀んでもピンと來ないので、訓讀文くらいは讀んで置きたいと思い落手した次第です。本書には必要なものが全て揃って居ますので、先ず本書から入った方が良いのでは無いかと思います。
訓讀文:漢字は常用漢字を原則としながらも必要に応じて正字を使い、振仮名は現代仮名遣いです。行間、フォントの大きさも十分で讀み易いです。各頁下に注釋が有ります。
訓讀補注:充実していて、分かり易い說明です。訓讀文の頁下の注釈を介して間接的に本文と關聯付けされて居ます。二段組ですが、フォントの大きさは十分だと思います。
原文:漢文で書かれた原文です。返点と句読点のみで、送仮名と振仮名は有りません。すっきりしています。各頁下に注釈が有りますが、主に諸本との文字の違いについてです。本書の定本は嘉禄本です。
原文補注:訓読補注と同様のフォーマットで、原文の頁下の注釈を介して間接的に本文と關聯付けされて居ます。
觧說:成立、撰者、書名、内容、價値、諸本、研究の章立てになって居ます。
神社検定向けの勉強で無ければ、此の一冊で必要十分だと思います。其れ程長くはありませんので、是非とも古語拾遺を通しで讀みましょう。
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